「嵐山」という地名も、峰々の桜やもみじが、山から吹き下ろす風に散らされて吹雪のようになる様子から付けられた、とされています。風光明媚なことから、平安時代には貴族の別荘も多く建てられました。

嵐山の最寄り駅は、JR・嵯峨嵐山駅、京福電鉄・嵐山駅、阪急・嵐山駅、の3つあります。それぞれ近接していますが、出発地や目的地によって下記のように使い分けましょう。

・JR・京都駅から行く場合、またはトロッコにトロッコ嵯峨駅から乗る場合はJR・嵯峨嵐山駅
・四条・烏丸方面から行く場合、または渡月橋・天龍寺に行く場合は京福電鉄・嵐山駅
・四条・烏丸方面から行く場合、または嵐山温泉に行く場合は阪急・嵐山駅

画像は、京福電鉄・嵐山駅にある「キモノ・フォレスト」。色鮮やかな京友禅の柱が何本も立てられています。

嵐山の象徴的存在である渡月橋（とげつきょう）。保津川（桂川）にかかる橋で、四季折々の景色を見せてくれます。初めて嵐山に行くなら外せない場所と言えるでしょう。

回遊式の美しい庭園。室町時代の庭園の設計で有名な夢窓疎石（むそうそせき）により作られました。嵐山の景観を取り入れた借景が特徴です。紅葉の時期には水面にも木々の色が映り、美しさは格別。

嵐山から亀岡までを結ぶ「嵯峨野トロッコ列車」。約25分間、レトロなトロッコに揺られながら保津峡の景色を楽しむことができます。紅葉の時期は特に人気が高く、事前の予約がおすすめです。

トロッコからは保津川下りの様子も眺められます。保津川下りの乗り場がトロッコ亀岡駅にも近いので、トロッコにトロッコ嵯峨駅から乗って、トロッコ亀岡駅で降車し、保津川下りを楽しむコースも人気です。

トロッコ亀岡駅と保津川下りの乗り場は、バスやタクシー、JR線を使って行ける他、京馬車でも行くことができます。一味違う旅の思い出になりますね。

保津川下りは、亀岡から嵐山へ保津川を下り、渡月橋の近くに着きます。途中流れが早いところはスリリングな楽しさもあります。船頭さんの巧みな竿さばきも見所。

紅葉はしないものの、渡月橋の北にある竹林も嵐山の名所。静謐な空間が広がっています。

毎年12月には「京都・嵐山花灯路」というライトアップイベントが行われ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に。このイベントでは竹林以外にも渡月橋周辺もライトアップされます。

湯豆腐と湯葉の両方が頂ける「嵯峨御膳」。豆腐自体の味がしっかりしていると評判。自家製の湯葉は手桶に入っていて風情があります。小鉢やデザートも盛りだくさんの内容です。

人気の「鯛茶漬け御前」。鯛のお刺身、鯛の練り物に京野菜の煮付け、そしておしんこが付きます。お刺身は最初はそのまま頂き、その後ご飯に乗せてどんぶりにし、最後にはお茶漬けとして楽しめます。

あぶらとり紙で有名なよーじやのカフェ。ランチメニューもスイーツも充実しています。

露天風呂で嵐山温泉の湯に浸かれる他、嵐山の景色を眺めながら入浴できる貸切露天もあります。とろみのある柔らかなお湯が散策で疲れた体をほぐしてくれますよ。

和の趣を感じながら紅葉を楽しめる嵐山。平安時代から親しまれてきた美しい景色を、おいしい食事や温泉と共にぜひ堪能してくださいね。