誰にでもできる"一年の振り返り"
「毎日を大切に丁寧に過ごしたい」と思いながら、多くのみなさんがお仕事や家事、育児に追われて何気なく過ぎていってしまった…というひとも多いのではないでしょうか。
そんな慌ただしい一年の終わりには、5つのステップを踏んで今年を振り返ってみませんか?
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
捨てなくていい「片付け」をする(ステップ1)
まず、最初に取り組むのは「片付け」です。
大掃除ね!と思われた方もいると思いますが、「片付け」は家の中にあるモノを整理整頓すること。汚いところをキレイにするのとは少し違います。不要なものもぜひ処分したいですが、無理に捨てる必要はありません。
ここで大切なのは、自分が「何を持っているか」を把握することです。そのためにも、クローゼットの奥にしまいこんでるものまで全部広げてみてください。「あ、これココにあったんだ」「こんなもの持っていたっけ」というものがたくさん出てくるでしょう。
何があるか全てを記憶するのは難しいですから、どこに何があるかを書きだしておきましょう。ものが多いひとは、いる・いらないの前に、自分が何を持っているか把握していないという場合がとても多いです。
似たようなものを同じ場所にしまいなおすことも、立派な「片付け」。不要なものを必ずしも処分しなくていいわけですが、書いている途中で物の多さに気付いて捨てたくなるかも。
部屋は自分の鏡とも言いますが、部屋や家にあるものは自分(家族)が手にいれない限り、部屋の中にはやってこないでしょう。自分がどんなものを持っているかは、自分自身を知ることにもつながります。捨てなければ!という気持ちだとはじめにくいので、何を持っているか把握するつもりで取り組んでみてくださいね。
親しい人に「ありがとう」を伝える(ステップ2)
自分の身の回りにあるモノを把握したらば、今度は日ごろ自分と関わるひとに目を向けてみましょう。家族、同僚、お友達、日ごろからいろいろな人に支えられてるなぁと気付きますよね。ここで取り組みたいのが、感謝の気持ちを伝えること。なんだかちょっと恥ずかしいけれど、「今年ももう終わるから」というのを言い訳にすれば相手もすんなり受け入れてくれるでしょう。
すべてを言葉で伝える必要はありません。いつも忙しくてゆっくり話せない同僚と、ケーキとコーヒーで30分「今年もいろいろあったね」と会話するのもいいですね◎
大人になるほど、疎遠になってしまう人もいるでしょう。年齢を重ねたら、人付き合いも意識していきたいもの。続けることが難しい関係は潔く終えることと共に、身近なひとを"きちんと"大切にすることも忘れずに。
プレゼントは必要ないけれど、一輪のお花や一粒のチョコレートと一緒に「今年もありがとう」と伝えてみてください。今年おきた出来事、たくさんあったいろいろなことも、その言葉を伝えるだけで、なんだか気持ちがすっと軽くなって、年賀状を送らなくたって、また来年もよろしくねと思えれば素敵ですよね。
経験したことと向き合う(ステップ3)
身の回りのひとと一年を一区切りできたら、最後に向き合うのは自分自身。
一年、365日。ありきたりな表現ですが、楽しかった日、泣きたかった日、いろんな一日がありましたよね。けれど、ほとんど記憶にない"日"の方が多いかもしれません。そこで、今年どんなことがあったか思い返してみましょう。
1日ずつ思い出す必要はありませんが、今はスマートフォンで手軽に写真を残せる時代ですから、写真フォルダを振り返ってみるとどんなことがあったかすぐに思い出せるのでおすすめです。
家族の変化、仕事での失敗、友人と楽しんだイベント、なんでもいいから書き出してみましょう。出かけた旅先やお店をリストアップするのもいいですね。
すぐには思い出せなくても書き出してみれば、少なくとも「何もない一年」ではなかったはずです。ささいなこともそれが積み重なって、今ここにいることを忘れないで。
自分の感情と向き合う(ステップ4)
今年あった事に対して、そのとき何を思ったでしょうか。人の記憶は本当に曖昧なもので、例えば一年前の今日、何を考えていたかなんて忘れてしまうものです。だからこそ、今年起きたこと、ニュースや社会のできごとでもかまいません。どんなことを感じたり考えたか思い返してみて。
文字にして書くことで、「私こう思ってたんだ」と気付いていなかった自分の気持ちに気付くこともありそう。そのときどきの気持ちを都度書きとめておければいいですが、一年に一回まとめて書いても遅くはありません。
もしかすると同じ出来事に対しても、去年の自分と今年の自分では感じ方が違うかもしれません。とても重要だと思っていたことが些細なことに感じたり、またその逆も。
そういった変化に目を向けて「今の自分」を意識してみてくださいね。将来、このメモに書きとめた考えが、自分を助けてくれる日だって訪れるかもしれません。
自然と思い浮かぶ「未来」に目を向けて(ステップ5)
漠然と、「今年はどんな年だったか」「来年はどんな年にするか」考えるのは難しいものですよね。
でも、ステップ1~4で、自分の持っているもの、自分の周りの環境、過去の経験と感情を振り返ることができると、自然と「来年はこうしよう」という気持ちが芽生えるはず。
例えば、持っているものを洗い出してみて、「もう○○は買わない」と反省したり、これは来年このときに必ず使う!と忘れないようメモすることもできますね。感謝の気持ちをつづれば、来年は遠方の友人にちゃんと会おう、両親に旅行をプレゼントするためにお金を貯めようという気持ちにも。
ステップ5は、元日に実行するのもいいですね。なりたい自分を想像して、前向きな気持ちで新しい年のスタートを切れば、それだけでなんだか素敵な一年がはじまりそう。
来年をどう過ごしたいか、難しく考える必要はありません。そんな気分になれないというひとも、ただ過去を振り返れば自然と前を向けるはず。私たちは過去に戻ることはできないからこそ、これまで感じたことや手に入れたものをきちんと未来へつなげていきたいですね。
いかがでしたか?
一年を漠然と振り返ったり、新しい年の目標を決めるのは、なかなか難しいもの。ひとつひとつのステップは、手間がかかりますが決して難しいものではありません。
意識して"過去"を振り返り、"今"の先に続く"未来"を見つめてみてくださいね。
街にイルミネーションが灯りはじめ、忙しなくもワクワクする季節がやってきました。仕事もプライベートも、「今年のうちに」と思うことが増えて、なんだか気忙しい時期でもありますよね。2018年は皆さんにとってどんな一年でしたか?