人によっては少し憂鬱かもしれない冬の朝ですが、澄んだ空気や匂い、冷えた身体に染みわたるご飯や飲み物、暖かいニットやカーディガンに包まれる幸せ…。寒いからこそ、いつもより特別に、ちょっと愛おしく感じる過ごし方があるかもしれません。
今回、秋に葉山へ引っ越したばかりのスタイリスト・宇藤えみさんのご自宅にお邪魔しました。仕事に子育て、そして引っ越しの整理に忙しい宇藤さんですが、どこか余裕があり朗らかな表情。そんな宇藤さんの、朝のルーティーンをご紹介します。
profile
宇藤えみ:スタイリストとして雑誌や広告などで活躍。食や住まいにまつわるスタイリングを多く手がけ、SNSでの日々の投稿も人気。2児の母でもある。Instagram: @emiuto
宇藤えみ:スタイリストとして雑誌や広告などで活躍。食や住まいにまつわるスタイリングを多く手がけ、SNSでの日々の投稿も人気。2児の母でもある。Instagram: @emiuto
AM 6:00 起床。白湯を飲んで、空気の入れ替え
朝いちばん早く起きるのが、1歳になったばかりの娘さん。宇藤さんもつられて起きて、まずは白湯を飲むことから一日がスタートします。もう何年も続けているというルーティーン。身体を温めるのはもちろん、積極的にお水を飲んでむくみ対策をしているそうです。
白湯を飲みながらリビングの空気を入れ替え。寒いのは苦手だけれど、冬の空気感が好きという宇藤さん。新居の大きな窓からは、澄みきった空と穏やかな相模湾が一望できます。晴れた日は富士山も見えるんだとか。冬は冠雪が拝めて、それだけでなんだか素敵な日になりそうです。
「葉山は地元の愛媛と少し似ているんです。海と山に囲まれていて、自然にあふれた港町。都内に住んでいたときもよく遊びに来ていましたが、もっと自然に囲まれた場所で子育てがしたいなと、思い切って引っ越してきました」
「葉山は地元の愛媛と少し似ているんです。海と山に囲まれていて、自然にあふれた港町。都内に住んでいたときもよく遊びに来ていましたが、もっと自然に囲まれた場所で子育てがしたいなと、思い切って引っ越してきました」
葉山では初めての冬越し。今は都内よりも少し温かく感じるそうですが、朝晩はやっぱり厳しい冷え込みが。そんなときに活躍するアイテムが、つま先までぽかぽかにしてくれる「まるでこたつソックス」と、中地のムートンが気持ちいい「UGG×JOURNAL STANDARD relume 」のスリッポン。2つが組み合わさると、とっても暖かそう。どちらも産後の冷えを助けてくれたアイテムだそうです。
AM 6:30 キッチンで朝食づくり
木と白壁を基調としたモダンな空間の新居。ラワン木材のやさしい質感が、どこか温かみのある雰囲気を感じさせてくれます。キッチンは特に、宇藤さんのこだわりが詰まっている場所。“家具”をイメージした収納棚には、こだわりの調理道具や食器が並べられています。キッチン奥の窓からも相模湾を眺めることができ、清々しい気持ちで朝食づくりができそう。
「朝食は家族がいちばんそろう時間なので、大切にしています」と宇藤さん。お子さん2人とも大のご飯好きで、平日は和食が多いんだとか。土鍋でご飯を炊き、出汁から丁寧に作る味噌汁、そして卵焼きと作り置きのおかずを添えて。滋味に富んだ朝ごはんの完成です。匂いにつられて娘さんもやってきました。
宇藤さんが10年以上愛用しているのが「山の工房村・炊飯釜」。火加減調整が要らないのに焦げつかず、簡単においしいご飯が炊ける土鍋です。「ぽてっとしたシルエットがかわいいですよね。最初はベージュだったのですが、長年使っているうちにいい感じに色がついてきて、愛着が増しています」
もう一つ欠かせないのが「姫野作・アルミ鍋」。職人が一つずつ手打ちでつくっているという、無骨でかっこいいお鍋。小さいサイズはお味噌汁の出汁を、大きいサイズは煮物で使用。「火の通りがよくて、具材に味がしっかり染み込んでくれます。料理の腕を格上げしてくれるアイテムです」
もう一つ欠かせないのが「姫野作・アルミ鍋」。職人が一つずつ手打ちでつくっているという、無骨でかっこいいお鍋。小さいサイズはお味噌汁の出汁を、大きいサイズは煮物で使用。「火の通りがよくて、具材に味がしっかり染み込んでくれます。料理の腕を格上げしてくれるアイテムです」
こだわりの調味料も、料理の腕を格上げしてくれる必需品。
国産米・米麹を使用した「オーサワ・発酵酒みりん」は、料理にコクと旨味を与えてくれます。福島の酒蔵が手がける「仁井田・料理酒 旬味(しゅんみ)」は、お肉が驚くほどやわらかくなり、魚の臭みを消して旨味を引き出します。醤油は、料理家さんの所有率が高いという「井上醤油店・古式じょうゆ」。少量で具材にしっかりと味が染み込み、味が一発で決まるんだとか。そして、出汁をとったり、ご飯にかけたりするときに重宝している鰹節は「金七商店・クラシック節」。製造工程でクラシック音楽をかけながらつくられる本枯節で、離乳食でも使っていたそうです。
国産米・米麹を使用した「オーサワ・発酵酒みりん」は、料理にコクと旨味を与えてくれます。福島の酒蔵が手がける「仁井田・料理酒 旬味(しゅんみ)」は、お肉が驚くほどやわらかくなり、魚の臭みを消して旨味を引き出します。醤油は、料理家さんの所有率が高いという「井上醤油店・古式じょうゆ」。少量で具材にしっかりと味が染み込み、味が一発で決まるんだとか。そして、出汁をとったり、ご飯にかけたりするときに重宝している鰹節は「金七商店・クラシック節」。製造工程でクラシック音楽をかけながらつくられる本枯節で、離乳食でも使っていたそうです。
AM 7:00 家族みんなで朝食
ダイニングテーブルに朝ごはんが並ぶと、家族が集合して朝ごはんの時間がはじまります。寒くて眠たい朝も、おいしいご飯があればじんわり身体が温まり、会話もはずみそう。限られた時間だけど、家族みんながそろうこの時間は、宇藤家にとって大切なひとときです。
楓ちゃんも大きなお口でご飯をぱくっ。
AM 7:30 身支度・掃除
朝ごはんが終わったら、お子さんの身支度をして、保育園へお見送り。それから、自身の身支度と片付けや掃除、洗濯がはじまります。
家のあちこちに季節の花が飾られていて、家事の合間にふと目に入り、心を癒やしてくれます。
AM 9:00 好きなお茶を飲む、リラックスタイム
家事が一段落すると、お気に入りの「YAECA・日ノ出化学製作所のガラスポット」でお茶を沸かしてティータイム。冬はやっぱり温かい飲み物が心身をほぐしてくれますよね。美しいガラスは耐熱性なので直火OK。茶葉が広がる様子をじっと眺めていられます。
今日はよもぎ茶の気分。
「産後なかなか冷えが改善せず、温活のために飲み始めました。身体がぽかぽかと温まる感じがして、冬に限らず一日中飲んでいます」
「産後なかなか冷えが改善せず、温活のために飲み始めました。身体がぽかぽかと温まる感じがして、冬に限らず一日中飲んでいます」
お気に入りのよもぎ茶は、手摘みの天然よもぎ茶にハーブがブレンドされた「tea suu・陽だまりつつむ 太陽のよもぎ茶」。スパイスが加わった「tea suu・ほろり ほどける よもぎチャイ」は、ストレートでも、ミルクとでも◎。ときには、「ムソーオーガニック・カフェインレスコーヒー」をオーツミルクで割って飲んだり、「葉山 日の出園・極上 ほうじ茶」を楽しんだり。気分によって使い分けています。
慌ただしい朝にほっと一息つける瞬間があると、心に少しゆとりが生まれますね。
これからどんどん気温が低くなってきますが、宇藤さんにはちょっとした楽しみがあるそうです。
「新しい家にはペレットストーブを導入してみました。じんわりお部屋を暖めてくれて、家中がぽかぽかになります。寒いのは少し苦手ですが、これを使うのが待ち遠しいです」
これからどんどん気温が低くなってきますが、宇藤さんにはちょっとした楽しみがあるそうです。
「新しい家にはペレットストーブを導入してみました。じんわりお部屋を暖めてくれて、家中がぽかぽかになります。寒いのは少し苦手ですが、これを使うのが待ち遠しいです」
AM 10:00 仕事へ
お茶でととのったら、気持ちのスイッチを切り替えて仕事へ。今日も一日、ほどよくがんばりましょう。
日々を支える、一日のはじまり
一日が気持ちよくはじまりそうな、宇藤さんの朝じかん。冬なのにどこか暖かそうで、なんだか寒い季節が少し楽しみになってきます。
冬が好きな方も、そうでない方も。
寒い季節だからこその楽しみや喜びを見つけてみると、一日、そしてこれからの季節を健やかに過ごせるかもしれません。お布団の先にある、小さな幸せを用意して。長いようで、あっという間に過ぎるこの季節を楽しんでください*
冬が好きな方も、そうでない方も。
寒い季節だからこその楽しみや喜びを見つけてみると、一日、そしてこれからの季節を健やかに過ごせるかもしれません。お布団の先にある、小さな幸せを用意して。長いようで、あっという間に過ぎるこの季節を楽しんでください*
photo/Aya Sunahara