タウシュベツ川橋梁は、北海道上士幌町の糠平ダムの建設によって造られた人造湖、糠平ダムに架けられたコンクリート製のアーチ橋です。

古代ローマ遺跡のような風貌をしたタウシュベツ川橋梁は、周囲の風景と見事に調和しており、第一回北海道遺産にも選定された「旧国鉄士幌コンクリートアーチ橋梁群」の一つに数えられています。

神橋は、栃木県日光市の大谷川に架かる朱塗りの太鼓橋です。この橋は、世界遺産となっている「日光の社寺」を構成する文化財の一つであり、日本の文化財に指定されています。

猿橋は、山梨県大月市を流れる桂川に架けられた独特の構造をした刎橋です。猿橋の歴史は古く、地元の伝承によると、7世紀前半頃、推古天皇が統治していたころに百済の渡来人が猿が身体を互いに支え合っているのを見て、猿橋を作ったと言われています。

猿橋周辺は、紅葉の名所としてもよく知られています。独特の風貌をした刎橋である猿橋は、彩ったカラフルな樹々と見事に調和しており、国の名勝にも指定されています。

静岡県島田市を流れる大井川に架けられた全長897.422メートルの蓬莱橋は、1997年に「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてギネスブックに認定された橋です。

久野脇橋は、「塩郷の吊橋」と呼ばれている全長220.4メートル、高さ10.4メートルの木造吊橋です。久野脇橋の高さはそれほど高くないものの、大井川に架けられた吊橋としては、最長のものとなります。

潮騒橋は静岡県をとうとうと流れる一級河川、菊川の河口に架かる自転車・歩行者専用の橋です。潮騒橋は、橋の上から見ると何の変哲もない橋に見えますが、少し離れた場所から眺めると逆さに4連のアーチが連なっており独特の風貌をしています。

各務原大橋は、長野県、愛知県、岐阜県、三重県を経て伊勢湾に流れ出る木曽川に架かる全長594め―トル市道の橋です。各務原大橋は、橋梁の両横に三角の形をした突起が特徴的なフィンバック橋となっています。ライトアップされた各務原大橋は、橋脚とフィンバック橋のシンボルである三角形の突起が見事に融和しており、壮麗な姿となります。

「あやとりはし」は、石川県の名湯として知られている加賀温泉郷、山中温泉の奥地に位置する鶴仙渓に架けられた歩行者専用の橋です。

S字に湾曲したユニークな形状をしたあやとりはは、鶴仙渓の上流にあるこおろぎ橋と下流にある黒谷橋のほぼ中間地点に位置しています。見た目のインパクト抜群のあやとり橋は、鶴仙渓のハイキングスポットのひとつになっています。

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ多々羅大橋は、全長1480メートルの斜張橋です。斜張橋としては国内最長を誇る多々羅大橋は、「しまなみ海道」の橋梁のひとつです。また、多々羅大橋の主塔部の歩道に沿って手を叩くと日光東照宮の鳴き龍と同じ現象の「多々羅鳴き龍」を体験することができます。

錦帯橋は山口県岩国市を流れる錦川に架けられた全長193.3メートルの5連の木造アーチ橋です。錦帯橋の主要構造部は特殊な技術によって釘は1本も使わずに作られています。

太鼓状のアーチが5つ連なる世界的に見ても珍しいアーチ橋である錦帯橋は日本三名橋や日本三大奇橋のひとつに数えられており、国の名勝に指定されています。

徳島県三好市の祖谷渓谷にかかる祖谷のかずら橋は、長さ45メートル、幅2メートル、谷からの高さ14メートルの橋でこの地に自生しているシラクチカズラなどの葛類を使って造られた吊橋です。

深い森の奥地に佇むかずら橋と祖谷渓谷の深山幽谷とした雰囲気は見事に調和しており、遠望するとまるで一枚の絵画のような景色を臨むことができます。

通潤橋は、江戸時代の1854年に五老ヶ滝川の谷に架けられた石造りのアーチ橋です。かつて水不足に悩まされていた白糸大地は水を流すために架けられた通潤橋は、日本を代表する用水のひとつとして、疎水百選に選定されています。また、橋とこの地一帯の棚田景観は、国の重要的文化景観に指定されています。