おしゃれの基本。TPO
そもそもTPOの言葉の意味は知っていますか?Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)を略してTPOと呼んでいます。日本で作られた和製英語なので、実は海外では通じません。つまりおしゃれさんは時と場合を考えて服装を選んでいます。今回はショップ店員さんや雑誌では教えてくれないTPOを守ったコーディネートを考えていきましょう。
なぜおしゃれをするのにTPOが必要なの?
大人はTPOを守れて当たり前だと思っている
マナーに厳しい日本。大人はTPOが守れて当たり前だと思っている人が多いのです。これは年齢層が上の人だけが思っているわけではありません。若い人でも意外とチェックしているのです。そのため、いくら自分の中でおしゃれな服を着ていても、シーンに合っていないと白い目で見られてしまうのです。極端な話ですが、みんなで登山をしようと約束して当日集合したら、理由もなくレースのゴージャスなドレスを着ていたら驚きですよね。山で結婚式をするのであれば納得できるかもしれませんが…。
TPOを守らないファッションは一日を台無しにする
その場にあった格好をしていかないと、せっかくおしゃれをして気分よく出かけても、さまざまなトラブルに巻き込まれ、楽しめないかもしれません。先ほど登山にドレスという話をしましたが、もしもそのまま山を登ったら、きれいなドレスが汚れてしまうかもしれませんし、岩や木の枝などに服をひっかけてやぶれてしまうかもしれません。さらにスカートで寒くなり、自分が風邪を引いてしまうかもしれません。TPOを守らないおしゃれは、楽しいイベントも台無しにしてしまう可能性があるのです。
TPOを守らないと他人に恥ずかしい思いをさせる可能性も…
自分だけが恥ずかしい思いをするならまだしも、TPOを守らないと友人や知人、家族そして会社など、他人に恥ずかしい思いをさせる可能性があります。例えば結婚式でマナーを守らなかった場合、「マナーを守れない非常識な友人がいるんだ。」と新郎新婦が傷つくことも。友人の紹介で男性と食事に出かけたときにTPOを守った服装ができなかったときは、「TPOもわからない人を紹介されて、真剣に考えてくれていないのかな。」と紹介した友人が恥ずかしい思いをする場合もあります。また私服の職場では、取引先との商談で場違いな服装をしていた場合、「こんなに非常識な服装の人が働いている会社に仕事をまかせて大丈夫なのだろうか。」と取引先から不信感を持たれてしまうこともあるかもしれません。逆にTPOを守ったおしゃれは、自分も他人もいい気分にさせてくれるともいえます。
TPOを守ったコーデをチェック!こんなときはこれ!
こんなときどうしたらいいの?を解決するために、シーン別にコーディネートや役立つファッションアイテムを見ていきましょう!
①失敗できない結婚式。平服ってなに?
結婚式でのマナー違反は、今後の人間関係にも響く可能性があるので気をつけていきたいですよね。一番困るのは「平服」や「普段着で硬くならなくていい」といわれたときではないでしょうか。フォーマルはわかっても、どこまで崩していいのかわからないという人におすすめのコーデを見ていきましょう。
白はどんなときもNG
平服でもカジュアル感は出さないのが◎
袖に遊び心を♪
着回しできるワンピースでおしゃれ度アップ!
②アウトドアはカジュアルで!
キャンプやバーベキュー、夏フェスにお祭り、スポーツ観戦など、外でのイベントはカジュアルで決まりです!外で過ごすことがメインなのにドレッシーな格好をしてしまうと、汗をかいたときに着心地が悪く動きにくかったり、キャンプやバーベキューの場合は何も手伝う気がないのかと思われてしまったりする可能性があります。
パンツスタイルがベスト!
ワンピースならボトムを重ねよう!
広がりすぎないワンピースを選ぼう
肌寒いときはトレンドのニットベストを♪
周りと差をつけるなら色で勝負!
③高級レストランの服装に注意
ドレスコードがないといわれても、少しお高いレストランに行くときは服装に注意しなくてはいけません。高級レストランやホテルでも恥をかかないコーデを見ていきましょう。
昼間なら明るい色で
ちょうどいい花柄シャツワンピ
バックスタイルに一工夫
プリーツスカートは1着持つべし!
④働く女子を悩ませるオフィスカジュアル
さまざまな年代の人が働く職場でのコーディネートは、はっきりとしたルールがなく困惑することも…。みんなと同じ色や組み合わせでもなぜかおしゃれに見える人っていませんか?そんな人はTPOを守ったおしゃれを楽しんでいるのです。
オフィスカジュアルにかかせないジャケット
カーディガンは何枚あっても使える
パンツスタイルならセンタープレスがおすすめ
タイトスカートは動きやすいものを!
フレアスカートはボリュームをおさえて
⑤おしゃれは先取りだけど…季節感も大切
おしゃれは先取りといいますが、まだまだ暑い夏に厚手のニットやファーをつけたり、寒い冬なのに薄着をしすぎたりするなど、やりすぎコーデはTPOを守れていないといえます。季節感や天気、気温にも気を配ることができるのがおしゃれさんです。
秋冬の先取りは小物からが基本!
春夏の先取りは柄で
TPOを守って真のおしゃれさんを目指そう♪
さまざまなシーンにあったおしゃれをすることが大人のたしなみです。明日からおしゃれの基本はTPOと頭の中において、ワンランク上のファッションを楽しみましょう!
平服、服装は自由といわれても、結婚式で白を着るのはNGです。白は花嫁の色だからです。きなりなど白っぽい服も気をつけましょう。また薄いイエローやベージュなど、写真では白っぽく映ってしまう可能性のある服も避けるのがベストです。