自然・アート・暮らしを眺める島巡り
日本で最初に国立公園に指定された「瀬戸内海」。
大小合わせて1000余りの島々と瀬戸内海が織りなす風景は、“多島美”と称され、海や山、いずれの場所から眺めても優美で素晴らしい景色です。
また、瀬戸内にに浮かぶ島々には、風土に根付いた島固有の文化や産物があり、自然景観と重なる“暮らしの風景”もまた情緒豊かです。島を訪れ目にすれば、心和み、素晴らしい一時が味わえるはずです。
今記事では、瀬戸大橋から以東の香川県の島々(小豆島・豊島・直島・男木島・女木島)を巡り、それぞれの素晴らしい風景を紹介します。
紹介するのは、島の自然景観や暮らしの風景、「瀬戸内国際芸術祭」をきっかけに誕生した美術館やアート施設・作品、またゆったりとした島時間と産物が味わえる、魅力溢れるカフェや飲食店です。
いずれの島もアクセスは容易で、船で20分から60分程度。ぜひ記事を参考にして、瀬戸内の島々を巡ってみましょう。
紹介するのは、島の自然景観や暮らしの風景、「瀬戸内国際芸術祭」をきっかけに誕生した美術館やアート施設・作品、またゆったりとした島時間と産物が味わえる、魅力溢れるカフェや飲食店です。
いずれの島もアクセスは容易で、船で20分から60分程度。ぜひ記事を参考にして、瀬戸内の島々を巡ってみましょう。
「瀬戸内国際芸術祭」-ART SETOUCHI-
ART SETOUCHI とは
私たちは3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」のほか、芸術祭開催年以外においても、発信・誘客の活動に取り組んでおり、その活動全体を「ART SETOUCHI」としています。
「瀬戸内国際芸術祭」の次回開催は、2016年ですが、芸術祭をきっかけにして誕生した美術館や一部のアート施設や作品は、芸術祭開催年でなくても利用・鑑賞することができます。
今記事では、小豆島・豊島・直島・男木島・女木島の5島を取り上げますが、芸術祭は、大島・犬島・沙弥島・本島・高見島・粟島・伊吹島・高松港・宇野港も会場となり、現在でもアート施設や作品が一部残っています。遠方から瀬戸内まで足を運ぶのであれば、紹介する以外の島々もぜひ旅程に組み入れて下さい。
今記事では、小豆島・豊島・直島・男木島・女木島の5島を取り上げますが、芸術祭は、大島・犬島・沙弥島・本島・高見島・粟島・伊吹島・高松港・宇野港も会場となり、現在でもアート施設や作品が一部残っています。遠方から瀬戸内まで足を運ぶのであれば、紹介する以外の島々もぜひ旅程に組み入れて下さい。
海と風土に培われた文化の風景 「小豆島」
瀬戸内海国立公園の東部、播磨灘に位置する「小豆島」は、瀬戸内海で2番めに大きな島です。その魅力は、何と言っても穏やかな「海」と自然が織りなす景色。そして、風土に培われてきた文化と共にある暮らしの風景です。
エンジェルロード
長勝寺奥之院 西の瀧
醤の郷
小豆島オリーブ公園
岬の分教場
小豆島の芸術祭作品
中山千枚田
こまめ食堂
公式サイトはこちら
小豆島町その他 / カフェ
- 住所
- 小豆郡小豆島町中山1512-2
- 営業時間
- [月]
11:00 - 15:00(L.O. 14:00)
[火]
定休日
[水]
11:00 - 15:00(L.O. 14:00)
[木]
定休日
[金]
11:00 - 15:00(L.O. 14:00)
[土]
11:00 - 15:00(L.O. 14:00)
[日]
11:00 - 15:00(L.O. 14:00)
- 定休日
- 火曜日、木曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
小豆島information
豊かな自然と現代アート 「豊島」
「豊島(てしま)」の魅力は、何と言っても自然の豊かさ。
森林と棚田が織りなすのどやかな景観と、多島美の瀬戸内海。そして、風景と共存し響きあう、現代アート。海外で高い評価を受けた「豊島美術館」が観光の目玉になりますが、この島を訪れるのなら、現代アートと巡りあうようにして自然を満喫しながら散策しましょう。
森林と棚田が織りなすのどやかな景観と、多島美の瀬戸内海。そして、風景と共存し響きあう、現代アート。海外で高い評価を受けた「豊島美術館」が観光の目玉になりますが、この島を訪れるのなら、現代アートと巡りあうようにして自然を満喫しながら散策しましょう。
豊島美術館
豊島の芸術祭作品
島キッチン
直島町その他 / カフェ
- 住所
- 小豆郡土庄町豊島唐櫃1061
- 営業時間
- [月]
11:00 - 16:00
[火]
定休日
[水]
定休日
[木]
定休日
[金]
定休日
[土]
11:00 - 16:00
[日]
11:00 - 16:00
[祝日]
11:00 - 16:00
■ 営業時間
FOOD 11:00〜14:00(L.O.14:00)
CAFE 11:00〜16:00(L.O.15:30)
ゴールデンウィーク、お盆などの営業はホームページにてご確認ください
- 定休日
- 火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
豊島information
現代アートの聖地 「直島」
大小27もの島々が連なる直島町の中心に位置する「直島」は、“現代アートの聖地”として国内外によく知られています。
島内には「瀬戸内国際芸術祭」の作品群の他に、「ベネッセアートサイト直島」の個性ある美術館群、アートと建築のプロジェクトから誕生したアート施設や作品群もあります。島内を巡れば、瀬戸内の自然景観を楽しみながら、多くの現代建築と現代アート作品に触れることができます。
島内には「瀬戸内国際芸術祭」の作品群の他に、「ベネッセアートサイト直島」の個性ある美術館群、アートと建築のプロジェクトから誕生したアート施設や作品群もあります。島内を巡れば、瀬戸内の自然景観を楽しみながら、多くの現代建築と現代アート作品に触れることができます。
直島の芸術祭作品
直島の古民家を再生「家プロジェクト」
家プロジェクトは直島・本村地区において展開するアートプロジェクトです。「角屋」(1998年)に始まったこのプロジェクトは、現在、「角屋」「南寺」「きんざ」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の7軒が公開されています。点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化しています。地域に点在する作品は、現在も生活が営まれている本村を散策しながら鑑賞することになります。その過程では、場所の持つ時間の重なりやそこに暮らす人々の営みを感じることでしょう。生活圏の中で繰り広げられる来島者と住民との出会いにより、さまざまなエピソードを生み出しているのもこのプロジェクトの特徴です。都市と地方、若者とお年寄り、住む人と訪れる人とが交流していく中で生まれる新たなコミュニティの在り方を提起する契機になったこの有機的な取り組みは、日々変化しながら進化を続けています。
自然光が降り注ぐ「地中美術館」
地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。アーティストと建築家とが互いに構想をぶつけ合いながらつくり上げたこの美術館は、建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。
「和CAFE ぐぅ」
公式サイトはこちら
直島information
紹介した「家プロジェクト」「地中美術館」の他に、直島には「ベネッセハウスミュージアム」や「李禹煥美術館」や「ANDO MUSEUM」等、アート施設が充実しています。また現代アートと一体となった宿泊施設「ベネッセハウス」もあり、海を見渡せば瀬戸内海の絶景も眺められます。折角訪れるのなら、余裕のある旅程を組みましょう。
直島のアート関係・地域の情報はこちらに全て掲載されています。地域の活動や宿泊、アクセス等の来島ガイドも載せられているので活用しましょう。
坂道が創り出す、のどやかな情景 「男木島」
山地がその面積の大部分を占める「男木島(おぎしま)」では、民家は港付近に密集して斜面に建ち並んでいます。港と家々を結ぶ細い小道や坂道は、迷路のように入り組み、小島ならではの独特の景観を生み出しています。その景観こそが男木島の魅力です。
訪れれば、細く連なる石段と民家、瓦屋根越しに広がる瀬戸内海等など、どこか心懐かしさを覚えるようなのどやかな景色と出会うことができます。
訪れれば、細く連なる石段と民家、瓦屋根越しに広がる瀬戸内海等など、どこか心懐かしさを覚えるようなのどやかな景色と出会うことができます。
男木島の芸術祭作品
男木島灯台
猫島とも知られる男木島
オンバカフェ
公式サイトはこちら
高松市その他 / カフェ
- 住所
- 高松市男木町216
- 営業時間
- 11:00~16:30
- 定休日
- 不定休(瀬戸内芸術祭期間は無休。瀬戸内芸術祭期間以外は土日祝日のみの営業。)
- 平均予算
- ~¥999
男木島information
男木島のとびっきり楽しい場所やイベント、地域活動や民泊等などが掲載されています。男木島でゆったりするのなら要必見のサイトです。
石垣と鬼伝説のある島 「女木島」
男木島から南に約1kmに位置する「女木島」。「女木島」の観光スポットは、鬼ヶ島伝説が残る洞窟や「快水浴場百選」に選ばれている白浜の海水浴場、女木港から女木島灯台へと続く約3,000本もの桜並木。
鬼ヶ島大洞窟
鷲ヶ峰展望台
女木島の芸術祭作品
女木島information
島巡りinformation
交通アクセス
高松港・宇野港へ
瀬戸内国際芸術祭の舞台は、本州と四国に挟まれた瀬戸内海の「備讃瀬戸(びさんせと)」と呼ばれる地域。そのうち、直島・豊島・小豆島へは高松港(香川県)と宇野港(岡山県)から、女木島・男木島・大島へは高松港からアクセスできます。
香川県の島情報
観光スポットと観光マップ
おわりに
「瀬戸内国際芸術祭」がきっかけとなり、瀬戸内海の島々には多くの現代アートや現代建築が生まれました。島々は、国内在住者ばかりでなく、遠く海外からも多くの外国人を引き寄せています。
その魅力は単に作品そのものにあるのではなく、島固有の人々の暮らしを含めた風景と作品が重なり合う情景にあります。訪れれば、その情景に心動かされ、新たな発見や感動、活力や癒やしを得るのでしょう。
瀬戸内海の島と一口にいっても、島それぞれに風土に培われてきた歴史や文化があります。島固有の文化や景色に触れえるように、島巡りをするのなら、ぜひゆったりとした旅程を組んで下さい。
そして島を訪れたのなら、作品の設置場所を目指して巡るのではなく、島を巡り歩くことによって、アート作品と出会って下さい。きっとあなたの記憶にずっと残る、素敵な感動を得るはずです。
そして島を訪れたのなら、作品の設置場所を目指して巡るのではなく、島を巡り歩くことによって、アート作品と出会って下さい。きっとあなたの記憶にずっと残る、素敵な感動を得るはずです。
【画像は、岡山県・児島半島南端に位置する「鷲羽山展望台」から望む「瀬戸大橋」。「鷲羽山(わしゅうざん)は、瀬戸内沿岸屈指の展望地として知られ、瀬戸大橋と備讃瀬戸の島々を眼下に見渡すことが出来ます。】