ウィリアム・モリスってどんな人?

ウィリアム・モリスは1834年にロンドンで生まれます。当時、産業革命の渦の中にあったイギリスでは、大量生産の味気ない品物が飛び交い、人々は働くことの喜びや、手仕事の品の美しさを忘れつつありました。

そんな時代に、芸術家を志したウィリアム・モリス。建築事務所での経験を経て、インテリア装飾を主とした会社を立ち上げます。
ウィリアム・モリスの作品とは?

デザインの下絵。自然の草花を曲線的に配置しているところは、どことなく日本の着物の柄にも似ているかもしれません。

モリスが友人と設計したレッド・ハウスの窓。妻ジェーンと共に、青年の頃を過ごした家には、今でもモリスのインテリアデザインが残されています。

こちらはレッド・ハウスのお庭。モリスのデザインが、洗練されているのにどこか牧歌的なのは、彼自身が、緑や自然を愛していたからなのでしょう。

モリスが生まれたロンドンのウォルサムストーにある、美術館のカーペット。ここにもモリスのデザインが残されています。

代表的な作品「いちご泥棒」。自然の中にある色やモチーフをこんなに美しく表現できるなんて、圧巻ですね。
ウィリアム・モリスのように暮らしてみたいなら…?

「家の中には、美しいと思うもの以外は置くべきでない」というモリスのようには、なかなか徹底できないかもしれないけれど、「暖かみのある美しいものを取り入れたい」そんな気持ちを大切にしたいもの。ここではそんな小さなコツをご紹介していきます。
生活の中に小さなアートを

ウィリアム・モリスのデザインした壁紙には憧れてしまいますが、まずはカレンダーを白壁に。これなら簡単にできますね。

草花を愛したモリスに敬意を払いながら、小さなお花をアートのようにお部屋に飾るのも良いですね。
ウィリアム・モリスのデザインに触れたいなら

モリスのデザインが満載の書籍。ティーカップを片手にページをめくって、うっとりするのも良いかも?
モリスのインテリアを楽しみたいなら
- 住所
- 大崎市岩出山細峯50-100
- 営業時間
- 11:00~18:00(12月は17:00まで)
- 定休日
- 月曜日・火曜日(1月~2月は冬期休業)
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
美しいものは人生を豊かに

お買い物のときは、暖かみのある美しいものを選ぶこと。お家の中に置くことができなくても、素敵なアート作品を鑑賞すること。自然の中に美しさを見出すこと。ウィリアム・モリスが広めたかったのは、私たちにもできる、こういった小さなことだったのかもしれません。モリスの考えを取り入れることができたら、毎日がもっともっと豊かになりそうですね。
手仕事を愛する職人さんによって作られた洋服や小物、食器や雑貨たち。生活に根付く全てのものをそんな品物で揃えられたら……。