竹富島は、八重山諸島の空の玄関口となっている石垣島からフェリーで約10～15分で到着する離島です。

サンゴ礁の隆起によってできた竹富島の道には、サンゴの白砂が敷き詰められています。その両横には、石垣に囲まれた赤瓦屋根の民家が軒を連ねており、沖縄の原風景ともいえる景色が広がっています。

陽射しを浴びてキラキラと輝く白砂が敷かれた道を、ゆっくりと水牛車が通り過ぎていく様を眺めていると、まるで時間が止まってしまっているかのような錯覚を感じます。

竹富島の魅力は、石垣に囲まれた赤瓦屋根が軒を連ねる集落だけではありません。陽射しを浴びて煌めく白砂、透き通る透明な海、抜けるような青空が織りなすビーチの美しさは、思わず息をのむほどです。

竹富島では夜になると星々が空で輝きます。藍色のベルベットに宝石を散りばめたかのような夜空は、まるで天然のプラネタリウムのようです。

八重山諸島の中でも、竹富島の集落の美しさは格別です。南国の青空、深緑の植物、赤瓦屋根の家々、白砂の道が見事に調和した竹富島集落は、いくら散策していても飽きることはありません。

国の登録有形文化財に指定されているなごみの塔は、竹富島集落内にある展望塔です。残念ながら、安全面の問題で今は登ることができませんが、なごみの塔は、竹富島のシンボルともいえる存在です。

竹富郵便局は、竹富島内にある唯一の金融機関です。屋根と同じ赤色をしたポストは、昔ながらの円筒形の形をしており、古き良き沖縄の面影を残す竹富島の景観と見事に融和しています。

竹富島西岸にある西桟橋の歴史は古く、昭和13年に造られたものです。現在は、桟橋としての役割を果たしていませんが、竹富島観光に欠かせないスポットとして観光客の人気を集めています。

夕日の名所でもある西桟橋から臨む夕暮れの海は、傑出した美しさです。夕日を浴びて赤く染まった雲、沈みゆく太陽、太陽を映し出す夕暮れの海が織りなす景色は幻想的で、日中とは異なる魅力を漂わせています。

八重山諸島における空の玄関口となっている石垣島から、高速船で約40～50分で到着する西表島は、八重山諸島最大の島です。珊瑚礁に囲まれた海岸には、透き通る青い海がどこまでも広がっており、その美しさは、まるで絵画のようです。

透明度の高い、珊瑚礁の海が広がる西表島はダイビングやシュノーケリングスポットとしても人気があります。色鮮やかな美しい魚たちが泳ぎ回る西表島の海の中は、まるで竜宮城のようです。

亜熱帯性気候の西表島では、イリオモテヤマネコをはじめ、珍しい動植物がたくさん生息しています。そのため、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。

河口付近に豊かなマングローブ林を抱く仲間川は全長17.5キロメートルの川です。仲間川のマングローブ林の規模は傑出しています。国の天然記念物にも指定されている仲間川河口のマングローブ林の面積は約300ヘクタールを誇ります。

仲間川上流に広がるジャングルは訪れる人々を圧倒します。眼前いっぱいに広がる緑の海を眺めていると、まるで南国にある秘境の地に足を踏み入れたかのような錯覚さえも感じるほどです。

西表島内にありながらも、上原港・大原港へ続く道路が無い船浮集落は、白浜港から出発する定期船が唯一の交通手段となっている秘境のような集落です。

船浮集落内にあるイダの浜では、遠浅の透明な海が広がっており格好の海水浴スポットです。

西表島の北部に位置する上原港の沖合には、珊瑚礁でできたぽっかりと浮かぶ小さな無人島、バラス島があります。

バラス島では、絵画のような景色が広がっています。陽射しを浴びてキラキラと輝く白砂と抜けるような青空のコントラストは、透き通る青い海の美しさを引き立てています。