秋は気分が落ち込みやすい…
秋に気分が落ち込むのはなぜ?
日照時間が短くなるため
夏から秋に移り変わるとき、日が落ちるのが早くなりますよね。そうすると日を浴びることで分泌されると言わている「セロトニン」が減少する傾向にあるのだとか。セロトニンはリラックスや安心感、幸福感をもたらす幸せホルモンとも呼ばれているので、減少してしまうと気分が落ち込みやすくなると考えられています。
朝晩の寒暖差が大きくなるため
秋になると日中は気温が高い日もありますが、夜になると一気に肌寒くなってきます。一日の温度変化が激しいため、これが自律神経のバランスを崩す原因になると考えられます。副交感神経と交感神経のコントロールが上手くできないと、気持ちが不安定になるだけでなく、筋肉も緊張しやすい状態になるため、血行不良から冷えにもつながりかねません。
体が強張ってしまうと、姿勢が悪くなり疲労も溜まりやすくなるため、プチ不調の原因になることも。睡眠の質の低下も起こりやすくなるので、そのせいで自律神経のバランスを乱す…といった悪循環につながってしまいます。
その症状や行動、気分が落ち込んでいるせいかも…
集中力が続かない
集中力を保つためには自律神経のバランスがとても重要です。長時間、集中力をキープするのは難しいと思いますが、リラックスモードの副交感神経と、緊張状態の交感神経を上手く切り替えることで、集中力を回復させることができると言われています。そのバランスが乱れてしまうと、回復できずストレスが蓄積する一方となり、集中できない…といった状態につながることも。
今まで楽しかったことに興味がなくなる
こちらも自律神経のバランスが乱れて脳が疲弊したりストレスが蓄積したりすると、何に対しても興味を持てなくなってしまいます。集中が続かずやる気も出ないので、今まで好きだったことにさえ興味がなくなってしまい、何もしたくないという日が増えてくるでしょう。
疲れやすくなる
睡眠が上手く取れなくなると疲労回復がしにくくなるので、日々の疲れが蓄積してしまいます。また体が強張りやすく血行不良の状態が続くと、体全体に栄養が届きにくく老廃物を溜め込んでしまう可能性も。そのため、いつも疲れやすい体になっているのかもしれません。
秋の気分の落ち込みをすっきりさせる5つのヒント
1:日の光を浴びる
まず最初にセロトニンの分泌をしっかりと促すため、太陽の光を意識的に浴びるようにするのが理想的です。遮光カーテンを閉め切っていると光を感じられないので、遮光率の低いカーテンにしたり、少しカーテンを開けて光が入るようにしておくと良いでしょう。
2:ToDoリスト(やることリスト)を作る
やる気が減退していると、本来やるべきことに手が付かず、山積みになってしまいがち。そうすると、どれから手を付ければいいか分からなくなってしまい、余計にやる気がなくなってしまうことも…。やるべきことをリストアップし、優先順位をつけて身のまわりを整理していきましょう。
散らかった身のまわりを整理整頓してすっきりさせると、自然と心の中も一緒に整理されていきます。目標や目的、やることを明確にすれば、気分の落ち込みが晴れやすくなるでしょう。
3:話を聞いてもらう
気分が落ち込んでいるとき、一人でモヤモヤと考えていると、それがどんどん膨れ上がって心が押し潰されそうになってしまうもの。そうなる前に、思っていることを外に吐き出すことが大切です。
友人や恋人、両親など、会うと心がほっとする人に話を聞いてもらうことで、心がふっと軽くなるのを感じるはずです。話を聞いてもらったら「聞いてくれてありがとう」といった、感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。
4:食生活を見直す
セロトニンは「トリプトファン」という成分から作られていると言われているので、積極的にこれが多く含まれる食品を取り入れるのがおすすめです。
とくに豊富に含まれているのが、牛肉などの肉類や豆腐などの大豆製品、ヨーグルトやチーズのような乳製品や、味やキムチなど乳酸菌が多い食品です。
おすすめのレシピ「キュウリの納豆キムチ和え」
おすすめのレシピ「生姜香る温やっこ」
おすすめレシピ「絶品牛肉のしぐれ煮」
リラックス効果の高いハーブティもおすすめ◎
ハーブティは、その香りから飲むだけでほっと心が休まりますよね。中でもジャスミンはリラックス効果が高いと言われています。またカモミールは、不眠やストレスに効果が期待できるのだとか。普段は珈琲や紅茶を飲むことが多い人も、15時以降はノンカフェインのハーブティにシフトするなどして、上手にバランスを整えましょう。
5:体を動かす習慣をつける
日の光を浴びるという意味でも、ウォーキングなど体を動かす習慣を身に付けることが大切です。運動をすることで、心身をコントロールするために不可欠だと言われている、ドーパミンの分泌が活性化されるのだとか。日々の運動を通して、気分のモヤモヤがすっきりするかもしれません。
寝る前に自律神経を整えるような、リラックス系のストレッチを行うのもおすすめです。副交感神経を優位にしてリラックスモードで眠りにつくことで、睡眠の質向上も期待できますよ。
秋に気分が落ち込む明確なメカニズムは、まだハッキリしていないことが多いそうですが、原因のひとつとして日照時間の短さが挙げられます。