出典: “芸術”といえば秋ですが、夏休みを利用して美術館巡りを楽しむのも、素敵な夏の過ごし方ですよね。 日本全国には国内外アーティストの素晴らしい作品に出合える、魅力的な美術館がたくさんあります。 今年の夏はぜひ、思い出に残る素敵な《アート旅》に出かけませんか? 今回は、思わずカメラを構えたくなるような、個性豊かな作品に触れられるスポットをご紹介します。
出典: 石川県金沢市の中心に位置し、「まるびぃ」の愛称でも親しまれている『金沢21世紀美術館』。金沢の芸術・文化発信の拠点として開設され、全国から多くの来場者が訪れる現代美術館です。“まちに開かれた公園のような美術館”をコンセプトにした円形の建物は、訪れた人がどこからでも入れるよう、東西南北の4方向に出入口が設けられています。360°ガラスに覆われた開放的な空間の中で、国内外アーティストの様々な作品を身近に鑑賞できるのも、金沢21世紀美術館ならではの魅力です。美術館には実際に触れて体験できる作品も多いので、小さいお子さんも大人も気軽にアート作品を楽しむことができますよ。
出典: こちらはアルゼンチンの現代アーティスト、レアンドロ・エルリッヒ作の「スイミング・プール」。一見ごく普通のプールに見えますが、上から覗き込むと、プールの中にいる人は洋服を着たまま歩いています。その不思議な光景に驚かされますが、実際には10㎝の水を張ったガラスで仕切られているだけで、ガラス板の下は空洞になっています。プールの上からも内部からも楽しめる本作品は、金沢21世紀美術館の中でもフォトジェニックな作品として人気を集めています。
出典: こちらはデンマークの現代アート作家、オラファー・エリアソン作の「カラー・アクティヴィティ・ハウス」。色の三原色であるシアン・マゼンダ・イエローで彩色した色ガラスの壁を、渦巻き状に配置してパビリオンを形成したユニークな作品です。色ガラスを通して見える風景や人の動き、ガラスとガラスの重なりから生まれる様々な色など。見る場所や光の角度によって色が変わり、その色を通して、いつもとは違った景色を楽しむことができる作品です。
出典: 天井の中央部分にある吹き抜けから、“正方形に切り取られた空”を鑑賞する「ブルー・プラネット・スカイ」。こちらはアメリカ出身の現代アート作家、ジェームズ・タレルの作品です。一日の中で刻々と変化する“光”をテーマにした本作品は、見る人の知覚そのものに働きかけ、日常とは異なる感覚を与えてくれます。
出典: 美術館内にはおしゃれなカフェレストランが併設されており、加賀野菜や地元食材を取り入れたメニューをはじめ、ビュッフェ式のランチやスイーツを提供しています。ガラス張りの開放的な空間で美味しい食事をいただきながら、贅沢なひとときを過ごしてみませんか?
〈住所〉石川県金沢市広坂1-2-1 〈TEL〉076-220-2800 〈開館時間〉展覧会ゾーン:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで) 交流ゾーン;9:00~22:00(各施設の開室時間はそれぞれ異なります) 〈休刊日〉展覧会ゾーン:月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始 交流ゾーン:年末年始(各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる)
出典: 次にご紹介するのは、2017年8月に富山県立の都市公園、富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)内にオープンした『富山県美術館』です。ピカソやシャガール、ロートレックなどの世界的コレクションをはじめ、日本や富山県を代表するアーティストの素晴らしい作品を鑑賞できます。約3000点ものポスターコレクションを閲覧できる大型タッチパネルを設置していたり、無料で楽しめるワークショップを開講していたり。大人も子供も楽しめる、新しい体験型の美術館としても注目を集めています。
出典: アルミとガラスを用いたモダンで美しい外観や、環水公園と立山連峰を大パノラマで楽しめる建築デザインも、富山県美術館ならではの魅力です。美術館の設計は「海の博物館(三重県)」や「牧野富太郎記念館(高知県)」など、国内の様々な公共建築でも知られる建築家・内藤廣氏が手掛けました。館内の中央廊下の天井や壁には、県産材である「ひみ里山杉」を使用しています。
出典: 3Fは「アートとデザインをつなぐフロア」として、ポスターや椅子を中心としたコレクションを展示しています。こちは様々な椅子を鑑賞できる「名作椅子のコレクション」。近代建築の巨匠、ル・コルビュジェの作品をはじめ、世界各国の個性的でおしゃれな椅子がずらりと並びます。展示されているコレクションの中には、実際に座ることができる作品も。
出典: アート好きな方は何度でも足を運びたくなるような、魅力的な展覧会やイベントも開催されています。こちらはフランス人のアーティスト、エマニュエル・ムホー氏による作品「COLOR OF TIME(カラー・オブ・タイム)」。昨年開催された富山県美術館の開館記念展の第二弾、「素材と対話するアートとデザイン」展で展示された作品です。日の出から日没までの空の色を表現した、幻想的で美しい世界が広がります。
出典: 美術館の屋上にあるのは、“つるつる”や“ふわふわ”などの擬音語・擬態語からつくられた、個性的で可愛い遊具で遊べる「オノマトペの屋上」。デザインを手掛けたのは教育番組のアートディレクションや、人気商品のパッケージデザインでも知られるグラフィックデザイナー、佐藤 卓氏です。
出典: ユニークな遊具が並ぶ「オノマトペの屋上」は、大人も童心に返って遊びたくなるような楽しい空間が広がっています。また、自然豊かな立山連峰や環水公園など、雄大な景色を眺めることができるのも屋上庭園の魅力です。ストアアプリで「立山展望アプリ」をダウンロードすると、それぞれの山の名称や標高をガイドしてくれます。美術館を訪れた際には、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
〈住所〉富山県富山市木場町3-20 〈TEL〉076-431-2711 〈開館時間〉美術館:9:00~18:00(入館は17:30まで) 屋上庭園・オノマトペの屋上:8:00~22:00(入館は21:30まで) 〈休館日〉美術館:毎週水曜日(祝日除く)、祝日の翌日・年末年始 屋上庭園・オノマトペの屋上:12/1~3/15
出典: 続いてご紹介するのは、世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチが設計した「モエレ沼公園」です。公園の敷地内にはモニュメントや噴水が配置され、札幌市の美しい景色を楽しみながら、様々なアート作品と触れ合うことができます。こちらの写真はモエレ沼公園最大の造形物であり、地域のランドマークにもなっている「モエレ山」です。不燃ごみと公共残土を積み上げて造成され、登り口は一直線のものと山肌を回遊する階段など、3方向5ルートが整備されています。
出典: こちらはモエレ沼公園の文化活動の拠点となる施設、「ガラスのピラミッド “HIDAMARI”」です。三角面・四角錐・立方体を組み合わせた美しいガラスの建物には、レストランやギャラリーなどが入っており、週末にはコンサートや美術展が開催されます。
出典: 公園の北側にそびえ立つ巨大なモニュメントは、直径2mもあるステンレスの円柱を三角に組み上げ、真下に芝生のマウンドを盛り上げた「テトラマウンド」です。ステンレス柱の鋭い輝きと、芝生の優しいグリーンの対比が美しい作品です。イサム・ノグチのダイナミックなモニュメントを鑑賞できるテトラマウンドの広場は、公園内に配置された様々な施設を見渡せるビューポイントにもなっています。
出典: モエレ沼公園の中央に設置されているのは、直径48mもある巨大な「海の噴水」です。40分のロングプログラムと15分のショートプログラムが、1日3~4回行われています。一つのストーリーのように構成されたロングプログラムでは、高さ25mまで水が噴き上がり、迫力満点のショーを楽しむことができますよ◎夜はライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な世界を見せてくれます。
出典: ガラスのピラミッドの中にあるショップでは、モエレ沼公園のオリジナルグッズやイサム・ノグチの関連書籍が販売されています。イサム・ノグチがデザインした照明器具「AKARI」をはじめ、モエレ山のスケッチをプリントした可愛いTシャツなど。おしゃれなインテリアやオリジナルグッズは、自分用にはもちろん、ご家族やお友達へのお土産にもおすすめですよ。
〈住所〉北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 〈TEL〉110-790-1231 〈入口・各ゲートの開放時間と期間〉東入口ゲート:通年開放、7:00~22:00(入場は21:00まで) 西入口ゲート:4月20日~11月20日、7:00~19:00 南入口ゲート:4月16日~11月20日、7:00~19:00
【六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2018】:兵庫県神戸市 VIDEO 神戸・六甲山上で開催される「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」は、自然豊かな六甲山の魅力を感じながら、様々な芸術作品に出合える現代アートの祭典です。こちらは昨年開催された展覧会の動画です。六甲山の美しい景観や従来の施設の魅力を楽しみながら、数々の素晴らしいアート作品にふれることができます。
出典: 六甲山は明治時代に、居留外国人によって別荘地やレジャーの場として開発されました。現在も神戸のランドマークとして愛される六甲山を舞台に、現代アートらしいユニークな作品が展示されます。美しい眺望と自然を満喫しながら、子供から大人まで世代を問わず楽しめるアートイベントです。
出典: 様々なジャンルのアーティストが参加する「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」では、毎年違った作品が展示されます。その年ごとに新しい芸術作品に出会い、六甲山の新たな魅力を発見できるのも、こちらのイベントの大きな魅力です。
出典: 2010年からスタートした「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」は、今年で9回目の開催となります。今年も六甲山の豊かな自然と一体になった、個性的でユニークな数々のアート作品が展示される予定です。六甲山の歴史や美しい景色とともに、現代アートの魅力を体感する旅へ出かけてみませんか?
〈会期〉:2018年9月8日(土)~11月25日(日) 〈開催時間〉10:00~17:00 ※受付終了時間は各施設によって異なります。 ※会場により17時以降も鑑賞できる作品があります。
出典: 個性豊かなアート作品とともに、その土地ならではの魅力を感じることができるのも《アート旅》の魅力です。 気軽に作品に触れられる体験型の美術館や、ピクニック気分で楽しめるアートイベントなど。 ぜひ夏休みを利用して、心躍る素敵な《アート旅》に出かけてみませんか?
“芸術”といえば秋ですが、夏休みを利用して美術館巡りを楽しむのも、素敵な夏の過ごし方ですよね。
日本全国には国内外アーティストの素晴らしい作品に出合える、魅力的な美術館がたくさんあります。
今年の夏はぜひ、思い出に残る素敵な《アート旅》に出かけませんか?
今回は、思わずカメラを構えたくなるような、個性豊かな作品に触れられるスポットをご紹介します。