日本を代表する名庭園「兼六園」は、紅葉が楽しめる秋もおすすめ。落ち葉が積もった苔、澄んだ青空など、しみじみ風情が感じられます。

兼六園でもっとも有名な場所が、この「徽軫灯籠（ことじとうろう）」。2本足の独特なフォルムと、対岸の紅葉の対比が美しいですね。水面に映った逆さ紅葉も得も言われぬ美を感じさせます。

秋のライトアップは、例年「中秋の名月」の頃と、紅葉が楽しめる11月半ばから12月はじめの2回開催されます。桜と比べて、紅葉は比較的長く楽しめるので、旅行の計画も立てやすいですね。晩秋には、金沢の冬の風物詩「雪吊り」もお目見えします。

兼六園から南東に行った場所にある「天徳院」は、加賀三代目藩主の正室の菩提寺として1623年に創建されました。風雅な山門に掛かる紅葉が見事です。

兼六園、金沢城公園からほど近い場所にある「尾山神社」。前田利家と正室のおまつの方を祀る由緒正しい神社です。特に、国の重要文化財に指定されている山門は、ステンドグラス入りで異国情緒感じられる不思議な雰囲気。

金沢駅から車で30分ほどの場所にある閑静なニュータウン「太陽丘」には、1キロ以上にも渡ってメタセコイアの並木道が続いています。

秋、まっすぐ伸びたメタセコイア並木が色づく様子は壮観です。

自転車で駆け抜けるのも良いですね。

金沢の都会的な繁華街「香林坊（こうりんぼう）」から路地を入った場所に突如広がるのが、江戸時代にタイムスリップしたかのようなこちらの「長町武家屋敷跡」。

名庭として名高い「野村家」など、見どころもいっぱい。江戸情緒と紅葉のハーモニーが楽しめます。

塀に映る紅葉の影も、どこか風情たっぷり。昔の人は過ぎ行く秋を、どんな気持ちで眺めていたのでしょうか。

兼六園の向かいに広がる、広大な「金沢城公園」。兼六園と同じく、例年秋にもライトアップが開催されます。

お濠と紅葉のハーモニーも素敵です。

こおろぎ橋の下に広がる渓谷「鶴仙渓(かくせんけい)」には遊歩道もあり、秋の散策にぴったり。その美しさに惹かれて、松尾芭蕉が滞在したことでも知られています。

芭蕉や山中温泉にまつわる資料が展示されている「芭蕉の館」は、山中温泉で最も古い宿屋建築で、美しい庭も見もの。館内からの眺めに癒されますね。

「金沢21世紀美術館」から徒歩数分の場所にある、和カフェ「つぼみ」。夏は名物のかき氷を求める人で人気のお店ですが、秋は写真の「くずきり」や「わらび餅」がおすすめです。

現代的にアレンジされた和の雰囲気に、心和むひと時が過ごせそう。

国産の貴重な本葛粉や本ワラビ粉などこだわりの材料を使ったスイーツは、どれも美味しいと評判です。金沢らしいみやびな店内も素敵。

定番の大納言のほか、栗など斬新な甘納豆もたくさん。思わず目移りしてしまいます。

かわいい個包装は、お土産にもぴったりです。