フレグランスの使い分けで印象上手に
【1】優雅でロマンチックなフローラルの香り
満開の花々を意味する“Bloom"。その名の通り、花々が咲き誇る美しい楽園に迷い込んだ様な気分を味わえる香りです。濃厚なチュベローズとジャスミン、南インドが原産地のラングーンクリーパーが美しいホワイトフローラルの香りを放ちます。ラングーンクリーパーは、開花すると白、ピンク、レッドと花の色が変化する不思議な花で、香水に使用されるのは今回が初めてとのこと。ラストはほんのりバニラの香りが広がり、やわらかくフェミニンな印象に。陶器のようなベビーピンクのレトロなボトルもインテリアとして存在感を放ってくれそうですね。
インパクトのある名前が印象的なドソン。Diptyqueの創業者の一人、イヴ・クロエンがベトナムで過ごした幼少期に着想を得て作られた香りです。フランスの統治下だった歴史を持つベトナムは、東洋とフランスの文化が融合した独自の美意識が町に漂っています。その町の雰囲気を表したかの様なドソンの香りは、チュベローズが主役です。オレンジの葉やピンクペッパーのさっぱりと刺激的な香りと共に、こってりとクリーミーなチュベローズの香りが何とも魅力的です。実は、セクシーな花の香りとして有名なチュベローズ。デートや気になる人にアプローチしたい時は、ドソンがあなたの魅力を一層引き出してくれるでしょう♪
【2】シトラスの香りでリフレッシュ
つけた瞬間まさにハッピーな気分になれる、明るいシトラスのフレグランスです。ベルガモット、オレンジ、グレープフルーツ、プラムなどたくさんの柑橘系果物が弾けるトップは、レフレッシュしたい時にぴったり。アップルやプラムの香りが瑞々しさを与えつつ、ミドルに香りが移るとローズ、フリージア、すずらんのフローラルノートに癒されます。シトラスとフローラルの香りをたっぷりと堪能したら、ハワイアンウェディングフラワーを中心にトロピカルなラストに癒されます。発売から20年以上経った現在でも、トップセールスを誇るハッピー。清楚ですっきりとしたシトラスとフローラルの香りは、季節やTPOを問わずオールラウンダーとして活躍してくれます。
ユニセックスフレグランスの先駆者的存在のCK ONE。1994年にアメリカで発売されると瞬く間に人気フレグランスの仲間入りを果たしました。その理由は、年齢や性別を問わず誰からも好かれる清潔感あふれるさわやかな香りにあります。ナチュラルでピュアな香りが印象的なこのフレグランスは、ベルガモット、オレンジ、レモンのシトラスノートにラベンダーやカルダモンのハーバルノートがアクセントとなったトップから始まります。ミドルになるとグリーンティーのどこか落ち着く香りとローズやヴァイオレットのフラワリーな要素がほんのりと香り、最後はムスクを中心に石鹸の様なパウダリーな香りが広がります。日常使いにはもちろん、オフィスでも使用可能な男女共に使える香りです。
イタリアやスペインなど地中海の陽気な南国をイメージするグレープフルーツの香り。着けた瞬間、この上なくさっぱりと弾ける様なグレープフルーツの香りが全面に広がります。仕事を終えて友人とディナーに行く前、ゆっくり読書や掃除をしてお家でのオフを満喫したい時など、気分を切り替えたい時にぴったりです。ミドルノートは、少しスパイシーなハーバルノートのローズマリーと清涼感たっぷりのミント、ピリリと刺激のあるピメント(唐辛子)の香りが楽しいアクセントになっています。土の香りが落ち着くパチュリとオークモスの苔の香りでラストは癒されましょう。気分転換に一つはもっておきたい香りですね。
【3】セクシーで妖艶な雰囲気を演出
名前やボトルがオリエンタルのイメージにぴったりなフレグランスです。それもそのはず、シャリマーは世界で初めてオリエンタルタイプを謳った香りなのです。サンスクリット語で「愛の宮殿」を意味するこちらの香りは、東洋の情熱と官能的な要素を持つ、神秘的でセクシーな仕上がりになっており今でも本場フランスの女性たちを中心に世界中の女性に愛されています。シトラスノートとシダーウッドのウッディが混ざり合う灼熱の太陽を思わせるトップから、アイリスやジャスミン、パチュリのビターかつパウダリーなミドルが続き、ラストはバニラの甘さに酔いしれながら、白檀やインセンスがアジアの寺院を彷彿させるラストを迎えます。名香として名高いシャリマー。ぜひその魅力にたっぷりと浸ってみましょう。
フランス語で「阿片」を意味する衝撃的なネーミングのフレグランスです。センセーショナルな登場を果たしたオピウムは、その名前とブラックコーヒーを大胆に用いた香りで発売当初からインパクトのある香りとして人気があります。オレンジブロッサムと洋ナシのフルーティーノートにスパイシーなピンクペッパーが加わったエネルギッシュなトップノートからこの香りの個性が放たれます。クリーミーなアーモンド、リコリスとジャスミンが交わるエギゾチックなミドルはオリエンタルの雰囲気を醸し出し、ラストは甘いバニラとビターなブラックコーヒーが全体に漂います。何重にもひねりを加えて計算された香りは、一筋縄ではいかない、ドラマチックな雰囲気を演出してくれます。ルーティーンから抜け出したい時、、ナイトパーティーなど心躍る非日常なイベントにぜひまとってみたいですね。
ヒプノティックとは、フランス語で「催眠」を意味しポワゾンと加えると「催眠をもたらす毒」になります。オピウムに続いて衝撃的なネーミングですね!この辺りからも、ヨーロッパからみた東洋がいかにセクシーで魅力にあふれていたかを物語っています。オリエンタルタイプの中でもこってりと甘いフローラルの香りが特徴的なこちら。アプリコットやココナッツの南国を思わせる甘いフルーツの香りのトップ、こってりと甘いチュベローズ、ジャスミン、ローズのフローラルが絡み合う妖艶なミドルに魅了されます。さわやかさと甘さを兼ねたスパイスのキャラウェイがいいアクセントに。お香の様な白檀とコクのあるアーモンドのラストが病みつきになるフレグランスです。
【4】エレガントでリッチな気分になりたい時に
1975年に発売されたオリジナルフレグランスをモダンにアレンジしたクロエの代表的な香りです。深く重厚感のあった香りは、よりライトに改良され現代の女性たちが気軽に楽しみる香りに変身しました。ピオニー、ライチ、フリージアの華やかなトップからローズ、マグノリア、スズランのミドルがフェミニンな女性らしさを演出します。明るく透明感あふれるフローラルの香りは、凛とした大人の女性にぴったりです。ラストはシプレを象徴するアンバーが広がり、奥行のあるクラシカルな香りがエレガント。友人とのお出かけやデートにはもちろん、シプレの中でも比較的使いやすい香りです。シプレ入門として一つは持っておきたいですね。
モダンなシプレのクロエに続き、次は古典的なシプレをご紹介します。香水ブランドの中でも常にトップに君臨するゲランのミツコです。日本人女性の名前が題されたこちらの香りは、今でもシプレのお手本として人気があります。ジャスミン、ローズにビターでさわやかなベルガモットが加わったトップは品のある落ち着きを帯びた香り。甘くパウダリーなライラックにトロピカルなピーチ、妖艶なイランイランのミドルは明るくチャーミングな印象です。ラストは、温かく穏やかなウッディ、アンバー、オークモスが広がります。香りの持続性も長く、全体的に大人の余裕が漂うまさにシプレを代表する香りです。結婚式やパーティーに出席する時、また意外かもしれませんが着物との相性もよく、クラシカルな雰囲気の演出にぴったりです。
フランス語で「強情っぱり」を意味するグレのカボシャール。ブランドの創始者であるマダムグレは、控えめな人柄とは真逆の強い信念を持った情熱的な女性だったと言われています。自身の名を冠したファッションブランド「グレ」を誕生させ、ナチスの支配下にあった当時のフランスで、フランス国旗を全面に使ったファッションショーを行いました。カボシャールはそんな彼女の芯の強さが反映されている香りでもあります。レモンのさわやかさとグリーンノートが交わりながらスパイシーノートがアクセントになったトップ。イランイラン、ローズ、ジャスミンのフラワーブーケに力強い青葉の香りが複雑に絡むミドル。ラストは、レザーやタバコの香りがインパクトを与えます。我が道を行く大人の女性のふさわしい風格のある香りです。
【5】あえてメンズフレグランスを選択
基本のフゼアの香りにウッディノートをアクセントにした香りです。1972年に発売されてから今もなお男性用香水として世界中で人気のあるフレグランスです。ローズマリー、クラリセージのハーバルな香りが朝の目覚めを気持ちよくフレッシュにしてくれます。さわやかさと落ち着きを感じるグリーンノートがクリーミーなローズウッドと合わさり、リラックス効果の高いラベンダー、そして青みの強さがさわやかなゼラニウムの香りがミドルに続きます。杏仁豆腐の様な独自の甘さをもつクマリンと、わずかなハチミツの香りをヒントに、ラストはアンバーやムスクが香る深みのあるマスキュリンな展開に。仕事モード全開の時や、いつもとは違うパンツスタイル、ライダースやジーンズをかっこよく着こなしたい時におすすめです。
ブルガリはジュエリーブランドでありながら、フレグランス部門も人気が高いブランドです。その中でもオリジナルのブルガリ・プールオムは発売当初から人気に火がついた名香として名高いフレグランスです。2006年に新たな解釈をして誕生したのが、こちらのソワール。夜を意味するこのネーミングとブラックのボトルからマスキュリンな雰囲気が漂いますね。日本でも人気の高いお茶の香りは、ダージリンが選ばれておりベルガモットと共にアロマティックな香りですっきりとした印象に。ミドルはナチュラルなウッディノートで落ち着きを感じ、ラストはムスクとアンバーで奥行のあるマイルドな香りに。ナチュラルだけど、どこか洗練された大人の余裕を感じるフレグランスです。周りとの差をつけたい時にまとってみたいですね。
はつらつとしたフレッシュなグリーンノートが、ボタニカルな要素を感じるナチュラルなフレグランスです。シトラスとローズマリー、ラベンダーのアロマが南国パラグアイ産のプチグレンと交わるトップは、さわやかさに満ちた香り。そんなナチュラルな香りが肌に馴染んできたら、セージとガルバナムのグリーンノートがミドルに現れます。ジャスミンやゼラニウムのフローラルな香りがふんわりと顔を出しながら、白檀、アーシーなベチバーで全体を引き締めるクールな香りのラストに。生命力に満ちた力強さと華やかせを併せ持つ香りです。春から夏のシーズンにまとうイメージですが、オフィスや普段使いにも相性の良いフレグランスです。
言わずと知れたフローラルブーケタイプの名香です。発売されたのは、1930年とずいぶん昔ですが今でもそのパッと明るくゴージャスな香りは多くの女性の支持を得ています。天然香料を贅沢に使用したエレガントな香りは、結婚式やパーティーなど特別な日にまとうのをおすすめします。ロマンチックなローズ、セクシーなチュベローズ(月下香)、エギゾチックなイランイランで始まる華やかなトップ、ボリューミーなジャスミンとパウダリーなアイリスが交わるミドル、そしてムスクやウッディのセクシーでマイルドな香りが広がるラスト。豪華な花々の響宴を心から楽しめる香りです。