絵本を読んで心の温度を上げよう
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
読み聞かせが楽しくなる、大人も元気をもらえる絵本
1.思わずクスッと笑ってしまう絵本
服が脱げないだけでこんなに笑える!
パン泥棒のシュールな表情が見どころ
『パンどろぼう』柴田ケイコ(KADOKAWA)
パンを愛してやまないパン泥棒。巧みな技で持ち帰る様子は、なんとも可愛くて憎めません。ある日、「世界一おいしい森のパン屋」さんを見つけて、期待に胸を膨らませます。さてさて、そのお味は…!?キャラクターのシュールな表情に、大人も子供も笑いを誘われます。主人公の本当の正体もお楽しみに。
心がくすぐられてワクワク
『ぜったいにおしちゃダメ?』ビル・コッター(サンクチュアリ出版)
絵本を開けると、ボタンの絵が表れて「このボタンはぜったい押しちゃダメ」というルールを1つ教えられます。その時点でもう子供はワクワク顔♪でも不思議なモンスターが、甘い言葉で「押しちゃおうか?」と誘ってくるではないですか!さあ、どうする…!?ダメと言われたら余計にやりたくなるのが人間の心理。心がくすぐられて、ワクワクする絵本です。
2.ふんわり優しい気持ちに包まれる絵本
お母さんと出会えたシーンにグッとくる
『よるくま』酒井駒子(偕成社)
男の子と迷子のよるくまは、夜の街によるくまのお母さんを一緒に探しにいくことに。やっと親子が再会できた瞬間は、読み手も同じくらいホッとし、その美しいシーンにはっと息を飲みます。お母さんの匂いや温かさを感じて、ほんわか心が丸くなる作品。
人生を振り返り感謝が湧いてくる
『ちいさなあなたへ』アリソン・マギー 著、ピーター・レイノルズ 絵、なかがわちひろ 訳(主婦の友社)
生まれたばかりの小さくてふわふわの赤ちゃん。その子がやがて成長し、結婚してお母さんになるまでの物語です。すべての年代が登場するので、誰しも共感できる部分があるのでは?幼いころのわが子を思い出したり、育ててくれた両親に思いを馳せたりと、読む人の心を映しだしてくれます。読み聞かせながら人生を振り返る時間は、自然に感謝が湧いてきそう!
素直に伝えてみたい「大好き」
『あなたがだいすき』鈴木まもる(ポプラ社)
愛情を伝えるシンプルな言葉と、子供とスキンシップをしている動物たちが登場します。本編の「あなた」のところを、お子さんの名前で読んでみてあげて下さい♪きっと、嬉しそうな表情やしぐさを見せてくれるはず。その姿を見てママは元気をもらえそうですね!普段言葉にしてなかなか言えない方には、特にオススメの一冊。
3.嫌なことや疲れが吹き飛ぶ絵本
思いっきり笑うと気持ちいい!
『おひさま あはは』前川かずお(こぐま社)
ページをめくるたびに飛び込んでくるのは、みんなの最高の笑顔!おひさま、木、小鳥、お花……幸せそうな「あはは」を繰り返すうちに、読んでいる自分も自然と笑顔がこぼれてきます。思いっきり声に出すと、心がだんだん晴れやかに。ページの隅に描かれている昆虫たちの「イシシ」笑いにも注目してみて下さいね。
ま、いっか!を合言葉にすれば怖くない
『ま、いっか!』サトシン 著、ドーリー 絵(えほんの杜)
寝坊しても忘れ物をしても、どんなハプニングでも、「ま、いっか!」が口ぐせのテキトーさん。そんなに適当でいいの!?と思いながら、読み進めるうちに心が軽くなり、笑えてくるから不思議。深刻に考えてしまうときは、「ま、いっか」を合言葉に乗りきっちゃいましょう。テキトーさんが、肩の力を抜く大切さを教えてくれます。
選択肢がいっぱいの「未来」を育てられる
『それしかないわけないでしょう』ヨシタケシンスケ(白泉社)
先のことが不安な大人も子供も、読み終わる頃には、ちょっぴりワクワクした未来を想像できる絵本。本書には、「未来は二択ではない」というメッセージが込められています。著者・ヨシタケシンスケさんならではのユニークな発想で、視野がぐんぐん広がりそう。親子で楽しい未来をたくさん想像してみて下さいね。
4.涙した後に前を向ける絵本
「だいじょうぶ」の言葉は万能薬
『だいじょうぶ だいじょうぶ』いとうひろし(講談社)
散歩を通して世界が広がり始める、幼い男の子。困ったことや怖いものに出くわすと、おじいちゃんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」という、おまじないの言葉にいつも助けられていました。やがて大きくなった男の子は、おじいちゃんを支える番に…。
「だいじょうぶ」と声に出すと、不安が包まれ、本当に大丈夫に思えてくるから不思議。自分にも掛けてあげたくなる言葉ですね。
子供のダメな所もまるごと愛しくなる
『ママがおばけになっちゃった!』のぶみ(講談社)
冒頭からショックな展開で始まりますが、愛する人たちと「今」をどうやって過ごすかを改めて考えるきっかけになる絵本。子供の良い所も、ダメな所にも、数えきれないくらいの「好き」を伝えたくなります。思わず笑えたり、やっぱり涙してしまうシーンにも、素直に心を解放してみて下さいね。お母さん業に疲れたときに読んで欲しい一冊です。
余韻が残る「おおきな木」の愛情深さ
『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン 著、村上春樹 翻訳(あすなろ書房)
おおきな木と少年は、お互いに心を通わせる友達。やがて成長した男の子は、おおきな木に様々なお願いをするようになります。身を削って少年の願いを叶えていく木は、だんだんと小さな姿になり……。
無性の愛に、静かに胸を打たれ、読後も優しい気持ちに包まれます。
5.明日が楽しみになる絵本
あなたにも、こんな朝が来ますように
『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二(偕成社)
朝がきて、窓を開ける。たったそれだけのことが、かけがえのない素敵な瞬間に感じられます。いつもと変わらない景色を通して、何気ない日々の中にこそ、希望や喜びがあるのかもしれませんね。著者・荒井良二さんの鮮やかな色使いにも癒されます。
幸せのバケツはいつだって満タンにできる
『しあわせのバケツ』キャロル・マックラウド 著、デヴィッド・メッシング 絵(TOブックス)
人が喜ぶことをすると一杯になり、嫌がることをすれば空っぽになる「心のバケツ」。「どうやって満タンにする?」と、親子で想像してみるのも良いですね。人に優しくすると、自分も幸せな気持ちになることを学べます。明日からあなたも、心のバケツを意識してみませんか♪
ただ空を見上げたくなる
『空の絵本』長田弘、荒井良二(講談社)
絵本を開くと、雨が降り出すシーンから始まります。「だんだん」と繰り返すリズムのある詩と共に、刻一刻と空の表情が変わっていく様子は、迫力を感じるほど。自然のありのままの美しさに目を奪われます。この絵本を読んだ後は、ただ空を見上げたくなりますよ☆
『もうぬげない』ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)
着替えの最中に、首元に服がひっかかって取れなくなってしまった男の子のストーリーです。その姿がなんとも可愛く、でもやっぱりちょっと可笑しい(笑)。やがて男の子は状況を受け入れて、「ぼくはこの格好で生きていくのかな…」と妄想し始めます。その諦めの良さや、この後の想像していなかった結末に、最後まで笑ってしまうこと間違いなし!