ストーリーに人生を重ねて
人間らしさが魅力のおすすめ邦画7選
食べる女(2018年公開)
おいしいものを食べるって、どうしてこんなに満たされるんだろう、そんな気持ちになる映画。疲れた時や苦しい時は、温かいご飯を食べただけで泣けてくることもありますよね。どんな日でもおいしいご飯で自分を奮い立たせる、女の強さがとても輝いています。
ハローグッバイ(2016年公開)
年齢や立場に関係なく、「私の大切な友達です」と言える人って、そう多くはないのかもしれません。その人の前では素の自分でいられて、そのままでいいのだと認めてもらえる。そんな友達に出会えることは、いくつになっても奇跡です。
みなさん、さようなら(2013年公開)
高度経済成長期の時代に多く建てられた団地。そこは社会の縮図のようです。小さい世界に閉じこもっていても悩みや事件はあるし、喜びも幸せもある。悲喜こもごもがコミカルに描かれつつ、後半では悟が団地を出ない理由が判明します。団地が人生そのものだった彼の気持ちを、絶対に守りたいものがある人ならきっと理解できるでしょう。
リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年公開)
「私なんか」と自分を虐げたり、心は置き去りにして流れに身を任せたり、どこにでもいるような女性に、かわいそうすぎる出来事が次々と起こります。何を信じていいのか、人の優しさに対価は必要なのか、そもそも幸せって何か。嘘でできた世界だからこそ2人の女性が交わした本物の友情が心を震えさせるストーリーです。
彼らが本気で編むときは、(2017年公開)
トモにリンコとの馴れ初めを聞かれたマキオは「心の美しい人」とリンコを評し、ほかは何も関係なくなると答えます。自分は「女だから」「母親だから」という役割ではなく、「あの人だから」「リンコだから」となんのフィルターもなく人を見れているだろうか。そして、家族を成す要素とはなんだろうか。LGBTQの現状を通して描く不滅のテーマです。
恋人たち(2015年公開)
行き交うあの人にもその人にも、きっとどうしようもない悩みがあって、それをうまくやり過ごしている。生きるのはその連続で、生きるために必要なことなのかもしれません。どうにかしたい、誰かに助け出してもらいたい、そんな思いは時に爆発もします。淡々と描かれるそれぞれの人間くさい生き様と思い、それがどうしようもなく愛しく切なく感じます。
深呼吸の必要(2004年公開)
生きづらい日々の中、たまにはなんのしがらみもない場所に行きたくなる、それは逃亡ではなく"深呼吸"の時間なのかもしれません。自由であればこそできる行動かもしれないけれど、少しでも深呼吸のための時間をとれば、きっと世界の色も違って見えますね。美しい沖縄の風景とともに、心がすっきりと洗われて前向きに歩き出すパワーをくれる映画です。
文筆家のトン子(敦子)が暮らす古民家古書店「モチの家」。そこには恋に人生に奮闘する女性たちが集います。トン子の担当編集者でちょっと気の強いできる女・圭子や、断れない性格の古着屋店員・あかり、女性フェロモンでまくりの和食屋の女将・美冬。そして彼らをとりまく男女。悩みながら前進し、食卓に平和を見る彼女たちの一言ひとことが胸に刺さります。