沖縄県の離島として圧倒的な人気を誇る八重山諸島の島々の一つである小浜島は、八重山列島の中央部に位置しています。また、小浜島は、2001年に放送されたNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台として描かれた場所でもあります。

観光業と農業が主な産業となっている小浜島では、集落から少し足を延ばすとサトウキビ畑と牧草地が広がっています。運が良ければ、飼育されているヤギや牛などの家畜と出会えることもあります。

島面積7.84平方キロメートル、島の周囲16.6キロメートルと程の小さな島である小浜島は、珊瑚礁が広がる透き通る青い海に囲まれています。のんびりとした時間が流れ、どこか懐かしい雰囲気が漂う小浜島のおすすめ観光スポットを紹介していきたいと思います。

小浜島中央部に位置する大岳（うふだき）は標高99メートルの山です。大岳は、小浜島の最高峰で国の史跡に指定されているほか、竹富町の名勝にも指定されています。

大岳山頂の展望台からの眺めは格別です。ここからは、360度の大パノラマで八重山諸島の島々を見渡すことができます。抜けるような青空、空に浮かぶ白い雲、透き通る青い海、緑豊かな牧草地が織りなす景色は絵画のような素晴らしさです。

西大岳展望台は、大岳の西側に位置している展望台です。展望台への入口からは大岳と同じく急勾配の階段が続いています。

西大岳展望台からの眺めも、大岳山頂からの眺めと同じくらいの素晴らしさで、どこを切り取っても絵になります。また、ここは大岳よりも人が少なく、絶景をひとり占めできているような満足感が得られます。

NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」のヒロイン「えりぃ」の生家で民宿という設定となっているこはぐら荘は、国の登録有形文化財に指定されています。こはぐら荘は、一般の民家なので内部の見学はできませんが、ちゅらさん好きの方には必見のおすすめスポットです。

こはぐら荘周辺は、小浜島の集落となっています。周囲には石垣に囲まれた赤レンガ色をした瓦屋根の家々が軒を連ねており、ドラマ、ちゅらさんの世界へ足を踏み入れたような気分を味わえます。

シュガーロードとは、小浜島集落から島の南西部へ向かって真っすぐに伸びる一本道のことです。道の脇にはその名の通りサトウキビ畑が広がっており、のどかで牧歌的な雰囲気が漂っています。また、この道は、ちゅらさんのロケが行われた場所でもあります。

シュガーロード沿いには牧草地も広がっています。牛やヤギなどが放牧されている様子は、のどかさと素朴さが入り混じっており、どこか懐かしい佇まいをしています。

小浜島最西端に位置している細崎（くばざき）は、西表島方面に向かって突き出ている小さな岬です。海岸には遠浅の海が広がっており、静かなビーチとなっています。ここは比較的人が少ないため、のんびりと過ごしたい人には最適のスポットです。

細埼海岸からは、すぐ正面に由布島と西表島を臨むことができます。

浜島は、石垣島から西に約10キロメートル離れた、小浜島と石垣島の間に浮かぶ三日月形の無人島です。満潮のときには姿を消し、潮が引いているときだけ浮かび上がる浜島は、「幻の島」とも呼ばれています。

周囲に視界を遮るものが何もない浜島では、360度の大パノラマで透き通る青い海が広がっています。ここでは、まるで海の上を歩いているような気分を味わうことができます。

浜島周辺は恰好のシュノーケルスポットとなっています。色とりどりのサンゴがあり、可愛らしい熱帯魚たちが泳ぎ回る浜島の海の中は、まるで竜宮城のようです。

天候に恵まれると、夜の小浜島では満天の星々が煌めき、夜空は天然のプラネタリウムのようになります。星明りで周囲の景色が見えるほどに、無数の星々が競う様に光り輝く様は、まるで藍色のベルベッドに宝石を散りばめたかのようです。