ざっくりと簡単に説明させていただくと、昔から京都の一般家庭で作られてきたお惣菜をおばんざいと呼びます。

「京料理」の庶民版といったイメージで、基本的に鰹節や昆布、椎茸などのおだしがきいた煮物が多いです。全体に薄味であり、色の濃い調味料はあまり使わないことから素材の色味が鮮やかにでているという特徴があります。

そこで今回は、ヘルシーで美味しいおばんざいを楽しめるお店をご紹介させていただきます。

お店をきりもりしている女将が、自慢のおばんざいを披露してくれます。よくあるメニューにひとひねりを加えたアレンジレシピが豊富。作り方を訊いてしまうという手もあるかもしれません。

少し趣向を変えて、烏丸三条にある「びお亭」さんです。これまでご紹介した二軒がわかりやすく「京都」らしいお店だったのに対して、びお亭さんは定食屋さんかレストランといった雰囲気です。

観光客向けというよりは、地元民に愛されている印象が強いびお亭さん。ボリュームも比較的多めです。

なおベジタリアン対応しており、外国人のお客さんも多いです。

食材は「京の台所」と呼ばれる錦市場で調達。また、野菜は京都向日市にある五十棲農園産のものを使用しています。

カウンター席にある大きな器に、その日おススメのおばんざいがたっぷりと盛られています。

「女性でも気軽に入れる赤提灯」をうたっているだけあり、女性への配慮が行き届いたお店です。食事の見目も、鮮やかで美しいものが多いと思います。

お店があるのは御幸町通六角、位置的には京都のまんなか側です。

メニューはその日の仕入れ内容によって変動します。季節にあったおばんざいを堪能することが可能です。

最後にご紹介するのは「和バルOKU」さん。場所は東山区祇園町で、京町家を上手にアレンジした和洋折衷のお店になっています。

カフェメニュー有り、立ち飲みカウンター有り、おばんざいセット有り、と和バルOKUさんはかなり幅が広い営業をされています。

バランスよく丁寧な料理を味わえる人気の定食。ランチの祇園定食、夜は梅、椿、桜の3種類から選べます。

一品一品、旬の素材を生かし、手間をかけてつくられたことがわかる料理。口にふくむとお出汁の味がじゅわっと広がります。