まずはじめは、冬に行われる青森県内のお祭りについて。青森のお祭りというと、ねぶた祭り(青森市)や立佞武多(五所川原市)、ねぷた祭り(弘前市)、三社大祭(八戸市)のように夏に開催されるものが有名ですが、冬も自慢のお祭りが各地で開かれているのです。ここでは代表的なお祭りをピックアップしてご紹介します。
出典: 一つ目は、2月に弘前市で行われる「弘前城雪燈籠まつり」です。弘前城は美しい桜が有名ですが、冬のお祭りではまた別な表情を見せてくれます。真っ白な雪の中でライトアップされる弘前城は、どこか他の季節よりも凛としているような気が。
出典: 弘前城本丸から岩木山に向かう蓮池周辺には、ご覧のようにローソクを灯したかまくら灯篭がずらり。岩木山をバックにした荘厳で、あたたかみのある美しさに、寒さを忘れてしまいそうですね。
出典: ミニカマクラの中には、ハート型のものがこっそり隠れています。ハートのかまくらを探して、会場をゆっくり散歩するのも素敵ですね。
出典: 会場はミニカマクラのほか、夏のねぷた祭りに出陣したねぷた絵をはめ込んだ雪燈籠が立ち並び、回廊となっています。夏の夜空を赤く染めたねぷた絵が、今度は厳しい冬にあたたかさを与えてくれます。
あおもり雪灯りまつり・あおもり灯りと紙のページェント
出典: 続いては、青森市の「あおもり雪灯りまつり」です。会場は青森駅すぐ近くにある、ねぶたの家ワ・ラッセ西の広場。雪燈籠が幻想的に並んでいますね。このお祭りの特徴は、市民参加型だということ。この雪燈籠も市民が作ったもので、ほかにもキャンドルホルダーに願い事を書いて飾るなどといった体験もできます。
出典: あおもり雪灯りまつり会場すぐ近くのベイエリア遊歩道では、「あおもり灯りと紙のページェント」も開催されています。こちらの、海沿いに並んでいる和紙のオブジェも市民の手作り。どれ一つとして同じ作品はなく、色とりどりのオブジェが優しく青森の冬を照らします。
出典:www.instagram.com(@fielder_photo) 「えんぶり」とは豊作を祈願するための舞。八戸地方に春を呼ぶ郷土芸能として、市民に深く根付いています。みちのく五大雪まつりに数えられており、県内外から毎年多くの観光客が訪れます。
出典: えんぶりは、親方・太夫・お囃子など計20~30人ほどで構成されています。一番の見どころは、烏帽子をかぶった大夫が頭を大きく傾け、するようにして踊る舞。厳しい寒さの中で行われる力強い舞は、とても勇壮で見応え満点です。
出典: 最後にご紹介する青森の冬まつりは、2月に行われる十和田湖冬物語。十和田湖畔に建つ「乙女の像」周辺に雪燈籠が作られたり、花火が打ち上げられたりするほか、子供も楽しめるアトラクションやステージイベント、きれいなイルミネーションなど、楽しめるポイントが盛りだくさんです。
出典: こちらは十和田湖冬物語で設置されたイルミネーションのトンネル。ロマンチックな雰囲気に浸れそうですね。
例年、会場に美しくあふれるイルミネーションのほか、澄んだ夜空に打ちあがる花火、ゆきあかり横丁、グリューワインなど、さまざまなイベントを楽しむことができます。
続いては、青森で見ることができる冬ならではの絶景をご紹介します。「この景色は青森なの?」と驚いてしまうかも…?
出典: 幾重にも鳥居が連なり、厳かな雰囲気が漂っています。千本鳥居というと京都の伏見稲荷神社が有名ですが、こちらは青森県つがる市にある「高山稲荷神社」。
出典: 高山稲荷神社を俯瞰して見てみると、豊かな自然に囲まれた場所にあるということが分かりますね。春は新緑、梅雨はアジサイ秋は紅葉などと自然とのマッチングがとても素敵なんですよ。
冬になり雪が降ると、ご覧のように真っ白な雪と真っ赤な鳥居の見事なコントラストを楽しむことができます。神秘的な雰囲気がぐっと増しますね。
出典:www.instagram.com(@shoko.n_photograph) こちらが雪の積もった神社内を引き目に見た様子。雪と鳥居の美しいコントラストに、澄んだ冬の空が感動的な一枚です。
出典: 次は鶴田町にある、日本一長い木の橋「鶴の舞橋」。鶴が空を飛び舞う姿に見えることからその名前がついたとされており、背後にある雄大な岩木山と併せて、とても雄大な景観です。女優・吉永小百合さんが出演するJR東日本のCMの舞台となっており、全国から観光客が訪れているんですよ。
出典: 冬になると、橋も岩木山も雪化粧。周囲も一面真っ白な銀世界になります。日中の風景ももちろん美しいのですが、特に夕暮れと朝焼けは絶景です。
出典: こちらは夕暮れの一枚。橋にかかる夕焼けが美しく、思わず息をのんでしまいますね。
出典: 鶴の舞橋は夜になると優しくライトアップされます。満天の星空に、ライトアップされた橋、そして雪をかぶった岩木山、この3つが合わさると時を忘れるほどの美しさに。
出典: 一面真っ白な銀世界に、登山客のカラフルな服装が映える素敵な一枚。ここは八甲田山の山頂駅付近にある樹氷スポットです。樹氷となっているのは、アオモリトドマツ。これだけの樹氷が並びますが、同じ形の樹氷はひとつたりともありません。
出典: 樹氷ひとつひとつに重厚感があります。近くで見ることで、自然の厳しさ・雄大さを実感できますよ。
出典: 八甲田山頂に行くには、八甲田ロープウェーを活用しましょう。近くで樹氷を見るのもいいですし、空から一望するのも絶景です。
出典: 青森県内指折りの観光名所・奥入瀬渓流は冬だって見頃。雪をまとった木々たちは凛として、見事な美しさを見せてくれます。
出典: 奥入瀬渓流には大小さまざまな滝があり、それぞれが観光スポットとなっていますが、冬になるとそれらの滝も見事に凍りつきます。他の季節であれば滝の落ちる音が響き渡りますが、冬はしんと静か。冬だけ楽しめる氷瀑は、ぜひ写真に収めたいもの。
出典: 最後におすすめするのは、津軽鉄道を走るストーブ列車です。観光地…ではありませんが、このストーブ列車に乗るために県内外からお客さんが来るんですよ。
出典:www.instagram.com(@kashikyo_cherry) こちらがストーブ列車内の様子。レトロな雰囲気満点ですね。客車は2両で、1両に1台ストーブが設置されています。
出典: 寒い外からストーブがついたあたたかい車内に入ると、ほっと安心。ストーブの上には焼き網が敷かれているので、車内販売されるするめなどを焼いて食べることもできます◎
冬の青森の魅力をご紹介しましたが、いかがでしたか?「青森の冬はとっても寒そう!」と敬遠されてしまいがちですが、そんな厳しい冬だからこそ見ることができる絶景もたくさんあるのです。もちろん今回ご紹介したスポットのほかにも、冬の青森には見どころが満載◎。今年の冬は、防寒対策をバッチリにして、ぜひ青森に旅行に行ってみてくださいね*
一つ目は、2月に弘前市で行われる「弘前城雪燈籠まつり」です。弘前城は美しい桜が有名ですが、冬のお祭りではまた別な表情を見せてくれます。真っ白な雪の中でライトアップされる弘前城は、どこか他の季節よりも凛としているような気が。