そんな黒部峡谷の中を走る「黒部峡谷鉄道トロッコ電車」も見どころのひとつ。片道1時間20分、トロッコに揺られながら峡谷の絶景を堪能することができます。途中には、湖に浮かぶお城のような新柳河原発電所や、猿専用に作られた吊り橋など、見どころがたくさん。展望台や遊歩道も整備されており、撮り鉄さんにも人気です。

黒部市のお隣の魚津市は、蜃気楼の名所として知られています。いくつかの条件がそろわないと見ることができない神秘的な景色に、思わずうっとり。海岸沿いにある「しんきろうロード」は、ドライブやサイクリング、散策の名所となっています。

新潟県との県境・朝日町には、日本で古くから利用されてきた宝石「翡翠（ひすい）」が見つかる宮崎・境海岸、通称「ヒスイ海岸」があります。日本の渚百選にも選ばれている美しい海岸です。朝日や夕日のスポットとしても有名で、特に夏至の前後約1ヶ月は、海から昇り海へ沈む太陽を見ることができます。

黒部峡谷周辺に広がる宇奈月温泉は、大正時代、黒部川電源開発事業に合わせて開発された温泉街です。源泉がある黒部川上流から、約7kmにも及ぶ引き湯を利用して開かれました。富山一の温泉街としても知られ、現在は黒部峡谷観光の拠点となっています。

温泉街の周辺には、観光スポットもたくさん。レトロな外観が素敵な「黒部川電気記念館」では、困難を極めた電源開発の歴史について知ることができます。カフェがある「セレネ美術館」や宇奈月の地ビールが楽しめる「宇奈月麦酒館」は、雨の日でも楽しめるスポットです。

宇奈月温泉から黒部市中心部までは車で約25分。温泉街を抜け出して、各地を観光してみるのもいいでしょう。富山湾を一望できる「くろべ牧場」では、動物たちとの触れ合いや、地元の食材を使ったバーベキュー、牧場ならではのグルメが楽しめます。ファミリーやカップルに人気のスポットです。

同じ生地地区にある「魚の駅 生地」では、新鮮でおいしい日本海の幸を堪能することができます。宇奈月温泉駅からは車で約30分。山と峡谷の大自然に触れた後、海の近くで海鮮を食べる！なんて楽しみ方もできるのが、宇奈月温泉の魅力です。

宇奈月温泉のさらに奥、黒部川上流にある・黒部峡谷温泉群は、トロッコ電車でしか行くことのできない秘湯です。雪で閉ざされてしまうので、冬は閉鎖されます。峡谷散策ついでに立ち寄る人も多く、足湯や川辺の露天風呂などが楽しめるほか、宿泊施設もあります。

最も有名な温泉が、宇奈月温泉の源泉である黒薙（くろなぎ）温泉。黒部峡谷最古の温泉です。トロッコ電車の黒薙駅からは歩いて約20分。女性専用の露天風呂もあるので安心して利用できます。一駅先の鐘釣（かねつり）駅にある鐘釣温泉も黒部渓谷温泉群のひとつ。近くには夏でも溶けない万年雪があり、散策スポットとしても人気です。

トロッコ電車の終点・欅平（けやきだいら）駅からは、欅平温泉・名剣（めいけん）温泉・祖母谷（ばばだに）温泉の3つの温泉に行くことができます。最も遠い祖母谷温泉は、欅平駅から徒歩約1時間！まさに秘湯中の秘湯です。

蜃気楼で有名な魚津市にある金太郎温泉は、昭和40年に開湯された一軒宿の温泉地です。食塩泉と硫黄泉の2種類の温泉が混ざり合う珍しい湯として知られています。「金太郎のように元気で健康になるように」という願いから、金太郎温泉と名づけられました。

自慢は「カルナの館」の大きな露天風呂！日帰り温泉として開放されており、宿泊者であれば無料で利用できます。金太郎温泉には秘伝の入浴法というものがあるので、ぜひ試してみてくださいね。夏場はプールもオープン！子連れの方にもおすすめの宿です。

金太郎温泉でたっぷり温泉を楽しんだら、魚津市内を観光しましょう。まずは海の駅「蜃気楼」へ。海産物の販売や食事、お土産などがそろっています。朝市も楽しむことができますよ！すぐ近くには海も広がっているので、景色もぜひ堪能してみましょう。

魚津市のもうひとつの魅力・埋没林も要チェックですよ。「魚津埋没林博物館」には、海底で見つかった埋没林が展示されています。水に沈む埋没林は、とっても幻想的！国の特別天然記念物にも指定されている、貴重なものです。海も近いので、運が良ければ蜃気楼も見れるかも…！

魚津埋没林博物館の敷地内には、見た目はフルーツなのに、中身はケーキというユニークなスイーツが食べられるカフェ「KININAL（キニナル）」があります。ナイフで切込みを入れてみると、中からクリームが！新感覚のスイーツです。ドリンクメニューもあるので、ひと休みにぜひ♪

富山県の北西部に位置する高岡・氷見（ひみ）エリアは、富山湾の魅力を満喫できる場所です。特に人気なのが、高岡市にある国定公園「雨晴（あまはらし）海岸」。富山湾越しに立山連峰を望む、絶景スポットです。

高岡市の「瑞龍寺（ずいりゅうじ）」も名所のひとつ。富山県唯一の国宝建造物です。中国の寺院を模して建てられており、計算し尽くされた建築美は圧巻のひと言！季節ごとに行われるライトアップイベントも人気です。

お子さんと一緒の旅行なら「高岡おとぎの森公園」へ！芝生広場や大きな遊具、体験施設などが集まった公園です。特におすすめなのが、高岡市出身の藤子・F・不二雄さんにちなんで作られた「ドラえもんの空き地」。子どもだけでなく大人もわくわくしてしまう場所です。

街全体で楽しめる氷見市の「まんがワールド」もおすすめですよ。こちらは氷見市出身の藤子不二雄（A）さんにちなんだエリア。忍者ハットリくんのからくり時計や巨大壁画、喪黒福造像、プロゴルファー猿ポケットパークなど、見どころがたくさんあります。原画などが展示されている「氷見市潮風ギャラリー」もぜひ立ち寄ってみてくださいね。

射水（いみず）市にある「海王丸パーク」はカップルにおすすめのスポット。恋人の聖地に認定されており、デートにぴったりの場所です。敷地内には飲食店や展望台の他、ハンモックやラジコンができる広場もあり、ファミリーでも楽しめます。

雨晴海岸から車で約5分のところにある雨晴温泉は、旅館「雨晴温泉 磯はなび」が営む温泉です。雨晴海岸を中心とした富山湾を一望できる小高い丘の上にあります。おしゃれで和モダンな雰囲気の旅館で、絶景を楽しめるコンセプトルームが人気です。

雨晴温泉から車で約5分、雨晴海岸のすぐ近くには、道の駅「雨晴」があります。中にはカフェやお土産屋さんのほか、2階と3階に展望デッキがあり、さえぎるものがないのでとっても気持ちがいいんです！雨晴海岸の写真スポットとしても人気ですよ。

食事やお土産なら「新湊きっときと市場」に行ってみましょう。「きときと」とは「新鮮な」という意味の富山弁。その名の通り新鮮な海産物がたくさん揃っています。市場があるのはお隣の射水市ですが、雨晴温泉からなら車で約20分。すぐ近くに「海王丸パーク」もあるので、あわせて訪ねてみてくださいね。

石川県との県境に位置する氷見市は、市内あちこちに温泉が点在しており、まとめて氷見温泉郷と呼ばれています。美人になる湯として知られており、温泉に入り氷見で捕れた新鮮なお魚を食べれば、ヴィーナスになれる！なんて言われているんですよ。

氷見温泉郷も富山湾の景色が魅力！絶景が自慢の宿がたくさんあります。「うみあかり」の展望大浴場は、まるで海に浸かっているみたい…♪日々の疲れも吹き飛びそうです。ホテル「永芳閣」には、海が見える貸切風呂があります。露天風呂ではありませんが、景色はばっちり◎家族やカップルで心置きなく楽しめます。

観光スポットも充実している氷見。中でも道の駅「ひみ番屋街」ははずせないスポットです。周辺の情報はもちろん、グルメやお土産、食事など、いろいろな施設が集まっています。近くには、景色を見渡せる展望台もあり、ゆっくり過ごしたいときにも嬉しい場所です。

さらに道の駅内には、日帰り利用できる温泉もあるんです。「氷見温泉郷 総湯」は源泉かけ流しの天然温泉は、観光の途中や帰る前にふらっと立ち寄れるところがいいですね。時間がないときは、足湯の利用を。こちらも源泉かけ流しの天然温泉です。旅の途中のちょっとした合間でもしっかり温泉を楽しめますね。

富山県の南西部、日本の原風景が残る砺波（となみ）・五箇山（ごかやま）エリア。最大の見どころである「五箇山」の集落は、岐阜県の白川郷と合わせて世界文化遺産に登録されています。集落の風景を見るだけでなく、食事や体験型レジャーも楽しめる人気のスポットです。

富山県の西部を流れる「庄川」周辺は、穏やかな清流と周囲の山々が織り成す景色が自慢のエリアです。季節によりがらりと雰囲気が変わるので、何度訪れても楽しめます。川沿いには、五箇山や大牧温泉、庄川温泉郷など人気の観光地が並んでおり、庄川を渡る遊覧船も大変人気です。

庄川と小矢部川が形成した扇状地に広がる「散居村（さんきょそん）」も見どころのひとつ。広大な土地に約7000戸もの家屋が点在する、全国的にもめずらしい集落です。田んぼに水が張られる時期は、太陽や月の光が反射した幻想的な景色を見ることができます。

たくさんのチューリップが咲き乱れる「砺波チューリップ公園」。4～5月にかけて開催されるチューリップフェアには、毎年多くの観光客が訪れます。オフシーズンは季節の花々を使った展示を実施。カフェやお土産屋さんもあり、のんびり散歩しながら過ごすのにぴったりの場所です。

南砺（なんと）市の中心部や五箇山の周辺には、ホテルや旅館がたくさんあります。その中で、五箇山の集落に近く温泉もある旅館は、わずか3軒。五箇山温泉「五箇山荘（ごかさんそう）」は、3つの中で最も大きい温泉宿です。和モダンな雰囲気の落ち着いた宿で、冬には雪見風呂になる露天風呂もあります。日帰りでの入浴も可能です。

砺波市内を流れる庄川の近くにある庄川温泉郷は、穏やかで美しい自然と山川の幸、上質な温泉の三拍子がそろった温泉地です。古くは湯治場として利用されていました。それぞれの温泉で泉質が異なることから、温泉巡りにおすすめです。

そんな庄川温泉郷には、食事と温泉を楽しむ日帰りプランが充実している旅館がたくさんあります。「ゆめつづり」では、すぐそばまで伸びてくる桜を眺めながら花見風呂が楽しめますよ。「三楽園」にはエステを利用できるプランも！ちょっと贅沢な週末におすすめです。

庄川温泉周辺の観光スポットと言えば「庄川水記念公園」です。展望台や物産館、食事処、美術館、資料館などいろいろな施設が集まっています。散策にぴったりの遊歩道や足湯、お子さんが遊べる広場もあり、楽しみ方いろいろ！縁結びや開運祈願で有名な「鯉恋の宮」にもぜひ足を運んでみてください。

庄川温泉郷から遊覧船に乗ること約30分、川沿いに突如現れる温泉旅館・大牧温泉。富山でも人気の温泉でありながら、船でしか行くことができない秘湯です。山の中にぽつんと佇むその姿は、なんだか不思議な感じがします。

温泉はやっぱり露天風呂が人気です。たまに動物たちが姿を見せることもあるんだとか…！秘湯ならではの魅力ですね。周囲は何もないので、とっても静か。日常を忘れてのんびり過ごせます。

庄川温泉郷の中心部から車で約5分、小牧ダムの近くにある秘湯・庄川湯谷温泉。かつて旅館として営業していた湯谷温泉旅館のお風呂部分を利用した日帰り温泉です。看板などはなく、とっても静か。まさに知る人ぞ知る温泉なんです。

打ちっぱなしのコンクリートに囲まれた浴室は、洗い場までお湯がたっぷり！秘湯マニアの間では、浴室が水没した温泉として知られているんです。お湯は熱すぎず、温泉独特のぬるぬるした肌触り。新鮮な源泉をたっぷり堪能することができます。ご夫婦やカップル、一人旅の温泉巡りにおすすめです。

2種類の水源を持ち、その両方の泉質を併せ持ったお湯は、ゆっくり入るのにちょうどいい低温。岩に囲まれた露天風呂は、和風の落ち着いた雰囲気です。じっくり浸かって旅の疲れを癒してくださいね。

散居村やチューリップフェアなど、ホテル周辺にも魅力的なスポットが多い、越中となみ野温泉。車で約25分の場所にある「となみ夢の平スキー場」からは、砺波平野や富山湾、立山連峰を見渡すことができます。冬場のスキーはもちろん、オフシーズンはスイセンやコスモスなど季節の花々が咲き乱れる絶景ポイントです。

砺波市の名所「庄川大仏」までも車で15分ほど。コンクリートでできためずらしい大仏で、富山三大大仏のひとつにあげられます。庄川大仏がある光照寺のすぐ近くは、庄川温泉郷。周辺を観光してホテルに帰るプランもいいですね。

「富岩運河環水公園（ふがんうんがかんすいこうえん）」は富山市内のオアシスのような存在。子どもからお年寄りまで、みんなが心地よく過ごせる空間です。公園の中心を流れる運河では、クルーズを楽しむことも。公園のシンボル天門橋には園内を見渡せる展望台があるほか、長さ58ｍの赤い糸電話もあります。

富山市の東隣り滑川（なめりかわ）市は、富山県の名産品ホタルイカの一大産地です。道の駅の隣にある「ほたるいかミュージアム」は、世界にひとつだけのホタルイカの博物館。様々な展示やホタルイカの発光が見られるショーが開催されています。

宇奈月温泉まで続く黒部川の上流に位置する「黒部ダム」。北アルプスの山々に囲まれた壮大な景色と、迫力あるダムの放流が人気です。完成までの困難な道のりは、小説やドラマになり語り継がれているほど。「ダムカレー」などのグルメは、ダム人気の火付け役にもなりました。

そんな黒部ダムをルートに含む「立山黒部アルペンルート」は北アルプスを巡る山岳観光ルート。富山県の立山から長野県の扇沢までを、バスや鉄道、ロープウェイ、徒歩などで巡ります。37.2kmの道のりの間には、見どころもたくさん。ファミリー、カップル、子連れ、シニア、一人旅、それぞれのスタイルに合わせて楽しみましょう。

富山県の県定公園に指定されている神通峡（じんづうきょう）の畔に広がる春日温泉郷。温泉宿はわずか2軒の小さな温泉地ですが、それぞれ特徴が異なり、思い思いの温泉旅行を楽しむことができます。富山市内の温泉地ということで観光にも行きやすく、日帰りや週末を利用した旅行にもおすすめの温泉です。

アートをちりばめたモダンな空間の「リバーリトリート雅樂倶（がらく）」は、全国的にも知名度のあるラグジュアリーなホテル。それぞれの部屋にコンセプトがあり、同じ部屋はないというこだわり。特別な旅行にぴったりの場所。日帰りの方は、食事を利用すれば、温泉を利用することができます。

「ゆーとりあ越中」は、日帰りでも立ち寄りやすい温泉宿。大浴場と露天風呂で、異なる泉質の温泉が楽しめます。静かな自然の中にあり、落ち着いた雰囲気も魅力です。この2つの他に、大沢野ウェルネスリゾート「ウィンディ」でも日帰り温泉を利用できます。水着で入れる温泉バーデゾーンやプールあり、子連れの方やカップルにおすすめです。

富山市内を観光するなら、ぜひ「富山市ガラス美術館」へ。木を利用したおしゃれな内装が、とても美しいですね。美術館の他に、カフェやミュージアムショップ、図書館も併設されています。アートを楽しむも良し、空間を楽しむも良し。思い思いの時間を過ごしてください。

富岩運河環水公園内にある「スターバックスコーヒー」も、忘れずに行きたい観光スポット。どこにでもあるお店と侮ることなかれ。ここは“世界一美しいスターバックス”として有名になった店舗です。昼の穏やかな光景も、夜の幻想的な光景も魅力的。観光の途中にぜひ立ち寄ってみてください。

立山黒部アルペンルート内の室堂（むろどう）にある、みくりが池。夏から秋にかけて、北アルプスの山々が湖面に反射し、美しい風景を作り出します。そんな湖の畔にある温泉が、みくりが池温泉です。近くにある地獄谷の源泉を利用しています。

標高は、なんと2410m！窓の外には、雲が広がります。その様子から「雲上の温泉」とも呼ばれるほど。お湯は源泉かけ流しの天然温泉で、日帰りでの利用も可能です。雲の上の特別な空間で、散策の疲れをゆっくり休めてくださいね。

みくりが池温泉では、宿泊や食事の利用もできます。時間をかけて散策したいという方におすすめです。日帰りの方には、喫茶みくりが人気。アルプスの山々を眺めながら食べるブルーベリーソフトクリームは、絶品ですよ。