龍安寺
~エリザベス女王が認めた、美しい石庭~
厳めしいものが多い禅寺の山門の中で、異彩を放つ龍安寺の山門は、樹木に囲まれ優しく迎えてくれるそんな印象です。秋の紅葉も見事だそうですよ。
方丈庭園
石は東から5個・2個・3個・2個・3個の順で配列されており、どこから見ても必ず1個の石が他の石に隠れてしまうように置かれています。これは常に自分に足りないものを自覚するようにという戒めであると伝わっていますが、それが真実かどうかは分かりません。どこから見ても完全な形を見ることができない不完全庭の美は、禅の心を象徴しているともいわれています。
石庭は一見すると平坦に見えますが、方丈から見て左奥が低くなっています。西側の壁も手前から奥に向けて50cmほど低くなっていますが、見ただけでは分かりません。高低差を付けることにより庭に奥行きを感じさせ、雨水などを排水しやすくなっています。
鏡容池(きょようち)
建仁寺
~見所たくさんのお庭と、座禅や写経も体験できる♪~
京都最古の禅寺「建仁寺」は、臨済宗建仁寺派大本山の寺院で、「東山 建仁禅寺」が正式名称です。
1202(建仁2)年、宋国百丈山を模して、源頼家によって栄西禅師を開山として建立されました。
1202(建仁2)年、宋国百丈山を模して、源頼家によって栄西禅師を開山として建立されました。
大雄苑(だいおうえん)
〇△☐乃庭
双龍図
風神雷神図
大徳寺
~大徳寺の境内、見ごたえある各寺院の石庭~
1315(正和4)年に宗峰妙超により開創し、応仁の乱で消失したが、一休和尚が復興。豊臣秀吉が、織田信長の葬儀を営み菩提を弔うために総見院を建立し寺領を寄進しました。
境内には20余りの塔頭と呼ばれる寺院があり、いくつかは見学できます。
境内には20余りの塔頭と呼ばれる寺院があり、いくつかは見学できます。
龍源院
瑞峰院
相国寺
~シンプルな石庭で、静謐な時間を~
臨済宗相国寺派の大本山「相国寺」、正式名称は萬年山相國承天禅寺です。
足利義満により創建され、幾度も焼失と復興の歴史を繰り返し、現存する法堂は1605年に再建された日本最古の法堂建築です。
足利義満により創建され、幾度も焼失と復興の歴史を繰り返し、現存する法堂は1605年に再建された日本最古の法堂建築です。
龍淵水の庭
鳴き龍
圓光寺
~龍と雲海を表現した躍動感ある石庭~
奔龍庭
十牛之庭
自分と向き合う時間を。
今回ご紹介した5件のお寺は、こちらです。
大雲山龍安寺の創建は、1450(宝徳2)年、室町幕府の管領職にあった細川勝元が、徳大寺実能から譲受けた山荘に、妙心寺五世の義天玄承禅師を迎え開山しました。1467年応仁の乱で焼失しましたが、1499年に勝元の子・政元のよって再興され、方丈や石庭が築造されたそうです。織田信長や豊臣秀吉にも庇護された歴史があるそうです。1798年の火災で仏殿・方丈・開山堂を焼失し、塔頭・西源院の方丈を移築し現在に至ります。