国の魅力が色濃くあらわれる”田舎”
その分"田舎"は、観光地化が進んでいないからこそ、その国の"色"をより濃く感じることができるのです。
今回は、7つのヨーロッパ国のそれぞれ魅力ある田舎をご紹介いたします。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
イギリスの田舎「コッツウォルズ」へ
「コッツウォルズ」ってどんな場所?
コッツウォルズの魅力は、緑に囲まれたのどかな風景や小さな教会など、素朴な美しさをゆっくり楽しめる点にあります。たくさんの村が点在するコッツウォルズですが、その中でも特に美しいと言われているのが「バイブリー村」です。その美しさは、イギリスのデザイナーであるウィリアム・モリスが「イギリスで最も美しい村」と称したほど。
ホテルが「ザ・スワン・ホテル」の一軒しかなく、とても小さな村である「バイブリー」。観光名所のような場所はないですが、だからこそゆったり散歩したり、イギリスの田舎に住んでいるようなひと時を味わえる村なのです。
カラフルな家や色とりどりの花など派手なものではなく、素朴な自然が癒しを与えてくれる、まるで絵本の中のような世界がそこにあります。
バイブリーの他にも、人気の高い「ボートンオンザウォーター」という村もおすすめ。バイブリー村よりも大きく、すこしにぎやかな雰囲気が楽しめます。村一番の特徴である大きな浅い川には水鳥が住み、その景観の美しさからコッツウォルズのベニスと呼ばれているのだそう。素敵なカフェやイギリス食器が並ぶお土産屋さんがたくさんあります。
イタリアの田舎「サンジミニャーノ」へ
「サンジミニャーノ」ってどんな場所?
イタリアのトスカーナ地方にあるサンジミニャーノは、フィレンツェにも近く人気の街。ユネスコの世界遺産にも登録されている、歴史ある田舎の風景が広がります。
スペインの田舎「フリヒリアナ」へ
「フリヒリアナ」ってどんな場所?
南スペインのアンダルシア地方にあり、地中海を望んで白い家々が立ち並ぶ「フリヒリアナ」は、スペイン一美しい村と称されるほどの場所。アンダルシア地方は、もともと白い家が多いのですが、その中でもフリヒリアナは美しく、また2~3時間も歩けば廻れるほどにこじんまりとした村なのです。
フリヒリアナの一番の魅力は何と言っても、白い家と地中海の青い空とのコントラストの美しさ。地中海にある村ならではの、開放的な雰囲気が漂っています。
フランスの田舎「ジェルブロワ」へ
「ジェルブロワ」ってどんな場所?
ジェルブロワの一番の魅力は、色とりどりのバラの花たちと石造り、木組み、レンガ造りの素敵な家々。美しい自然と一体化したこの村は、まるで村そのものが芸術作品のよう。フェアリーテイルの世界に迷い込んだような気分にさせてくれます。そのため、シーズンは花の季節である初夏がおすすめだとか。
ジェルブロワは、小さなアトリエ、花々や田園風景など素朴な自然に、思わず芸術心がくすぐられるような村。毎年6月にこの村で行われる「バラ祭り」の季節に、是非とも訪れてみたいですね。
ドイツの田舎「オーバーアマガウ」へ
「オーバーアマガウ」ってどんな場所?
オーバーアマガウは、南ドイツにある小さな村で、オーストリアとの国境からかなり近いところに位置しています。アルプス山脈のふもとに位置し、スキー客も多く訪れるところ。壮大な山と一体化した、メルヘンな村の雰囲気を楽しめるところなのです。また10年に一度「キリスト受難劇」が行われ、再来年の2020年がその年に当たります。
オーバーアマガウ唯一のカトリック教会も見ごたえあり。素朴な印象の外観とは打って変わり、内部は荘厳に装飾されています。一つ一つの装飾を眺めるとうっとりしてしまいそうです。
オーストリアの田舎「ハルシュタット」へ
「ハルシュタット」ってどんな場所?
ハルシュタットは、ザルツカンマーグート地方にある一つの村で、ウィーンからは300kmほど離れています。壮大なアルプス山脈とハルシュタット湖に佇む町は真珠に例えられるほどの美しさであり、世界遺産にも登録されています。古くから岩塩が採掘されるこの町では今なお塩の採掘が続いており、ハルシュタットにある世界最古の岩塩坑は古代ローマ時代から現存すると言われています。
ハルシュタットの一番の魅力は、大きなハルシュタット湖と壮大なアルプスの山々の自然が楽しめるところ。また、小さな町でありながらも、博物館や教会、塩坑見学、ハイキングコース、ロープウェイなど観光して廻ることができる施設もあります。ハイキングコースの山を登り、上からハルシュタットの町を見下ろせば、より一層湖畔の町だということが実感できます。
ハルシュタットは街並みもとてもきれい。アルプスの自然に溶け込んだ色とりどりの小さな家々を歩いて散策してみましょう。
季節によって様々な表情を見せてくれるハルシュタットの町。緑溢れる夏の季節もおすすめですが、雪化粧をした冬の景色もまた魅力的です。ツンと冷たい空気の中で、雄大な自然に抱かれた静かな湖畔の町をより一層感じることができる季節です。
ベルギーの田舎「ワロン地方の村々」へ
「ワロン地方」ってどんな場所?
ベルギーは、大きく北と南のエリアに分けられ、北部をフランダース地方、南部をワロン地方と言います。ベルギーの主な観光地は北部のフランダース地方に集中していますが、近年、南部ワロン地方の美しい村々にも注目が集まっています。またその村々の内、24つの村がワロン地方の中で最も美しい村として登録されています。
イギリスの中心「ロンドン」からバスで2時間ほどの場所にあるコッツウォルズは、イギリス人が老後に暮らしたい場所として一番に名前が挙がるほど魅力的な田舎です。イギリスの産業革命から一線を画したことで、今でも中世の風景がそのまま残り自然溢れるのどかな時間が流れる場所として残っています。