本来の自分に戻る「リトリート」の旅へ出かけませんか？
毎年この時期には「今年も忙しく毎日を過ごしたな」「のんびりする時間が欲しいな」と感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、大人のための贅沢な体験「リトリート」についてと、全国の旅先でリトリートな時間を堪能できる宿泊施設をご紹介していきます。
「リトリート」とは？
またリトリートは「転地療法」と呼ばれることもあり、普段いる場所から物理的に距離を取ることで、仕事の疲れを癒す方法とされています。例えば緑あふれる場所へ足を運び森林浴をしてみたり、美しい季節を堪能できるアクティビティに参加してみたり。日々の忙しさからすこし離れて“再スタート”の準備を整えてみませんか？
「リトリート」が必要な理由
“世界は自分の内側の鏡”といわれています。いま見ている世界は、自分の心の反映によって映し出されているもの。
例えば、道端に咲く小さな花を「雑草」とみるか「美しく咲いているなあ」とみるかは自分の心が決めます。きっとその時の感情やテンションに左右されることもあるでしょう。
自分の周囲環境である仕事場や家庭内、友人関係などでも、まずは自分の「内側を整える」ことができれば、自ずと自分の「外側の世界」も良い方向へと変わっていくはず。
リトリートで、自分と向き合う時間や新しい体験を行う事で、よりハッピーな“再スタート”をする準備を整えていきましょう。
「リトリート」とは具体的にどんなことをするの？
1：森林浴や温泉でエネルギーをチャージ
「シン」と静まる空気の中で聞こえてくるのは自分の吐息と自然の音だけ…。ほとんどのリトリート施設は、大自然の中に在ります。マイナスイオンたっぷりの森林浴や、体を芯から温めてくれる温泉はリトリートに必須な要素。自然はこんなにも美しく、いつも私たちにエネルギーを送ってくれていることを大自然の中で感じてみましょう。
2：健康的な食事をいただく
身体に優しいオーガニック食材や、地元のパワーにあふれた自然食品をいただきましょう。宿泊施設によっては、自分たちで農作業を体験できるところもあります。マクロビオティックや、新鮮な食材を中心とした食事は身体だけでなく心も元気にしてくれます。
3：自然アクティビティや瞑想を体験する
ハイキングやカヌーなど自然の中で行うアクティビティは、集中力や好奇心が高まり、より充実感を味わうことができるはず。また、大自然のなかで行うヨガや瞑想のプログラムに参加してみるのもおすすめです。
国内でリトリートが体験できる《厳選宿泊施設6選》
瀬戸内リトリート 青凪（愛媛県）
“余計なものを削ぎ落とし、本当の自分を取り戻す。”をコンセプトに瀬戸内に建てられた「瀬戸内リトリート 青凪」。刻々と変わる景色を眺め、凪に静を知るシンプルでラグジュアリーな空間はどこか異世界のようです。
自然の光を取り込むシンプルで天井の高い施設内は、スイートルーム全7室。「温泉」「サウナ」「貸し切りプール」「スパ」「アート」を贅沢に体験して、静かにゆっくりと身体と心を癒していきましょう。
愛媛を中心に、瀬戸内の旬な食材をふんだんに使った食事を、心地の良い空間で堪能することができます。こだわりの器に盛られた格別の料理を、ひとくちずつゆっくりと味わってみてはいかがでしょう。
こちらの施設では、幻想的なオーシャンビューを眺めることができます。穏やかに流れる時間に包まれていると、慌しさを忘れることができそうです。
建築家である安藤忠雄さんによる建築・設計されたこちらの施設は、実は美術館のリノベーション。ホテルとは少し違った空間と構造を楽しむことが出来そうですね。
保健農園ホテル フフ山梨（山梨県）
“ココロとカラダをととのえるホテル”フフ山梨で過ごすうえでのキーワードは「感覚」。ヨガや瞑想、農作業を通じて五感をたくさん使っていきましょう。
「睡眠」「リラクゼーション」「コミュニケーション」「感覚活用」「セラピー食」「運動」この６つのアプローチによってさまざまなプログラムが組まれています。医療や科学の視点を取り入れた、専門家による監修が行われています。
食べることも、動くことも、眠ることも、すべてを120％感じて、日常で忘れかけていた“生きていることのおもしろさ”を再発見できる場所。深い森に包まれて、優しく穏やかな心を取り戻す時間は格別です。
アマネム（三重県）
「水」をテーマとした施設内では日本の伝統的な温泉文化を心ゆくまで味わうことができます。ミネラル分豊富な天然温泉が楽しめる広々とした浴槽のほかに、プライベート温泉パビリオンやプール、4つのトリートメントスイート、フィットネスセンター、ネイルサロンまで、ゆっくり過ごせる施設が充実しています。
ヨガやタイマッサージ、指圧などのスペシャリストのもと定期的に「ウェルネス・リトリートプログラム」が開催されています。伊勢志摩のスピリチュアルな空気の中で、心と身体のエネルギーを高める特別な体験を。
天然の温泉・塩泉で身体と心を癒すだけでなく、地元三重県で育まれた食材をふんだんに用いた日本料理も楽しめます。三重県は、古くから皇室御用達の食材を生産してきた肥沃な地として知られ、その食文化は現在も受け継がれています。
リバーリトリート 雅樂倶（富山県）
「数奇屋の繊細さとアジアの土臭さ」をコンセプトとし、単なるホテルではなく、リトリートであることにこだわって建てられたホテル。川辺に移ろいで行く季節を感じながら過ごす時間は贅沢そのものです。
部屋ごとに全く異なるデザインが魅力のこちらでは、常連のお客様も多くシーズンによっては予約が難しいことも。透明で明るい光がたっぷり注ぐお部屋の窓と、温泉。館内にはモダンな図書館もあり、自然の景観を眺めながら読書をする時間は格別です。
富山及び北陸の食材を中心に使用し、お料理で移ろいゆく季節を表現した日本料理が堪能できます。オーナーがこだわりぬいた器と共に、7品または8品のコース料理がいただけます。お飲物も北陸の地酒はもちろん、健康茶も楽しむことができます。
ただただ、景色を眺める時間。すべての物事は川の流れのように移ろいで行く…日常の疲れや悩みもきっとそうやって流れていくから大丈夫だ、と自然が教えてくれているようですね。
扉温泉 明神館（長野県）
緑に囲まれた穏やかで静かな場所に在る、明神館。夏と冬では全く違った景色を楽しめるので二度訪れてみるのもいいかも。小鳥のさえずりに耳を傾け、木々を揺らす風を観察できるようなこの地に、心が満たされていくのを感じることができそうです。
立ち湯が素晴らしいと有名なこちらの温泉は、その昔このあたり一帯は神さまたちが湯治に訪れる場所だったとも言われています。神さまも入っていたかもしれない湯につかって、しっかりパワーチャージしてみてはいかがでしょう。
はいむるぶし（沖縄）
「命の薬」という意味をもつ「ぬちぐすい」は、癒しと喜びの心ほどける感覚をあらわす言葉。一人一人に合わせた健康を作り上げるプログラムでは、ヨガやメディテーション、スパ、また腸内環境を改善する発酵食など、日々の活動で疲れた心身を総合的にメンテナンスすることができます。
南の島ならではの多彩なマリンアクティビティをはじめ、ヨガや自然体験、八重山の島々を巡る観光コースなども。ここは天文学者27名が選ぶ綺麗な星空全国1位にもなっており、美しく輝く満天の星夜を贅沢に堪能できそう。
落ち着いたインテリアとソファに身を沈めて、ゆっくり読書をしながら心身共にリセットしてみてはいかがでしょうか。
本来の自分に戻る旅「リトリート」で穏やかな時間を。
日常からすこし距離を置いて、“再スタート”の準備をするリトリート。なんだか心がざわざわする、落ち着かない、そんなことを感じていたら、ぜひコノタイミングで体験しにいってみてはいかがでしょう。大人にとっては「何もしない時間」こそ贅沢な時間の使い方なのかもしれません。まだ感じたことのない世界を覗きに、リトリートの旅に出発してみませんか？
「リトリート」という言葉を聞いたことはありますか？めまぐるしく進む現代社会、日常的にストレスを避けていくのは、実はすこし難しいこと。「リトリート」はそういった慌ただしさや社会生活から、すこし距離を置いた環境のもとで、「本来の自分に戻るための時間のこと」と言われています。