大人になるにつれ、自分から新しい知識にアクセスしようとする気持ちが、どうしても薄れていってしまうもの。しかし忙しい日々のなかでもふと得た素敵な知識は、私たちの心をより豊かにしてくれるものです。

そこで今回は、大人のあなたにも味わってほしい、素晴らしい図鑑・辞典をご紹介していきます。

「星の辞典」には、88の星座と、星や月といった夜空にまつわるお話がつづられています。

用語などの詳しい解説はもちろんのこと、やさしい印象のイラストと美しい写真に思わずうっとりとしてしまいます。

手のひらにのるほどのサイズなのに、しっかりとした厚みを感じられる一冊です。気になったページだけを拾って読んでいくのも面白いですね。

この図鑑を読んだら、夜空を見上げるのが日課になってしまいそう。夜の訪れが待ち遠しくなりますよ。

こちらは、オールカラーの雲のカタログ。雲を見ていくことで、「いま、空の上で、どんなことが起きているのか」を知ることができます。

学術的な雲の名称や、雲の分類など、さらりと見ているだけでも空の変化が気になってくるはず。屋外で頭上を見上げたくなりますよ。

まだまだ謎の多い“深宇宙”に焦点をあてた図鑑です。500枚以上の美しい写真とイラストで、星団や銀河、そして宇宙の概念などをわかりやすく解説しています。

「深宇宙」とは太陽系の外の天体を指し示す言葉。大型天体望遠鏡や宇宙望遠鏡の発達によって、深宇宙についての研究がどんどん進化しています。宇宙の広がりの中に、ロマンを感じることができる魅力的な一冊です。

動物たちがリラックスしている様子というのは、本当に可愛いもの。思わず笑みがこぼれてしまいます。

心が疲れているときには、眺めているだけで優しい気持ちになれる本が効くんですよね。いつまでも手元に置いておきたくなる一冊です。

身近にいなくても、この地球上には、こんな美しい生き物が存在している――。そのように貴重な出会いを楽しめるのも、図鑑ならではの魅力。

こちらは、美しすぎる発色、配色のからだを持った、世界の鳥たちを集めた一冊。華やかな洋服を纏っているようですが、生まれ持ったからだなのだから、とても神秘的に感じますよね。

海で遭遇するとドキリとするクラゲですが、図鑑のなかで眺めていると、その不思議な美しさに、いつの間にか魅了されてしまいます。

ゆらゆらと揺らめくクラゲたちのかたちや、透明感のある色合いに心がときめきますよ。

写真だけではなく、クラゲたちの生態もしっかりと書かれているのが、本書の特徴。不老不死のクラゲや、海底にくっついたまま生きるクラゲ、猛毒をもったクラゲなど、多種多様なクラゲたちについて学ぶことができます。

潜水歴40年を誇る海洋写真家がとらえた、海の中で生きるいきものたちの図鑑です。鮮やかな色彩と見たこともないようなかたち。まるですぐそばで見ているような臨場感あふれるいきものの写真に、心が震えます。

黒の背景がいきものたちの表情とかたちをより際立たせて見せてくれます。地上とは違う世界観に浸っていると、感性まで磨かれていきそう。どのページも美しく、静かにひとつずつ、眺めていきたくなりますね。

一般的な図鑑で見てきた恐竜たちのサイズ感がリアルに分かってしまう、ユニークな図鑑です。お店で見た家電を家に持ち帰ると大きく見えるのと同じで、広い野原にいる恐竜と子供のベッドにいる恐竜では、サイズ感がまったく違って見えます。

「こんなに大きかったんだ！」という驚きとともに、実は案外小さい恐竜たちも多いということにも、びっくりさせられます。

実際に生きて暮らしていたところでの想像図、解説なども読みごたえ十分。恐竜たちをより身近に感じることができるようになります。

天然の鉱物を、“なにか”に見立てて紹介していくという、面白い視点の図鑑。

研磨されて整えられた石とは異なる鉱物の美しさに、息を飲みます。宝石ではない石の魅力がぎゅっと詰まった一冊です。

川原や海辺でも見つけることができる石をまとめて見ることができる美しい図鑑です。

採取できる川の情報も載っているので、どこで探せばいいのか分からない人にもおすすめ。石拾いの面白さに触れることができます。

磨かれた状態の石は見たことがあっても、原石の状態ではどんな石なのか分からないものも多いですよね。さまざまな状態の石を知ることで、宝石もより身近に感じられそうです。

中学生の頃に覚えた元素記号。でも、今となると、どんなものなのか、実際にはよく分からないものも多いですよね。

本書では世界をかたち作る「118の元素」を、純粋な状態と、日常生活でよく見る化合物のかたちで紹介しています。

原子量や原子半径、結晶構造図、どの温度帯で固体・液体・気体となるかなど―― 基本的なデータを交えてしっかり解説。子供が小さいうちから、一緒に本書を手にとって親しんでいけば、ゆくゆくは理科好きな子に育ちそうです。

道端でひっそりと生きる草花の名前や特徴、見分け方などを、愛情たっぷりな語り口で紹介している一冊です。

のんびり、ゆったりお散歩しながら、植物たちに目をやりたくなります。

遺伝子の変異によって生まれる「変化朝顔」。幾重にも重なる花びらや、針のようになった花びらなど・・・見た目の変化も大きく、朝顔とは思えないようなものもたくさん！一度、「変化朝顔」の面白さを知ると、虜になってしまう人も多いんですよ。

「変化朝顔」の歴史や、遺伝のしくみ、栽培手法なども交え、より身近に「変化朝顔」について親しめるようになる内容です。小学生の頃を思い出して、朝顔を育ててみたくなりますよ！

ミクロの世界で見るコケの写真は、なんともいえない美しさに溢れています。

瑞々しく、鮮やかなグリーンが映えるコケの姿。生命力に溢れており、じっくりと愛でてみたくなります。

コケの見分け方のポイントや、コケの用語解説があるほか、コケのインテリアである“テラリウム”も紹介されています。本書を参考にテラリウムを作れば、毎日お家でコケが織りなす緑の小宇宙を楽しめますね。

いつもお店の人にお任せでオーダーしてしまうブーケも、これがあれば、自分好みのお花でオーダーできそう！

カラフルで優美なお花たちについて、データ、形などを交えて学ぶことができます。

お花だけではなく、枝もの、実もの、グリーンも一緒に紹介されているので、お花屋さんに行ったら、自らフラワーアレンジをしてみたくなりますよ。出回る時期や水揚げについても説明しており、お花を長持ちさせる方法も身につきます。

パン好きさんなら一冊は持っていたい、パンの図鑑。本書では世界で愛されているパンのなかで、日本でも手に入れやすい113種類について紹介しています。

材料、発酵・成形・焼成の方法だけではなく、美味しい食べ方、アレンジレシピなど・・・。知れば知るほど、パンに魅せられてしまいます。

日本らしい、繊細な美意識がよく表れている「和菓子」。実は知らないことも多いスイーツのひとつですよね。

本書からは、和菓子の基礎知識や四季折々の和菓子、和菓子の歴史なども学べます。

お料理に特化したハーブ図鑑です。お料理やお茶にハーブを使うにあたって、あらかじめ身につけたい知識が、コンパクトにまとめています。

タイムやバジルといったベーシックなハーブのほか、紫蘇や山椒といった日本ならではのハーブも紹介。

洗い方や保存方法、香りの生かし方など、ハーブを活用するあらゆる方法を学べます。

歴史とともに日本で育まれてきた美意識をあらわす「色」「言葉」を、たっぷりと学ぶことができる一冊です。

日本の四季や文化への教養を深めながら、日本ならではの色彩を感じられます。

配色からは、単色では伝わらないような繊細な変化を楽しめて、心がときめきますよ。著者のユニークな切り口にも注目です。

世界のあらゆる「文字」や「記号」を知ることができる図鑑です。

普段見る機会の少ない少数言語の珍しい文字も学べて、世界の見方がぐっと広がりますよ。文字というものの多様性と、新たな可能性を実感できます。

江戸、明治、大正、昭和へと続く時代の、建築デザインの変遷を辿ることができます。

お散歩は自然の風景や動植物を楽しむのが、全てではありません。街にあふれる建築デザインに目を向けると、毎日のお散歩が素敵な観察タイムに変わります。

たくさんのイラストを用いて、建築の見るべきポイントが解説されています。建築家の人たちが、それぞれの建物に込めた想いを味わいながら街歩きをすると、いつもの街が違って見えるから不思議です。

簡潔に完成されている、家紋のデザインの世界。本書にはデザイン、ファッション性においても世界でも高く評価される家紋が、たっぷりと掲載されています。

自分のルーツを知るためにも、家紋に関心を寄せてみるのも素敵ですね。

素敵な図鑑や辞典で、知的好奇心を満たしながら、心ときめくひと時を楽しんでくださいね。