年賀状で用いられることが多い「謹賀新年」には、「謹んで新年をお祝いいたします」という意味があります。4文字賀詞はお祝いの気持ちだけでなく、相手への敬意も表すことができるため、賀詞の中で一番フォーマルなものとされています。4文字賀詞のほかにも、「あけましておめでとうございます」「新春のお慶びを申し上げます」という文章の賀詞も、相手を選ばず幅広く使用することができます。

「初春」「賀正」など2文字の賀詞は、お祝いの言葉を簡略化した表現になります。そのため目上の方に使用するのはマナー違反になりますので、お友達など親しい間柄の相手にのみ使用しましょう。

「A HAPPY NEW YEAR」と書かれているものもありますが、年賀状では「HAPPY NEW YEAR」と書くのが正解です。「A」をつけると「よいお年を」という意味になり、年越しの挨拶になるので注意しましょう。

年賀状の添え書きには「句読点」を入れないのが正式な書きです。これは手紙を筆で書いていた時代の名残や、新年の挨拶に「区切りをつけない」ということからきているそうです。現代でもこうした昔の慣習が残っているため、句読点の部分で改行するなどして、読みやすい文章になるよう工夫しましょう。

年賀状では挨拶文に使う言葉にもマナーがあります。たとえば「去年」という表現は「去る」という言葉を連想させ、お祝いの言葉にはふさわしくありません。「昨年」「旧年」という表現に改めましょう。

賀詞や年号を書く際には、同じ意味が重ならないよう注意しましょう。「新年あけましておめでとうございます」という言葉は、「新年」と「あけまして」の意味が重複しています。また、年号に「一月一日 元旦」と書くのも間違いです。元旦が一月一日の朝を表すので、「平成○○年 元旦」「平成○○年 一月一日」などと書くようにしましょう。

また、一般はがき・私製はがきで投函する場合には、必ずはがき表面の見やすいところに「年賀」の文字を朱(赤)色で記載しましょう。「年賀」の文字がはっきりと朱記されていないと、年内に配達される場合があります。

年賀状の返信が遅れて松の内までに届かない場合には、「寒中見舞い」を送りましょう。一般的に寒中見舞いは、喪中の方への新年のあいさつ、または自分が喪中で年賀状をだせなかった時にも使われます。松の内が明けた１月８日～立春の２月４日頃までに届くように送りましょう。

「いつもとは一味違った年賀状を送りたいな」という方は、可愛いスタンプを使っておしゃれな年賀状を作りませんか？「2018年」や干支の「戌」など、スタンプの配置や組み合わせ方によって、いろんなデザインが楽しめますよ。

私製はがきの場合には「切手フレーム」のスタンプを使うと、はがきの表面も可愛いくデコレーションできます。愛らしい犬の姿にほっと心が和みますね。

こちらのスタンプは、両手で住所の紙を持ったユニークなデザイン。年賀状をたくさん書く方は、住所用のスタンプが1つあると重宝しますよね。せっかくなら相手の印象に残るデザインを選んでみませんか？

可愛いマスキングテープを使うと、華やかで楽しい雰囲気になります。マスキングテープで挨拶文の縁を飾ったり、裏面全体にいろんな柄をペタペタ貼ったり。干支の「戌」の文字を描くなど、アイディア次第で様々なデコレーションが楽しめますよ。

デジタルツールが主流の時代だからこそ、心のこもった年賀状をもらうと嬉しいですよね。
いつもお世話になっている上司や先輩、最近めっきり会わなくなった友人にも。
今年はぜひオリジナルの年賀状で、日頃の感謝の気持ちを伝えませんか？