「日本の貴重なコケの森」に選定された苔スポット【北海道・東北地方】
出典: 北海道千歳市の支寒内(ししゃもない)にある「苔の洞門」。高さ10メートルにおよぶ岩壁には約30種類の苔が生息しています。
出典: 岩盤の一部崩落により、内部に入ることは出来なくなっていますが、展望台から美しい苔を眺めることが出来ます。
出典: 青森県十和田市にある「奥入瀬(おいらせ)渓流」。十和田八幡平国立公園にもなっている奥入瀬渓流の流域には、なんと約300種類もの苔が生息していることから「日本の貴重な苔の森」に認定されました。
出典: 岩に苔が広がり、その上に草が生えている珍しい風景。このように奥入瀬渓流の美しさは、苔が大きな役割を果たしているんです。
出典: 奥入瀬の遊歩道にまで多くの苔が広がっています。苔目線でミクロの世界を見ることで、また奥入瀬の新たな美しさに気づくことができるはずです。
出典: 国の天然記念物に指定されている「獅子ヶ鼻湿原」は、秋田県にかほ市・鳥海山麓の北側にあります。およそ26haのこの森には、世界的にも貴重な苔が生息しています。
出典: 少し分かりづらいですが、こちらが世界でも珍しい苔「鳥海マリモ」。ヒラウロコゴケという苔が絡み合いボールのような形に。このヒラウロコゴケは世界中でも数箇所にしか生息していない、学術的にもとっても貴重なものなんです。
出典: 「鳥海マリモ」が生育できる条件として、鳥海山系のブナ原生林から流れる多量の流水と、水温が湧水のため7℃と非常に低く、年間を通してほとんど変化がなく、しかも強酸性(phは4~5前後)という水の特性が、世界でも珍しいコケの生育を可能にしています。
出典: 日本一の奇形ブナとして有名な「あがりこ大王」にも多くの苔を観察することができます。
出典: まるで絵本の中のワンシーンのような山形県の「月山弥陀ヶ原湿原」は、"標高1500メートルの天空の花の楽園"とも言われ、夏場には数百種類の高山植物に出会うことができます。
出典: ミズゴケ類をはじめとする多くの苔を観察することができるんです。
「日本の貴重なコケの森」に選定された苔スポット【関東地方】
出典: 昔は修験道の場、さらにパワースポットとしても知られている埼玉県の「黒山三滝」。その岩場には多数の苔を観察することができます。
出典: さらに越辺川の源流域へと続く周辺の木々や岩の上にも苔が。
出典: 群馬県にある「チャツボミゴケ公園」には、なんとも不思議な景色が広がっています。このぼこぼこと空いた穴は、元々は白根火山の爆発でできた穴の跡で"穴地獄"と呼ばれています。その穴地獄に自生しているのがチャツボミゴケです。
出典: この辺りには強酸性の温泉が豊富に流れています。そこに自生する苔は世界的に見てもとても珍しく、チャツボミゴケ公園は国内最大規模の群生地なんです。
「日本の貴重なコケの森」に選定された苔スポット【中部地方】
出典: 485種類の苔が生息する「白駒池」には貴重な"苔の森"があります。一歩森に足を踏み入れると、緑の絨毯が一面に広がっています。その壮大な景観と美しさは、日本国内でも屈指の場所です。
出典: 日本3大原生林のひとつでもある白駒池。苔を見ることができるスポットが10箇所あり、それぞれ趣の異なる苔を観察することができます。
苔の森では、趣の異なったコケを見ることができるポイントが10箇所もあり、それぞれ違う森の名前がつけられています。例えば、白駒の池 駐車場から一番近い森は「白駒の森」と呼ばれ、見応えのある原生林が生い茂っていたり、樹木に付くコケがたくさん生息しています。
出典: まるで山水画の世界のような愛知県新城市にある「鳳来寺」は、苔がその美しく趣のある風景を作り出していることから、選定されました。
出典: 鳳来寺山を登った森の奥に鳳来寺はあります。途中には歴史を感じさせるお地蔵様や仏様が。もちろん木や岩などにも、苔を観察することができます。
出典: 鳳来寺の周囲の森林も選定の対象です。渓流に沿った林の中には豊富な種類の苔が!
出典: 忍者の里としても知られている三重県の深い森の中にある「赤目四十八滝」は、滝はもちろん、美しい苔を目当てに多くの人が訪れます。
出典: 四季折々の美しい景色が楽しむことができ、滝と滝を結ぶ4kmの遊歩道はトレッキングコースとしても人気。希少種こそは少ないものの、森のそこかしこに美しい苔を臨みながら散策をすることができます。
出典: 赤目四十八滝は"平成の名水百選"や"日本の滝100選"、さらに"森林浴の森100選"にも選ばれるなど、その美しさは折り紙付き!苔と自然が織りなす景観に触れてみて下さい。
「日本の貴重なコケの森」に選定された苔スポット【近畿地方】
出典: 約650種類以上もの苔が生息している「大台ヶ原」。その数は屋久島を超えるとも言われているほど豊富なんです。
出典: 出典: 歴史的な景観と苔が美しいコントラストを織り成す貴重な場所、京都。その東山にある一体の寺院などが「日本の貴重なコケの森」に選定されています。こちらは南禅寺の美しい苔たち。
出典: 法然院では、茅葺き屋根の上にも多くの苔が観察できます。
出典: 特に銀閣寺のこちらの苔庭は、世界的にも有名な苔スポット。
出典: 出典: 由良川現流域、京都にある「芦生(あしゅう)演習林」。京都大学の芦生研究所として管理されているほど貴重な森です。
出典: この芦生の森を保存するため、ツアーなどはありますが、個人では申請が下りない限り入ることが許されていません。そのため、近畿地方としてはもっとも自然林が残っている場所となっています。希少種を含めた珍しい苔が多数生息しているんです。
出典: 森全体が高い湿度でおおわれているため、樹齢百余年を超える木々にも立派な苔を観察することができます。
出典: 兵庫県の瀬戸内海と日本海のちょうど真ん中にあるお寺「瑠璃寺」には、ヒロハシノブゴケなど絶滅危惧種が多数生育しています。学術的にも貴重な場所です。
出典: 境内だけでなく参道にも美しい苔を目にすることができます。瑠璃寺のような低地ではあまり見ることのできない種類の苔が生息している、珍しい場所なんだそう。
出典: 時の流れを感じさせる、趣のある風景が広がっているんです。
「日本の貴重なコケの森」に選定された苔スポット【中国地方】
出典: 「羅生門ドリーネ」と呼ばれる巨大なアーチは、天井の一部が崩落して偶然出来上がりました。"東洋一の天然の石門"ともいわれ、珍しい苔の宝庫でもあります。
出典: ここでは蘚類は128種、苔類は39種が発見されています。中にはレッドリストに登録されている大変貴重な苔も。
「日本の貴重なコケの森」に選定された苔スポット【九州地方】
出典:www.flickr.com(@TANAKA Juuyoh (田中十洋)) 大分県の深耶馬溪にある「うつくし谷」は、大分県屈指の苔の生息地。
出典:www.flickr.com(@TANAKA Juuyoh (田中十洋)) 谷の広範囲を苔が覆っているため、昔から苔の研究者たちが良く訪れていたそうです。
出典: 世界遺産に登録されている屋久島。幻想的な風景は、あの「もののけ姫」のモデルにもなったほどです。
出典: 出典:www.flickr.com(@Norio NAKAYAMA) 沖縄県・西表島の東部から西部へと続く横断道。徒歩で8~10時間ほども掛かるこの約19kmの横断道は、秘境のような自然が広がっています。
出典:www.flickr.com(@Norio NAKAYAMA) もともと苔が多く生息している西表島の中でも、特にここ横断道ではたくさんの貴重な種類の苔に出会うことができるため、2007年に「日本の貴重なコケの森」に選定されました。
出典:www.flickr.com(@Norio NAKAYAMA) 西表島横断道にはケミドリゼニゴケ、イリオモテウロコゼニゴケなど、レッドリストに登録されている47種が生息。他では目にすることのできない、学術的にもとても重要な場所です。
出典: いかがでしたか?自然の美しさをさらに引き立ててくれる苔。場所によってその見え方はまた違ってきます。ぜひ実際に訪れてみて、そのミクロの世界の美しさに触れてみませんか?
北海道千歳市の支寒内(ししゃもない)にある「苔の洞門」。高さ10メートルにおよぶ岩壁には約30種類の苔が生息しています。