最近、話題の「100均 DIY」って知ってますか?
安いけれどチープなイメージもあった100円ショップですが、最近はデザインの凝ったものや、100円とは思えない良質なものが次々と発売され、大人気になっています。
そんな中、ダイソーやセリア、キャンドゥなど100円ショップの雑貨を自分なりにアレンジする、「簡単DIY」が注目を集めているのはご存知ですか?100円ショップにはアレンジしやすい小物や部品も揃っているので、DIYに慣れていない方でも手軽にチャレンジできると人気です。
今回は「100均DIY」を手がける人気ブロガーさん5名と、素敵な作品の数々をご紹介していきます。
これが100均?!と驚くような素敵な作品はどのように作られるのか、そのコツも見ていきましょう♪
出典: 古道具やハンドメイドが大好きだという『なつめの手仕事日記』のなつめさんは、100均の達人としても度々メディアに取り上げられられています。センス光る100均DIYの数々には、建築士でもあるなつめさんの、計算されたアイディアがつまっています。
《100均DIYのコツ1》同じアイテムでも活用法は無限大?!
アレンジしやすいアイテムを積極的に活用しているなつめさん。中でもセリアの「アイアンバー」は、様々な作品に応用されています。
出典: セリアの「アイアンバー」2本と「木材(45×12cm)」を組み合わせてタオルハンガーに。下から取り出して上から補充すれば、常に新しいタオルが使える便利なタオルハンガーです。子供が取りやすいようにと考えられたシンプルなデザインは見せる収納としても素敵ですね。
出典: 「アイアンバー」と「木材」はサイズがピッタリなので、切る必要がないのもうれしいですね。
出典: 先ほど作ったタオルバーに、同じくセリアの「2連のアイアンバー」と「木材(45×15cm)」を組み合わせればスリッパラックも作れます。こんなにオシャレなラックがネジ留めだけの20分でできちゃうなんてうれしいですね。
出典: セリアの「アイアンバー」2本と「木材45×12cm)」とダイソーの「工作材(30×30×15mm)」2袋を使ったドリッパースタンド。アンティーク風の塗装材もセリアで購入できます。こちらでは「水性ニス・ウォルナット」と「水性塗料・スモーキーブルー」を使用。
写真ではアイアンバーをビスで留めていますが、金属用のボンドでもOKとのこと。手軽なのもうれしいですね。ドリッパースタンドでコーヒーを淹れるとカフェのような雰囲気を楽しめますよ。
《100均DIYのコツ2》シンデレラフィット!ジャストサイズを見つけ出す
100円ショップやホームセンターでサイズぴったりのものが見つかるとぞくぞくします(笑)
「シンデレラフィット」とは全く違う商品のサイズがピッタリと合うこと。
そんな偶然の出会いから生まれたDIY作品も見てみましょう♪
出典: セリアの「ブリキのレクタングルボックス(長方形の箱)」のフタにピッタリの「アンティーク調フォトフレームブラウンL判」を側面に組み合わせて作ったテラリウム。つまみはお好きなものを接着して。
廃盤になってしまったというアルミのフォトフレームもジャストサイズだったそうなので、探せばピッタリな組み合わせは意外とあるのかもしれませんね。
出典: フォトフレームの透明シートは薄いので、セリアの「硬質カードケース」を使用するのがポイントです。
出典: ダイソーの「フレームシリーズ」がセリアの「インテリアBOX M」にピッタリだったそう!二つの組み合わせから生まれた収納ボックスがこちらです♪フレームは白木なので好きな色に塗装できます。なつめさんはニスでアンティーク風にアレンジ。
出典: ダイソーのフレームは先ほど使用したブリキの他、ブラックボードやネットタイプもあるので、色々なバリエーションが作れそうですね。
出典: カラーボックスに扉があったらいいな、と思うことはありませんか?なんとセリアの「ブリキフレーム」が、アイリスオーヤマのカラーボックスの扉にピッタリだったそうです。これなら簡単に取りつけられますね。
(2)『ナチュラルアンティークRoom』瀧本真奈美さん
瀧本真奈美さんのインテリアはほっこりとしたナチュラルアンティークで、その多くはアンティーク風に加工をほどこしたものや、DIYで作られたもの。主婦の目線で暮らしにあったDIYやルームコーディネートを提案し、雑誌などのメディアでも活躍されています。
瀧本真奈美さんのブログ『ナチュラルアンティークRoom』
《100均DIYのコツ3》好みや環境が変わっても、長く楽しめる工夫を
瀧本真奈美さんが100均DIYをはじめたのは節約のためだそうです。
ライフスタイルや好みが変わると、小物のデザインや配置を変えたくなることもありますよね。そんな時にも在るものを使い回せるようにと、工夫の込められた作品をご紹介します。
100円でも安見えせず、様々なアイテムに加工できて便利だというセリアの「木製トレイS」4個と「木製角材2ピース」2個を使った卓上シェルフです。「木製角材2ピース」はニスを塗ってアンティーク風に仕上げるのがポイント。ダイニングで使う小物を飾るように収納することができます。
卓上収納の作り方はこちらを参考にしてみてくださいね。
先ほどと同じ材料で4段の収納棚も作れます。こちらはキッチンにあると重宝しそう。ヨコに使うこともできるので、スペースに合わせて使うことができそうですね。
こちらは余っていたセリアの「すのこ」と「バスケット」を使いたくて、考えたシェルフだそうです。背面に貼った壁紙も余っていたものだとか。下段の引き出しはセリアの「まな板」とすのこをアレンジして。細かい物は写真のようにビンやグラスに入れれば、ワイヤーバスケットでもスッキリ収納できます。
まずは、セリアのすのこを3枚半使って枠組みを作ります。接着剤と小鋲で固定。工夫しだいでどんなものでも利用できるのが、DIYの良さですね。
今度は使い方をアレンジ!先ほど作ったシェルフですが、植物を入れると雰囲気が大きく変わってまた素敵ですね。100均にはエアプランツなどの観葉植物やフェイクグリーンも充実しています。ナチュラルなシェルフはグリーンやドライフラワーにもぴったりです。
リモコンなどを収納するセリアの「木製デスクラック3ポケット」をアレンジ。赤茶色だったラックを漂白しながらこすってダメージを加えた後、オイルを塗ってアンティーク風に仕上げます。
さらに、100均のタグポケットをつけて接着剤で3連にすると、雰囲気のある万能シェルフの完成です。金具をつければ壁掛けにもできますよ。
左が商品そのまま。右が水に漬け漂白剤しながらスチールたわしでこすったもの。
こちらは先ほどの木製ラックを春色インテリアに模様替えした際に、あわせて白くペイントしたものだそうです。一気に明るくガーリーなイメージになりましたね。
(3)『pink pinko life』pinkoさん
出典: 『pink pinko life』のpinkoさんのお宅はフレンチシックなインテリア。完成度の高いDIYに、賃貸マンションだと知って驚かれた方も多いのでは?雑誌でも取り上げられているpinkoさんですが、著作の本に収録されている、印刷して貼れる素材データは100均DIYでも大活躍しそうです。
pinkoさんのブログ『pink pinko life』
《100均DIYのコツ4》アンティークなペイントでチープさをカバー
pinkoさんの心がけていることは「お金をかけないこと」と「作品のクオリティー」だそう。
中でも完成度を高めるために意識しているのはペイント。手間を惜しまず丁寧に施したペイントは、もとの素材がプラスチックだということさえ忘れさせてしまいます。
出典: プリンターズトレイ(活字を仕分けるためのトレイ)に見立てたこの収納、なんと100均でよく見かけるプラスチックの「薬ケース」(こちらはキャンドゥのもの)にダイソーの「工作ボード」を組み合わせたものなんです。
プラスチックの収納は便利なものが多いけれどチープさが気になる、そんな時はペイントしてみるといいですね♪
出典: アイボリーにペイントした後、なんとコーヒーでアンティーク風にするのだとか。
出典: シャビーなアイアンに見えるこのバスケットは、キャンドゥのプラスチックの「水切りカゴ」に「急須の取っ手」をつけたもの!錆び加工もされていて、とてもプラスチックには見えない仕上がりです。
出典: pinkoさんは塗ると金属風に見えるターナーの「アイアンペイント」と錆びたような風合いに仕上がる「ラストメディウム」(2色セット)を使用しているそう。
出典: ダイソーの「クリップボード」と「強力マグネット」を使ったマグネットカレンダー。まずはクリップボードに市販のマグネットペイントを塗ります。その後、茶系のアクリル絵の具で錆び風に仕上げるのがpinkoさん流。曜日の英文字はセリアの「転写シール」で。ジャンクな質感で、インテリアにも映える仕上がりに。
出典: ただのマグネットも錆び風のペイントを施しせば雰囲気のある質感に。錆びの風合いを出すには、数色のアクリル絵の具を組み合わせるのがポイントです。
出典: セリアの「コルクボード横長タイプ」と「ガーデンプランターBOX」を組み合わせて作った収納ボックス。持ち手はコルクボードのコルクを外したものを使用。
丁寧に塗料を重ねてダメージ感を出した塗装は、ステイン材を塗布した後、下地を塗りつぶさないようにまだらにペイントし、木材用ワックスで仕上げたもの。さらに100均でも販売されている転写シールを使えば、アンティーク風の収納ボックスの完成です。
出典: (写真上)塗装した後、白のアクリル絵の具をラップにとりポンポンと色をのせます。
(写真中央)茶系のワックスで汚れをつけて。
(写真下)カッターで転写シール部分を削って虫食いのように。
出典: ダイソーの「LEDろうそく」の脚とナッチュラルキッチンなどで販売されている「ウッドプレート」を接着して作ったスタンドプレート。上下を逆にするとケーキスタンドとしても使うことができます。
出典: 全体を塗装した後、白のペイントをスポンジでたたくようにしてなじませるのがアンティーク風に仕上げるコツ。色や質感の違うアイテムもペイントをすることで、素敵なアンティーク風のアイテムに生まれ変わるのですね。
出典: DIYが大好きだというインテリアコーディネーターのミキさん。ミキさんが実践したトイレタンクを隠すテクニックをご存知な方も多いのではないでしょうか?
「いかに楽してかわいく見せるか」という基本精神のもと、肩肘張らないDIYを楽しんでいるというミキさんのブログは「おしゃれなインテリア」を身近なものにしてくれます。
《100均DIYのコツ5》「ちょこっとDIY」だけどオシャレに見えるものを
簡単にできるという100均アレンジの良さを生かして、ちょこっと手を加えるだけのDIYをしてみませんか?加工が簡単だと仕上がりも綺麗に。ミキさんの素敵なアレンジを参考にしてみて下さいね♪
出典: コットンボールライトを見本にして作ったという、ハニカムボールライトです。セリアの2個100円の「ハニカムボール」を同じくセリアの「LEDケーブルライト」に貼りつけただけ。
乾電池の入ったスイッチ部分はうまく棚裏に隠して配置。ふんわりした優しい明かりが子ども部屋にぴったりですね♪
出典: ハニカムボールの中にLEDケーブルライトを挟み込んで貼り付けるだけ!
出典: 100円ショップでよくお見かけする「木製の箱」(こちらはセリアのもの)。プリントアウトした北欧柄を底に貼るだけでファブリックパネルのような飾り棚に。
そのまま収納用の箱として使っても素敵ですね。
出典: 《100均DIYのコツ6》「こんな物あったらいいな」を100均で形にしてみる
生活の中で「ここにこういう物があったらいいのにな」と思うこと、良くありますよね。けれど、ちょうどいい市販のものがなかったり、素材や造り的に無理だと最初から諦めていませんか?
100均アイテムをうまく組み合わせれば、作れるものもあるかもしれませんよ♪
出典: 大きなコンセント用のカバーがみつからなかったので、セリアの「コレクションボックス」をリメイクして作ったというコンセントカバー。
もとのネジ穴を使っているので、賃貸でも設置OKなのが嬉しいですね!
出典: こちらはインターホンと床暖房のコントロールパネル隠しを、キャンドゥの「ディスプレイボックス」で作ったもの。パネルのサイズに合わせて「特大」と「大」サイズを使用しています。
よく使う場所の目隠しにはマグネットで簡単に開閉できる扉がぴったり。フタはセリアの「インテリアミニ黒板」にしたり、お好みで布を貼ったりしても◎
出典: そのまま取り付けられるように、箱の底面をパネルのサイズに切り抜いて。壁を傷つけられない賃貸の方にうれしいワザですね。
出典: 冷蔵庫や洗濯機にフックをつけたいけど、売っているマグネットつきフックがいまいちだった場合はこちらを参考にしては?セリアの「アイアンフック」と取り付けたい部分の間にダイソーの「超強力マグネット」とを挟むだけ。アイアンはそのままマグネットが磁力で付くので、接着剤やビス留めする必要すらない、3秒でできるDIY(?!)です♪
出典: この方法はアイアンフック以外にも応用OK。例えば、洗濯機にタオルハンガーをつけたり、アイアン部分にさらにアイアンフックをつけたり(写真右上)、幅広く応用できそうなテクニックですね。
出典: 梁から下げたペンダントライトはキャンドゥの「電球型瓶(M)」を使用。こちらはセリアの「ガラス製のインテリアバルブボトル」よりも一回り大きいサイズでより本物の電球に似ているそう。セリアの「ビニール被膜針金 ブラック」を組み合わせれば、ペンダントライトの完成。見せかけなので点灯しませんが、雰囲気はバッチリ再現されていますね。
出典: そのままでもいいのですが、バルブ部分をアンティーク風にペイントするとさらに雰囲気が出ます。
(5)『PAS A PAS -DIYとGREENのある暮らし-』Rumiさん
出典: ライフオーガナイザーRumiさんが提案するのは、糖度控えめな中にも女性らしさを感じるシンプル&ナチュラルなインテリア。プチプラDIYも得意とされていて、雑誌や書籍でも人気があります。壁面収納やキャベツボックスを使った収納など、参考になるアイディアがたくさんありますよ。
Rumiさんのブログ『PAS A PAS -DIYとGREENのある暮らし-』
《100均DIYのコツ7》飾るだけじゃない。100均DIYで整理収納も
100均DIYといえば「飾る」という目的ありきなイメージがありますが、Rumiさんの作品には「整理収納」のために作られたものも。落ち着きのある作風は、ぜひ真似をしたいですね。
出典: 白一色で統一されたサニタリーの収納は、100均素材で作った「キャベツボックス」に目隠し効果のあるポリカーボネート(プラスティック板)の扉とセリアの「アイアンバー」をプラスしたもの。中には棚板を3枚追加して。ホワイトで塗装すれば、見た目もスッキリとして清潔感がありますね。
出典: こちらが元になった「キャベツボックス」。セリアの「木板(45×15cm)」8枚と「キャンピングロースター大(45×35cm)」を使用して作れます。※先ほど紹介したサニタリー収納は奥行きが浅いので、木材は4枚でOKです。
100均材料だけのキャベツボックスの作り方はこちらです。
キャベツボックスを利用したタオルハンガーつき収納の作り方はこちらです。
出典: セリアの「木箱」を3個と「鏡」を組み合わせれば、深さのあるメイクボックスも作れます。ボンドと蝶番で組み合わせるので、ノコギリも電動ドライバーも必要ない簡単DIY。セリアの「仕切りボックス」を入れたらさらに使い勝手も◎
出典: 木箱の一つは底板を切り抜いて。重ねると深さのあるボックスになります。
出典: 「すのこ」2枚と「インテリアボード」1枚、「アイアンバー」5本と「木箱」1個、全てセリアのアイテムで作る傘立て。ナチュラルな印象のすのこも黒くペイントすれば男前な印象に。この傘立ては5本しか入らないので、定数管理できる優れもの!また前面のカバーで色の氾濫もおさえられそうですね。
出典: すのこは金槌で簡単にバラすことができます。
実は、このバラしたすのこを隙間なく繋いだものとアイアンバー5本、底に使用したボックスを組み合わせるとピッタリサイズなんですよ。
お部屋に「100均DIY」を取り入れてみませんか?
人気ブロガーさんたちの、個性溢れる100均DIYをご紹介しましたが、いかがでしたか?お気に入りの作品は見つかりましたでしょうか。
同じ100円素材を使っているのに、人によって全く違うテイストに仕上がるのが面白いですね。
プチプラインテリアは気軽に模様替えできるのも魅力。100均アイテムを使って、あなただけの素敵なインテリアを作ってみて下さいね。
100円均一というとチープなイメージですが、探してみるとおしゃれな雑貨もたくさんあります。そんな100円均一の雑貨にちょこっと手を加えると、とても素敵なナチュラルインテリアのできあがり。リメイクしやすい素材が豊富な100円ショップ「Seria(セリア)」に注目して、リメイクインテリアを見てみましょう。
100均には、塗料や木箱など、DIYにぴったりなアイテムが盛りだくさん。ご紹介したもののほかに、フック付きミラーや鉢植えカバーを作れたりと、可能性は無限大です!知れば楽しい、100均のDIY向きアイテムについてはこちらから。