オフィスと自宅ではデスク周りの環境が大きく異なり、集中力が続かなくて思うようにはかどらない!という方や、ついつい気持ちが緩んで休んでしまう…という方も多いのではないでしょうか。
また、仕事だけではなく、読書や生活書類の整理など、作業に集中できるワークスペースがあれば、暮らしがよりスムーズにまわりはじめます。
出典: 人によって、集中できるデスクスペースはさまざま。
そのひとつが心地良さを決めるひとつである「レイアウト」です。
窓辺が開放的で好き、角にあると集中できるなど、自分好みのポイントを見つけてみましょう。ご自宅の間取りやライフスタイルに合わせて、素敵にレイアウトしてみませんか。
出典: ワークデスクを設置する場所は、部屋の間取りやライフステージによって最適な場所が変わりますよね。
趣味や仕事をしながらお子さんの様子を見たり、家族とコミュニケーションをとりたい場合は、暮らしの中心となるリビングに設けると便利です。
仕事の合間に食事の支度や片付けを行う場合は、キッチンに近いダイニングの一角がおすすめ。煮込んでいる様子を見るなど、お料理によっては平行して進めたり、隙間時間に作業をすることもできますね。
出典: 仕事中に家事や育児から離れられる環境であれば、集中して作業が行えるように別室にワークスペースを設けるのがおすすめ。
書斎があれば一番いいですが、個室が足りないご家庭も多いはず。そのような場合では、日中は使用する頻度が少ない寝室にワークスペースを作ってみるといいでしょう。ひとり落ち着いた環境の中に身をおくだけでも、集中力がぐっと高まります。
自分の集中ポイントは?好みのレイアウトを見つけよう
出典: ワークデスクを設置する際には、自分の苦手な環境をなるべく避けるようにしましょう。
たとえば、リビングやベッドなど、リラックスを連想させるものやモノが目に入ると集中力がゆらいでしまう人は、家具家電に背を向けられるレイアウトがベター。
また、人の動きや窓の外の車通りなどが気になってしまう人は、部屋の角を利用して視界を遮ると集中できるでしょう。
出典: 窓際にデスクを配置すると、窓から光を採ることができます。作業内容によっては、日中は自然光だけでOKという場合も。
手元から視線を上げたとき、外の景色が見えるので開放感があり、気持ちもスッキリします。作業中はどうしても、前かがみになりがちなので、意識的に遠くを見ることで姿勢がスッと伸びて、目の疲れをやわらげる効果も期待できそうですね。
長時間集中して仕事をすることが多い人は、窓向きに机を配置した方が、適度なメリハリが付くのはないでしょうか。
出典: 大きな窓に向けてデスクを置いたレイアウト。光がたっぷり届くので手元は明るく、パソコン画面に窓の外の風景が映り込まないので、快適に作業を進められます。
天板がホワイト系だと爽やかな雰囲気に。人によっては日光が反射してまぶしく感じることもあるかもしれません。お部屋の照明は温かみのある電球色にすると目にも優しい環境になるでしょう。
また、窓の外にはグリーンが◎ 植物には気持ちを癒す効果があるので、仕事中も適度にリラックスでき、長時間の作業におすすめです。
出典: 窓からの光は取り込みたいけれど、窓の外の車通りや人通りが気になる...という人もいるかもしれません。
そんなときは、自然光を優しく取り込みつつも視界を遮ってくれる淡いカラーのロールカーテンを設置しましょう。
仕事柄、ものの写真を撮る機会が多い方にもおすすめの工夫です。
出典: ブラインドは視界を遮りながら、光を必要なだけ取り込める便利なアイテムです。特に、デスクの正面に大きな窓があるレイアウトでは重宝します。
窓際にデスクを置きたくないけど、間取りの関係で窓を避けられないとお困りの人にもおすすめ。逆光によって、パソコンの液晶画面が見えにくくなってしまうという悩みも解決できますよ。
また、休憩時間にはオープンにして外を眺めたり、作業中は完全にクローズして集中できたりと、視界を切り替えやすいのもブラインドのメリット。オンオフのメリハリがつきやすくなるでしょう。
出典: 窓に向かって仕事をするのが落ち着かないという人は、窓と直角にデスクを置いてみてはいかがでしょうか。
壁に向かって作業を行うので余計なものが目に入らず、しっかり集中できますよ。デスクのサイドに窓があることで抜け感が良くなり、圧迫感を感じにくくなるというメリットもあります。
こちらの部屋では窓の外だけでなく、ベッドも見えない向きにデスクを配置しているのもポイント。横になれる場所が目の前にあると、ついつい仕事をサボりたくなってしまいますが、このレイアウトなら誘惑にも負けずに済みそうですね。
出典: 窓辺にデスクを置くデメリットのひとつに、足元が冷えてしまうことが挙げられます。特に冬場は、大きな窓に面してデスクを置くと足元が冷えやすくなるため、体調を崩しやすくなったり、集中力の妨げになったりもするでしょう。
こちらの部屋では、出窓に向けてデスクを配置。足元に窓がないため、冷たい外気を直接感じることがありません。
窓の近くにワークスペースを設ける場合には、ひざ掛けや小型の暖房器具をうまく組み合わせて、体温調整にも気を配るとよいでしょう。
出典: 壁に向かってデスクを置くレイアウトは、集中力を高めたい人におすすめ。目の前が壁なので、テレビやベッドなど余計なものが視界に入りにくく、作業がはかどります。
小さなお子さんがいるご家庭では、リビングで仕事をする人も多いはず。仕事中は壁に向かうことで、適度なプライベート感を保って仕事ができるのも嬉しいですよね。チラッと視線を送ったときに、お子さんの姿を見ることもできる位置にデスクを置くと、お互いに安心感もあります◎
出典: 壁向きのデスクレイアウトのメリットは、目の前の壁を有効に活用できること。
収納棚を作って、時計やカレンダーなどの実用的なものを置いたり、お気に入りの雑貨を飾ったりと自分らしい空間を演出できます。
こちらの部屋のように、ウォールシェルフを利用するのも作業効率をアップさせるポイント。引き出しやワゴンを組みあわせて、デスクの上にものをなるべく置かないようにすると作業がしやすく、使い勝手のよいスペースになります。
出典: 壁向きのデスクは、圧迫感を感じやすいレイアウトともいえます。そのため、短時間であればしっかり集中できる環境である一方、長時間の作業では集中力が切れやすくなってしまうというデメリットも。
この問題を解決するのにおすすめなのが、壁面にアートを飾ったり、アロマグッズを置いたりする方法です。
疲れを感じたときに気持ちがほぐれるアイテムをそばに置いておけば、集中とリラックスのバランスを整えることができますね。
出典: 窓を背を向けてデスクを配置すると、背後からの光で手元をやさしく照らせるようになります。作業中は窓を視界に入れたくない人にもおすすめのレイアウトです。
写真のような開放感のある空間でも、壁に向かって仕事をすることで集中しやすくなります。また、デスクの周りに生活用品を近づけないようにすれば、オンオフの切り替えもスムーズにいきそうですね。
こちらの部屋のように、窓とデスクの距離が十分にとれれば日光が当たりすぎることはありませんが、もし直射日光が気になる場合には、カーテンやブラインドをうまく使ってみてください。
出典: 壁向きのデスクレイアウトは集中力を高めやすいとはいえ、人の出入りがある環境では気が散りやすくなります。
家族と一緒に生活している場合は、ドア付近やリビングの真ん中にワークスペースを置くのは控えた方がよいかもしれません。
こちらの写真では、DIYで部屋の隅にワークスペースを設置しています。使わないときには折りたたんでおけるので、狭い部屋でも無理なくスペースを確保できそう。二面が壁に接しているので、より視界に入るものが少なくなり、目の前の作業に集中しやすくなります。
出典: 壁向きのデスクレイアウトでは、収納棚をある程度自由に設置できます。しかし、仕事の資料や道具が多い場合、すべてをデスク回りに収めてしまうとごちゃごちゃして気が散ってしまうこともあるでしょう。
デスク周りにはあえて何も置かないというのも、集中力を高める方法のひとつ。少し離れたところに専用の収納スペースを作ると、開放感を得られるだけでなく、作業スペースが広がって使い勝手もよくなりますよ。
出典: 生活空間と作業空間を分けて仕事に集中したい人におすすめなのが、半個室風のワークスペースです。部屋の一角を仕事専用の場所にすることで、ワンルームであっても気持ちの切り替えがしやすくなります。
半個室風のレイアウトにはメリットがとても多いので、空間を確保できそうであれば、ぜひ取り入れてみてください。
出典: こちらは、部屋の端を格子状のパーテーションで仕切って作られたワークスペース。壁を設置するよりも圧迫感もありません。
生活雑貨や趣味のものを視界に入れないようにすれば、気が散りやすい人でも集中しやすくなります。
出典: こちらは小さなパソコンスペースをDIYしたアイデア。
今はお子さんの学習机代わりになっているようですが、ちょっとした棚やマガジンラックが追加されて、使い勝手が良くなっています。
ご自宅に作り付けの作業台がない場合でも、リビングの収納クローゼットや小さな押入れをワークスペースにリメイクすれば、立派なプライベート空間ができあがります。その場合、もとからドアや引き戸がついているので、作業途中のものを置いたまま扉を閉めて目隠しできます。お子さんに触られたくないものがあっても、安心して席を離れられそうですね。
足元の空間を利用して収納スペースを設けておけば、仕事の道具を一ヶ所に集めることができて、お部屋も散らかりにくくなります。
出典: もともとの部屋の間取りを利用して、半個室のような空間を作るアイデアがこちら。
すぐそばに窓があるので、スペース自体の面積が小さくても明るく開放感があります。
デスクには仕事のものが置かれていますが、壁やその周りには気持ちがほぐれるようなアート作品や趣味のものが収納されているのが特徴的。プライベート感満載の遊び心のあるスペースですね。
出典: こちらは、お部屋のちょっとしたくぼみをワークスペースとして使用している例です。ワンルームの間取りですが、チェアの横にラックを置いて生活空間と仕事場をうまく仕切っているのがわかりますね。
在宅ワークの中でも、特にWEB会議が多い職種では、半個室のワークスペースを用意しておくと重宝します。背面には物が映り込まないよう、整理整頓や目隠しとなるものを配置しておくのがよいでしょう。
家具やアイテムがすべてモノトーンで統一されているので、スッキリとした印象を与えています。
出典: 仕事だけの空間を作るのが難しい間取りにお住まいの人や、仕事部屋の必要性をそこまで感じていないという人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、自分らしく心地よい空間を実現できる自由度の高いワークスペース。
リビングや寝室、ワンルームで仕事をするなら、あえて仕事感を出さずに、周りのインテリアの雰囲気を壊さないようなレイアウトを考えてみるのも楽しいですよ!
出典: ノートパソコンでの作業がメインの場合は、大きなデスクを用意しなくても大丈夫。あえて簡易的なデスクを取り入れることで、ワークスペースを最小限にして部屋を広く使えるようになります。壁際や窓のそばなど、その日の気分や天気に合わせて、レイアウトを自由に変えることができるのも嬉しいポイント。
パソコンや資料をどかせばデスク自体も多目的に使えて、ミニマムな暮らしを実現できます。
出典: 片付けが苦手な人は、スペースが大きければ大きいほどいろいろなものを出しっぱなしにしてしまいがち。そんな心当たりのある人は、あえて小さなデスクを使い、机の上には必要最低限のものしか出さないという考え方もあります。
片付けから解放されるので、仕事でのストレスも半減しそう。
ラックをそばにおいて、仕事に使う資料を出し入れしやすくしておく方法もありますが、ついしまいそびれて、散らかってしまう人もいるでしょう。その場合、あえて離れた場所に片付けておくことで、スッキリとした空間を維持できるようになるかもしれません。
出典: こちらは6畳ワンルームにお住まいの方のワークスペースです。部屋の中央にはなるべくものを置かず、床を大きく見せることで実際よりも広く感じますね。
ベッドに座れるように天板の大きさが変えられるタイプのデスクが置いてあります。
ノートパソコンでの作業がメインの日はデスクの幅を最小限に、資料を見ながら作業をするときは天板を広げてスペースを確保することができます。
フレキシブルに使えるデスクは生活にも溶け込みます。普段の暮らしにも仕事にも使えるデスクがあれば、わざわざ新たにワークデスクを買い足さなくてもよさそうですね。
出典: 家の中に新たなデスクを置くスペースがない場合は、ダイニングテーブルを使ってみてはいかがでしょう。仕事専用の小さなデスクを張り切って購入してみたものの、作業スペースが狭すぎてはかどらなかった…という失敗を防げるかもしれません。
こちらのお部屋では、デスクの奥にラックやパソコンを置いてワークスペースに、手前は食事などをとるスペースに使っていますね。ゆるやかにゾーンを分けて、オンオフを自然に切り替えられる環境は、長い時間を作業に当てている人にピッタリです。
出典: 在宅ワークに関わらず、趣味やちょっとした作業をするのに、快適なワークスペースは大切です。
気持ちのオンオフが切り替えられる工夫をしながら、自分の好みやライフスタイルに合ったレイアウトで、やる気スイッチをオンにしましょう。
ワークデスクを設置する場所は、部屋の間取りやライフステージによって最適な場所が変わりますよね。
趣味や仕事をしながらお子さんの様子を見たり、家族とコミュニケーションをとりたい場合は、暮らしの中心となるリビングに設けると便利です。
仕事の合間に食事の支度や片付けを行う場合は、キッチンに近いダイニングの一角がおすすめ。煮込んでいる様子を見るなど、お料理によっては平行して進めたり、隙間時間に作業をすることもできますね。