現地の言葉で話したい!
本当は、もうワンステップ進んで、英語でなく現地の言葉でコミュニケーションを取れるのが理想。そこで今回は、英語以外で人気のある言葉として、旅先でちょっと話せると嬉しいフランス語をご紹介します。
「フランス語」ってどんな言葉?
フランス語が使われている国
フランス語を公用語とする国は29カ国、ネイティブスピーカーは1億人以上です。フランスだけでなく、カナダ・スイス・マダガスカルなど、日本からの観光地として人気がある場所にもフランス語圏の都市がたくさんあります。
フランス語は難しい?
フランス語って、発音や文法が難しいというイメージがありませんか?確かに、学校で習ってきた英語よりも馴染みがなかったり、文法が複雑に思えたりするかもしれません。でも、ちょっと勉強してみると、よく耳にする言葉がたくさんあったり、発音やアクセントなど英語よりも通じやすかったりするんです。母音の種類が日本語のアイウエオより多かったり、Rの発音がちょっと特殊だったり、少しのポイントを押さえれば大丈夫。
ぜひフランス語で
マルシェでお買い物、カフェでひといき。フランス語圏でも英語で通す旅行者が多い中、フランス語で話しかければ地元のみなさんもとっても喜んでくれるでしょう。今日は、旅行の時にコミュニケーションを取れる基本の挨拶や簡単なフランス語のフレーズをご紹介します。
基本のあいさつ「ボンジュール!」
Bonjour! - おはよう、こんにちは
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あとの会話をフランス語でするのが難しかったとしても、まずはBonjourから始めるのが大切。カタカナで書くと「ボンジュール!」きっと聞いたことがありますよね。おはようもこんにちはもBonjour。お店に入った時、カフェで席に着いた時、エレベーターで誰かと乗り合わせた時。。。最後のルはカタカナで発音してしまうよりも、「ボンジュ〜」で終わる方が本来の発音に近いです。
挨拶のビズ(キス)
フランス語圏のフランス・スイス・ベルギーなどの国では、親しい友人同士では挨拶の時にビズというキスをする習慣があります。出会った時も、別れる時も。この場合のキスは相手に触れるのは頬のみで、頬と頬を合わせて唇でチュッチュッと音を立てて挨拶します。ビスの回数は、例えばパリでは2回、ベルギーでは3回など地域によって異なるので、その土地で何回キスをするかチェックしてください。観光客がビズをする機会はあまりないかもしれませんが、現地で友達になった人とビズをするかもしれません。
Merci - ありがとう
「ありがとう」と現地の言葉でいうことは、こんにちはの挨拶と同じくらい大切ですよね。「Merci」は、カタカナで「メルシー」と書かれますが、メの後に一瞬、喉の奥を息が通るギリギリくらいまで狭く閉じてからスィ、と言う感じです。身振り手振りで頑張って思いが通じたら、笑顔で「Merci!」と言ってみましょう。何も買わずにお店を後にする時にも、Merciとひとこと言えるといいですね。
Au revoir - さようなら
美術館などから出る時、お店から出る時など、「Au revoir(オ ルヴォワール)」と挨拶しましょう。現地の人が言うのを聞くとよくわかると思いますが、「オ ヴォヮ」と発音すると良いでしょう。ありがとう、と組み合わせて、
"Merci, au revoir!" (メルシ、オ ヴォヮ)
がお店の人と別れる時の挨拶です。
魔法の言葉「S'il vous plaît」
たとえば…
"場所の名前+S'il vous plaît. "
タクシーに乗って言えばそれだけで行き先だとわかってもらえます。
お店で
"○○+S'il vous plaît"
といえば○○くださいという意味になります。
誰かを呼び止める時は、
"Excusez-moi(エクスキュゼモワ)"
と声をかけましょう。
カフェやレストランで、食事を楽しむとき
旅先で必ず立ち寄るところといえば、カフェやレストラン。フランス語で注文するのは難しいと思うかもしれませんが、覚えると案外通じるし、お店の人もとても喜んでくれます。そしてその表現は、カフェやレストランだけでなくいろんなシチュエーションで使えます。
基本の数字
カフェやレストランで注文する場合はあまり大きな数はいらないので、1から5までくらいは覚えておきましょう。
1 un(アン)/ une(ユヌ) 、2 deux(デュ)、 3 trois(トロワ)、 4 catre(キャトル)、 5 cinq(サンク)
注意したいのが、数字の1。フランス語は男性名詞と女性名詞といって、物によって性別があって、男性名詞の1はun(アン)、女性名詞の1はune(ユヌ)になります。たとえば、コーヒーは男性名詞なのでun café(アン カフェ)、アイスクリームは女性名詞なのでune glace(ユヌ グラース)になります。
カフェでもS'il vous plaît
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先ほどご紹介した「S'il vous plaît」はカフェでも使えます。
Bonjour!と元気よく挨拶して
"▲○○ S'il vous plaît!"
と、▲の部分に個数、○○の部分に欲しいものを入れると、それだけで注文完了。
コーヒーが飲みたい時は、
"Un café, s'il vous plaît (アン カフェ スィルヴプレ)"で大丈夫◎。
ちなみに、カフェではあまりメニューを持ってきてくれないので、メニューが欲しい時は
"La carte, s'il vous plaît (ラ カルト スィルヴプレ)"
といってメニューをもらいましょう。
おすすめはどれですか?
メニューをもらっても、難しくてよくわからないことも多いですよね。
そんな時は、「おすすめはどれですか?」
"Qu'est-ce que vous me conseillez ? (ケスク ヴ ム コンセイエ?)"
レストランだけでなく、パン屋さんや食料品店、おみやげ屋さんなど様々なシチュエーションで役に立つ表現です。
欲しいものが決まったら
「これにします」「これください」というときは、先ほどのS'il vous plaît でもよいのですが、もう少しフランス語会話っぽい表現を。
"Je vais prendre ○○ (ジュヴェプランドル○○)."
2種類以上のものを頼む時は「○○ et ○○」というふうに、英語のandにあたるet(エ)を間に入れます。
L'addition - お会計
フランス語圏のキャッシュオンでないレストランやカフェはテーブルでお会計をします。注文したもの全てが揃ったらテーブルの上にトレイに乗ったレシートが置かれるので、そこに代金を乗せると、お釣りと支払いチェック済みのレシートが戻ってくるというシステムです。
店内が忙しかったりしてなかなかお会計がしてもらえない時は
"Excusez-moi(エクスキュゼモワ)."
とウェイターを呼び止め、
"L'addition, s'il vous plaît(ラディスィオン, スィルヴプレ)."
とお願いしましょう。
また、カウンター越しの注文など、いくらですか?と聞きたい時は
"Combien ça fait?(コンビヤン サ フェ)"
と聞きます。金額が聞き取れなければ、メモに書いてもらうとまちがいありません。
お店でのショッピングに
旅行先での買い物もとても楽しいもの。フランス語でコミュニケーションがとれるとさらに嬉しいですよね。
基本の表現
日本人はお店に無言で出入りしがちですが、フランス語圏ではかならずBonjourと笑顔でお店に入って、出る時はMerci, au revoir.でお店を後にしましょう。
■見ているだけです "Je regarde seulement(ジュ ルガルドゥ スルマン)"
■見てもいいですか "Je peux regarder?(ジュ プ ルガルドゥ)"
■触ってもいいですか "Je peux toucher ?(ジュ プ トゥーシェ)"
■これを試着してもいいですか "Je peux l’ essayer?(ジュプ レセイエ)"
■これのもう少し大きい/小さいサイズはありますか "Vous l'avez en plus grand(petit)?(ヴ ラヴェ アン プリュ グラン(プティ))"
これをください
お店に並んでいるもので、名前は何かわからないけれどこれがほしい!という時ありますよね。
そんな時は、
"Je vais prendre ça. (ジュ ヴェ プランドル サ)"
「これをいただきます。」ça(サ)というのはコレとかソレという意味があり、便利に使えます。
「これとこれとこれください」なら、
"Je vais prendre ça, ça, et ça."これなら簡単です。
Qu'est-ce que c'est? - これなんですか
旅に出るとその土地ならではのものがお店に並んでいて、一体何かわからないものもありますよね?
そんな時は、お店の人に
"Qu'est-ce que c'est? (ケスクセ?)"「これなんですか」
と聞いてみましょう。
楽しい旅をさらに素敵に
日本よりもずっと、人とのコミュニケーションが必要になる海外、フランス語圏。少しでもフランス語が通じると、英語の何倍も達成感が感じられて嬉しくなるはずです。フランス語を使うために、次の旅の目的地をフランス語圏の街にするのもいいですね。是非フランス語を旅先で使ってみてくださいね。
日常から離れてリフレッシュするには、海外旅行は最高です。ですが、海外旅行といえば心配なのは言葉が通じるかどうか。ちょっと使えるくらいは英語が話せるようになりたい、なんて思ったことはありませんか?そして、英語圏ではない国でも英語を使ったりしますよね。