ヨーロッパの真ん中にある国「ポーランド」
ちょっと気が早いかもしれませんがゴールデンウィークや夏休みのバカンスの候補地として、今回はポーランドのおすすめスポットをご紹介します。
激動の歴史を乗り越えた美しき都・ワルシャワ
ワルシャワ歴史地区
王宮広場の東側に位置するワルシャワ王宮。戦後の共産政権下、ポーランド民族の象徴ともなっていた王宮は再建を許されず、修復が決まったのは1971年になってからのことでした。
しかしその後、多くの人々の尽力により、王宮は外装から内装まで全て昔のままに再現され、豪華絢爛な室内装飾や国宝級の美術品を堪能できます。
旧市街に建つ人魚の像には、こんな伝説があるんですよ。
昔、ワルシャワの川に、金髪の美しい人魚が住んでいました。とても美しい歌声をもっていて、人も動物もうっとりするほどでした。ところがある日、悪い商人がお金儲けのために人魚をとらえてしまいました。悲しい歌声を聞いた若い漁師が人魚を助けてあげたところ、人魚はとても感謝し「ワルシャワが危機にみまわれたときには、必ず助けにくる」と言い残して水の中へ消えていきました。だからワルシャワの人魚は、剣と盾を持ってワルシャワを守ってくれているんですって。
美しく頼もしい人魚に、ぜひ会いに行ってみてくださいね。
聖十字架教会
ワルシャワ出身の偉人といえば、何といってもショパン。ワルシャワには、ショパンゆかりのスポットが点在しています。ショパンの心臓が安置されている聖十字架教会もそのひとつ。
バロック様式の美しい教会はショパンを抜きにしても一見の価値ありです。
ワジェンキ公園
ワルシャワのやや東側に位置する、美しくて広大な公園です。
ポーランド最後の王、スタニスワフ・ポニャトフスキがワジェンキ宮殿を建造し、その名が公園の名称になりました。池の畔に建造した夏の離宮・水上宮殿は必見です。
5月~9月の毎週日曜日にはショパン像の下で野外ピアノコンサートが開催されます。
ヴェーデル(E. Wedel)
沢山の種類があって迷うこと必至ですが、お気に入りの1杯を見つけてくださいね。
ポーランドの京都・クラクフ
ポーランドの京都と称されるクラクフは、ルネサンス様式やゴシック様式の建築物がならび、街全体が見所でどこを切り取っても絵になります。
ヴァヴェル城
歴代ポーランド国王の居城で、代々の王の戴冠式がとりおこなわれました。王宮は16世紀初めにルネサンス様式で建てられ、ここに数多くのコレクションが収められています。
聖マリア教会
中央広場に位置する聖マリア教会。こちらの写真は、向かいに建つルネサンス様式の織物会館からのぞく美しい姿です。
ヴィエリチカ岩塩坑
すべてが岩塩でできた見事な彫刻やまるで宮殿のような聖キンガ礼拝堂など見所満載。幻想的な世界が広がっています。
昔、ハンガリーの王女がポーランド王家に嫁いだ時、想いをこめて投げた指輪の示した場所がヴィエリチカで、そこから塩がとれるようになったという伝説があるそう。
小人だらけの街・ヴロツワフ
6世紀から現代に至るまで、スラブ人、モンゴル人、ボヘミア侯、ハプスブルク帝国、ドイツと様々な国や文化の影響を受けたことで、コスモポリタンな街が形成されました。
旧市街広場
小人の数は250体以上に上り、しかも旧市街だけでなく、いたる所に出没していて、毎年増えているとか。小人マップも販売されているので、小人を探しながら街を散策するのもおすすめです。
ヴロツワフ大学博物館
創立300年を迎えた本館は、神聖ローマ皇帝レオポルド一世が建てたもの。1階のヴロツワフ大学博物館にあるレオポルディア講堂は豪華絢爛なバロック様式の講堂で、音楽ホール「オラトリウム・マリアヌム」に響き渡る調べは200年前から変わることなく、人々の心を魅了し続けています。
ピヴニツァ・シフィドニツカ
市庁舎の半地下にあるヨーロッパで一番長い歴史を誇るビアセラービアセラー。創業1273年のお店には、地元の名士や貴族たち、ゲーテやショパンといった有名人が訪れていたそう。
店内は、まさに中世の雰囲気そのまま。時の流れが刻み込まれた重厚な空間のなかで味わうビールは特別なはず。
陶器の街・ボレスワヴィエツ
紺と白のあたたかな風合いが魅力。可愛いだけでなく、電子レンジや食洗器にも使える丈夫さも人気の秘密です。
工場見学や絵付け体験もできるので、時間がある人はぜひ挑戦してみてください。
第二次世界大戦で大破された旧市街は、戦後に復元された街。「レンガのひび割れ一つに至るまで」忠実に蘇らせたワルシャワ市民の熱意が評価され、世界遺産に登録されました。