福岡、博多の名物といえば豚骨ラーメン。福岡在住の筆者も、子どもの頃から慣れ親しんだ味です。ご存じのとおり、福岡には美味しいラーメン屋さんが数え切れないほどあります。だからこそ福岡を訪れたとき、どのお店に入ったら良いのかわからない…とお悩みではありませんか。

今回はふらりと立ち寄りやすい、おひとり様や女子旅におすすめの「福岡」ラーメン店をご紹介します。

言わずと知れた、博多ラーメンの名店「一風堂」と、世界的に活躍する和太鼓演奏グループ「TAO」がコラボレーションしたのが「IPPUDO TAO FUKUOKA」。

自家製の香味油と辛みそを加え、コクのある濃厚豚骨スープが特徴の「赤丸新味」と、豚骨の旨みはしっかりあるのにさっぱりと品の良いスープが特徴の「白丸新味」が2大看板です。

店内は、ラーメン屋さんの概念を覆すような個性的な空間が広がっています。TAOとのコラボレーションというだけあって、和太鼓のオブジェや衣装などの展示、そしてBGMも和太鼓の音色が響きます。

こってり豚骨スープはちょっと苦手…という方でも、こちらのラーメンなら美味しくいただけるはず。コクがあるのに、さっぱりとしたスープ、ストレート細麺、コリコリとした食感のきくらげ、柔らかく脂身控えめなチャーシューが絶妙にマッチした、ザ博多ラーメン。後味がすっきりとした豚骨ラーメンがお好みの方は、「TAIZO」がおすすめです。

店内に入り、まず目を引くのはおひとり様でも気兼ねなく入りやすいL字カウンター。清潔感のある静かな店内は、ゆったりとラーメンを味わえる落ち着いた雰囲気です。

天神から地下鉄で1駅の赤坂に位置するお店。木のぬくもりを感じる外観が目印です。舞鶴公園や大濠公園、福岡市美術館にも近いため、周辺を散策する合間のランチにもぴったりです。

丁寧に下処理をして、豚骨の臭みを抑えたスープと、歯切れのよいストレートの細麺がマッチした「らーめん二男坊」の豚骨ラーメン。「女性にも愛される豚骨ラーメンを作りたい」という思いが込められた一杯は、濃厚に見えて実はさっぱり塩味も抑えられたマイルドなお味。

福岡パルコの地下にあるため、お買い物途中でも気軽に立ち寄りやすい雰囲気。フードコートのように自由でオープンな空間なので、さっと食べて次の予定へ、というときにもぴったり。

子どもでも安心して食べられる醤油スープ、がモットーの「佐渡友」。豚骨ラーメンの聖地、福岡博多のラーメンとは一線を画する魚介と醤油が香る一杯がいただけます。

福岡の都心から少し離れた東区三苫にお店を構える佐渡友。モダンな外観と、潔いシンプルな看板が目印です。少し足を伸ばしてでも訪れたい、本格的な醤油ラーメンの名店です。

鶏をじっくりと炊き上げた、さっぱりとしているのに濃厚なスープが特徴の「らぁめんシフク」。飲み干したくなるほど鶏のお出汁がきいた一杯です。

どのメニューにするか迷ったら、まずは福岡博多ラーメンの新定番として提案されている、鶏×塩の美味しさが詰まった「塩らぁめん」がおすすめ。

食券を購入してからお席へ。コンパクトで可愛らしい店内は、ほっこりするようなアットホームな雰囲気が魅力です。

地元では、雑誌やメディアなど何度も取り上げられている「らぁめんシフク」。繁華街から離れた、少し奥まった立地でありながら、2017年のオープン以来注目を浴び、数々の受賞歴もある人気店になりました。新しい博多ラーメンをお探しの方は、一度ご賞味あれ。

福岡と言えば豚骨ラーメンという図式は、誰もが思い浮かぶもの。そんな常識とも言える名物のあり方も、現代の嗜好や訪れる人たちの嗜好に合わせて、よりヘルシーで食べやすく変化してきているよう。

愛すべき博多の味、豚骨ラーメンはもちろんですが、醤油や塩などさまざまな味わいのラーメンが群雄割拠する時代となっています。そのなかでも今回は、女性が気軽に入りやすい、そして食べやすいラーメンをご紹介しました。

それぞれのお店のこだわり、思いが込められた一杯、あなたも福岡を訪れたときには味わってみてはいかがでしょうか。