私たちの好きな「北欧」
でも、よく考えてみると一体どの国が北欧で、どんな文化なのか意外と知らないことがあると思いませんか。今回は、ストックホルム在住経験のあるライターが、北欧の基本情報からスタイル、おすすめのスポットまでご紹介します。
北欧って、どこからどこまで?
ヨーロッパの北のエリア。みなさんが、「北欧」と聞いて思い浮かべる国はどこでしょうか。
・フィンランド
・スウェーデン
・ノルウェー
・デンマーク
この4カ国が、よく知られている地域かもしれませんが、実はこれにアイスランドを加えた5カ国が狭義での北ヨーロッパと呼ばれ、さらに、グリーンランド、フェロー諸島、オーランド諸島を加えた5カ国3地域が「北欧理事会加盟国」とされているんですよ。
国や地域の定義は諸説あるため、一概にこれ!と言うのは難しいのですが、ここでひとつ分かりやすいシンボルをご紹介します。それは、北欧諸国(グリーンランド以外)の国旗に描かれた「スカンジナビアクロス」と呼ばれる十字が左側に寄ったデザイン。
これは、デンマークの国旗が基になっており、伝説ではこの旗が勝利をもたらしたのだとか。北欧アイテムに、クロス(十字)のデザインが多いのもそういう背景があるからかもしれませんね。
スカンディナヴィア十字(スカンディナヴィアじゅうじ、スカンディナヴィア・クロス、Scandinavian Cross)またはノルディック・クロス(Nordic Cross)は、北欧地域で良く見られる十字。
左側に交点が寄った横長の十字であり、国旗や地域の旗などに用いられている。デンマークの国旗が基になっている。
伝説では1219年6月にヴァルデマー2世がエストニア軍とリュンダニの戦いの最中、空から降ってきたとも、ローマ帝国皇帝からこの旗を授かった処、それまで苦戦していた戦いが形勢逆転し勝利したとも伝えられている。この旗は北欧諸国でよく使われる、「スカンディナヴィア十字」の基ともなった。
自然とともに生きる北欧
そのあとすぐ6~8月が夏となり、この時期になると地域によっては日が沈まない「白夜」を経験できますよ。冬の長い北欧にとって、夏の季節はまさにお祝い。6月21日前後の夏至祭は一年で一番といってもいい祝日なのだとか。また自然が厳しいため夏の期間にしか立ち寄れない場所も沢山あります。
9~10月には秋を向かえ、あたり一面は別の世界のように。もちろん、北欧でも秋は紅葉の季節。フィンランド語でルスカ(ruska)と呼ばれ、赤・黄色・オレンジと美しい世界が広がります。
いよいよ、冬を迎える11月〜3月。一年のおよそ半分が冬の気候といっても過言ではありません。夏の白夜とは反対に、太陽が一日も昇らない「極夜」もやってきます。平均気温は0度以下。外に出るのは躊躇われますが、オーロラなどこの時期にしか楽しめない景色も。
北欧のスタイル
木の温もり
シンプルな美しさ
自然のモチーフ
ユニークな世界観
日本にも似ているところがあるかも
北欧旅行では、ここをお忘れなく!
ストックホルム(スウェーデン)
スウェーデンで最もおすすめしたいのは、首都ストックホルムにある「ガムラスタン」です。ガムラスタンは世界一美しい首都とも言われている旧市街地で、映画『魔女の宅急便』の舞台になったとも言われています。カラフルな建物と石畳、顔を上げると教会の見えるこの小さな町は、歩くだけで映画のシーンの中にいるような気持ちにさせてくれます。
フィンランド
ノルウェー
ノルウェーは、映画『アナと雪の女王』の舞台ともいわれる雄大な自然が何よりの魅力。世界の中でも、死ぬまでに一度は訪れてみたい絶景が、特にたくさんあると言われています。
日本でも、お馴染みとなった北欧デザインや北欧のライフスタイル。「ほくおう」という響きだけで、わくわくしてしまう人も多いのではないでしょうか。