北海道中央部を縦断する火山群、大雪山は日本で最も早く紅葉の見ごろが訪れる場所です。

中でも大雪山主峰で、北海道最高峰の旭岳での紅葉の美しさは傑出しています。

深紅、朱色、黄色の葉と常緑の針葉樹が見事に融和し、秋の旭岳は山全体が錦に覆われたかのような美しさです。

黒岳は、大雪山にある活火山で、標高1984メートルの山です。山頂では、背丈の低い高山植物が紅葉しています。

黒岳にはロープウェイがあるため、窓の外に広がる素晴らしい景色を眺めながらロープウェイで山頂付近までたどり着くことができます。

黒岳5合目からは、層雲峡を一望することができ、渓谷そのものにカラフルな絨毯を敷き詰めたかのような景色が広がっています。

黒岳登山道からは、秋色に染まった大雪山系を見渡すことができます。色鮮やかに紅葉した峰々が果てしなく広がる様は、まるで一枚の絵画のようです。

黒岳には、野生のシマリスが生息しています。運が良ければ、冬支度をしているシマリスに逢えるかもしれませんね。

大雪山を代表する眺望スポットのひとつ、銀泉台で見られる紅葉の素晴らしさは格別です。山麓に広がる常緑針葉樹林の緑、幾重にも折り重なる山容、朱色、黄色、深紅に染まった落葉樹が織りなし、一幅の掛け軸のような景色が広がっています。

深紅、朱色、緑、朱色、黄色に染まった樹々が入り混じり、僅かな色合いの違いが折り重なる景色はいつまで眺めていても飽きることはありません。

大雪山国立公園の玄関口でもある層雲峡は、雄大な渓谷がある温泉地で年間を通して大勢の人々がこの地を訪れています。

短い夏が終わり、秋が訪れる頃になると層雲峡の雄大な渓谷が見事に紅葉し、どこを切り取っても絵になる景色へと変貌します。

層雲峡での見どころの一つ、高原沼では素晴らしい眺望が待っています。波一つない静かな水面が、鏡のように色鮮やかな樹々を映し出し、絵葉書のような景色が広がっています。

常緑針葉樹と、落葉樹が入り混じった滝見沼の紅葉も見逃せません。静かな水面が、樹々の絶妙な色の違いを鏡のように映し出す様は、神秘的で幽玄とした雰囲気が漂っています。

日本の滝100選に選定されている流星の滝・銀河の滝では、迫力ある景色が待っています。鮮やかに色付いた樹々が、切り立った断崖に白いしぶきを散らす流星の滝・銀河の滝の魅力を引き立てています。