自然派由来のETVOS（エトヴォス）のグロス。透明度や保湿力が魅力です。おすすめしたいのはミルキーココア。お嬢さんがつければ知性と優しさを、お姉さんがつければ包容と安定を感じさせる万能色です。落ち着いたブラウン風味の色みが、「きちんとお化粧をしている」という安心感を本人に与えます。誰かに評価されるのではなく、あなた自身が、あなたに疲労や適当さを感じさせないでいることが大切だと思います。

唇の色みを必要としないシーンも日常にはあるかと思います。頬がほのかに色づいていて、調子がいい時。まぶたの色だけで十分な時。お化粧を頑張ってみる気分ではない時。RMK（アールエムケー）はそんな気分に合うキッチュなアイテムを発売中。決して主役に躍り出るような役回りではないけれど、あると安心するグロス。少しだけ、ペールトーンの淡さを借りるだけで十分な日。唇が潤っていればそれでいい日。これもお化粧。

優しいゴールドの中で細かなラメがスパークル。きらきらしている、優秀なリップクリームの感覚で使えます。色ではなくて小さな輝きを乗せていく感覚。美容成分もたっぷり。塗り直す時に鏡は不要。ソファの上でタブレットでも眺めながら、そのまま滑らせて、可愛い保湿が、はいおしまい。崩れる心配はありません。ゴロゴロする日のメイクアップに、ゴールドの洒落っ気も、気分がいいです。

王道の高級ブランドからも、王道の色、90番を。品行方正な口紅そのものの色と香り。昔小さい頃に、勝手に化粧台に上がって、お化粧品の蓋を開けてみました。勝手に真似ごとをしたりもしました。そのときの感覚を思い出す匂いです。全てにおいてニュートラルな使い心地と肌に馴染むピンク色。何も邪魔せず、攻撃もせず、ただ香れるための口紅。

本来の使用目的は下地ですが、もともと持っている唇の色の延長線上にある理想の状態へと整えてくれるものです。「なんてことないのよ」って顔をしている細くて軽いフォルムも、澄ましていて好き。これを塗った後に、他の色を上から足してしまうのも、いつももったいないように感じてしまいます。むちりとした潤いと整い、少女っぽさまで感じる初々しさのバランスは名品ならではです。

心の年齢を高めてくれるローズ色。唇のつやが消えるマット。顔の音を消して、静かに落ち着きある姿に見せてくれます。男性向けのメイクアップブランドのFIVEISMは男性とのシェアも楽しみのひとつ。唇に色を乗せた後は、指で触れて、そのまま頬や目尻にも同じ色を。くすんだばら色の正確さと実直さに、姿勢を正してみてください。

縁取るだけではなくて、全体への使用をおすすめしたいリップペンシルです。おすすめは03番のピンク系。この薄い桃色が、元々の唇の色と思わせてくれます。丁寧に塗らなくてはいけないところも、その手間が好ましいと思います。少し黄色がかった肌の色をしている方は02番の方がお似合いかと。質感はパウダリーで、ふっくらとしたテクスチャです。

浅い色のデニムを履くとき。大きな口を開けて笑いたいとき。朱色はカジュアルとの相性がとにかくいいから、いつでも頼れる相棒になります。白いTシャツだけで済ませたとしても、これを塗っていれば大丈夫。色だけではなくて、光を取り込むつやめきも素敵です。ブルージーンズか、パーカーのポケットに、この1本だけ入れておきましょう。あと入れるのは、タオルハンカチぐらいで十分なはず。

控えめさも、前に出る力も、同じだけ欲しい時のレッドブラウン。こちらもドメスティックブランドから。ゆっくりと時間をかけて唇につけたい湿度と濃度。軽やかにやっていきたい時もあるけれど、このずっしりとした重みが欲しい時もあります。腰を据えたい日、それでも前に出たいと思う日、「軽くはないのよ」と言いたい日に。