冬の金沢旅行といえば、豊かな温泉は外せません。雪景色を眺めながらじんわり体をほぐすなんて、贅沢なひとときですよね。今回は数ある宿・ホテルから、プランや目的別のおすすめをご紹介。女子旅や家族旅行など気の合う仲間と一緒に、ブラリ温泉旅なんていかがですか？

金沢エリアの温泉は、古き良き温泉街の風情を堪能できるのが魅力です。画家・竹下夢二も愛した湯涌（ゆわく）温泉は市内から車で約20分、1400年以上の歴史を持つ辰口（たつのくち）温泉は市内から車で約40分。本格的な温泉なのに日帰りできる気軽さが嬉しいですね。

国内トップクラスの高級温泉街、和倉温泉。金沢市内からは車・電車いずれも1時間半ほどの距離にあります。その魅力はやはり、日本海を望む雄大なロケーション。絶景に身をゆだねながら入る温泉は、日本人なら誰もが憧れるはず。

加賀温泉郷は日本三名山のひとつ「霊峰白山」を望む広大な温泉郷。柴山潟の湖畔に位置する片山津温泉、古風な街並みが美しい山代温泉、芭蕉の句にも詠まれた山中温泉、美肌の湯としても有名な粟津（あわづ）温泉の4つからなります。

片山津温泉、粟津温泉は金沢から車で約50分、山代温泉が約60分、山中温泉が約70分ほど。金沢駅から直行バスも出ていますよ。

湯涌温泉の一番奥にひっそりと佇む「お宿やました」は、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二が宿泊したこともある老舗のお宿。「金沢の奥座敷」にふさわしい静かで落ち着いた空間へ、市内からバスで45分（車で30分）ほどで行けるなんて嬉しいですね。

宿の館内には竹久夢二ゆかりの作品を集めたギャラリースペースもあります。また「湯涌温泉サイダー」のパッケージにも夢二の書いた美人画が描かれています。湯涌温泉を訪れた際には飲んでみてくださいね。

金沢駅から車で約25分（バス37分）で行ける、全国的にも珍しい能舞台がある温泉宿。

大正ロマンと金沢文化が融合したクラシカルなホテル。兼六園に隣接してるので市内観光にもうってつけ。

市内ではめずらしい天然温泉で、散策の疲れが心地よくほぐれていきます。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で36年連続総合1位という偉業を持つ名宿・加賀屋。開放感あふれる野天風呂や、海に浮かんでいるような空中露天風呂など、ここだけの湯情が楽しめます。

かの北大路魯山人や与謝野晶子も愛した、たちばな四季亭。開湯1300年の加賀温泉郷の中でも最も古い一号源泉を、源泉かけ流しで楽しめます。

すべての客室から薬王院温泉寺の日本庭園が一望できるほか、天然無垢の桐を敷き詰めた床は全国でも唯一。

本館とは別に設けられたたった3部屋の離れには、全室に専用風呂が設置。周囲から切り離された静寂な空間で過ごすひとときは格別です。また本館宿泊でも貸し切り露天風呂を利用でき、歴史ある名湯を思う存分堪能できます。

創業明治29年、加賀の味を堪能できる料理自慢の宿。旬のものを旬に食するという料理長の信念のもと、用意された旬の食材の中から1品選ぶ「立場料理」を題材にした会席がいただけます。

創業から700年という歴史を持つ、由緒ある温泉旅館。蟹をはじめ新鮮な海の幸を使った懐石料理は絶品です。

大正四年建築の旅館を改築した、純和風数寄屋造りの建物は風情たっぷり。他ではあまり見られない岩盤浴付きのお風呂が貸切で利用できるので、周りを気にせずじっくりデトックスできますよ。

名宿・加賀屋のホスピタリティを受け継ぎつつも、カジュアルに利用できる温泉宿。温泉旅館の雰囲気を味わいつつ、女の子同士ビュッフェやカラオケでわいわい賑やかに楽める、まさにホテルと旅館のいいとこ取り！

「年中お花見気分」がテーマの楽しい宿。目の前に渓谷美が広がる渓流露天風呂は迫力満点。離乳食とオムツが使い放題、ベビーグッズ無料貸し出しなど、小さなお子様連れにも優しいプランが用意されています。

雪深い金沢。散策で冷えた体を温め、疲れもじんわりほぐしてくれる温泉旅は冬の醍醐味。また蟹やブリなど自慢の海の幸のベストシーズンでもあります。癒しもグルメも堪能できるこの時期、都心から日帰りも可能なので、ぜひ訪れてみてください。