都内にあるたくさんの美術館。メディアにたびたび登場する知名度の高い場所や、規模の大きい有名どころも素敵ですが、実はもっと心躍るアートが東京には散りばめられているんです。ゆっくりとした時間を過ごしたい休みの日、いつもと違うことがしてみたい日…思わず感性をくすぐられてしまう、レトロでかわいい《隠れ美術館》を見つけに行きませんか?
《町屋》世界のかわいい“ぬりえ”に触れられる「ぬりえ美術館」
出典: 国内外問わず、世界からぬりえのコレクションが収蔵されたぬりえ美術館。土日のみの開館となっており、毎月変わる季節にあわせた作品と年に数回の企画展が行われています。ぬりえの他にも、昔の子どもたちが使っていたレトロな遊び道具も集められており、眺めているだけで懐かしさが溢れます。
出典: なかでも見どころは、昭和に大活躍し、ぬりえブームのきっかけとなった蔦谷喜一の「きいちのぬりえ」。このレトロポップでかわいい絵は、一度見ると記憶に残る不思議な懐かしさがあります。
出典: 館内には無料のぬりえのコーナーがあるので、大人になった自分からどんなものができるのか、楽しみに行ってみても良いかもしれませんね♪
《根津》大正ロマンなレトロでかわいい「弥生美術館・竹久夢二美術館」
出典: 大きな目や華奢な体が特徴の「夢二式美人画」で知られる竹久夢二。竹久夢二美術館では年に4回企画展が行われており、毎回テーマごとに希少な関連資料とあわせ、常時約200~250点の作品を鑑賞することができます。
出典: 同じ建物内にあり、同時に楽しめる弥生美術館では、挿絵画家として大正時代に活躍した高畠華宵(たかばたけかしょう)の作品を中心に、雑誌や漫画などレトロな出版美術を堪能できますよ♪(画像は漫画家山岸涼子の作品)
出典: 美術館には「夢二カフェ 港や」が併設されており、かわいいラテアートと一緒に”チョコがけのアイスクリーム”や、”本日のケーキセット”(バナナや抹茶など)をいただくのがおすすめです。ラテアートは日によって変わるので、行く際のお楽しみのひとつにとっておくのも素敵ですね♪
根津 / カフェ
- 住所
- 文京区弥生2-4-3 弥生美術館内
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
10:30 - 17:30(L.O. 17:00)
[水]
10:30 - 17:30(L.O. 17:00)
[木]
10:30 - 17:30(L.O. 17:00)
[金]
10:30 - 17:30(L.O. 17:00)
[土]
10:30 - 17:30(L.O. 17:00)
[日]
10:30 - 17:30(L.O. 17:00)
■ 定休日
弥生・竹久夢二美術館の展示替え期間中、年末年始
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 《表参道》太陽や月のオブジェが愛くるしい「岡本太郎記念館」
出典: 1970年の大阪万博のシンボルとしても有名な「太陽の塔」。作者である岡本太郎が実際に住まい、アトリエとしていたこの場所では、今も巨大なモニュメントや色彩鮮やかな壁画など、ここで生まれた作品を間近に観ることができます。
出典: 季節ごとに企画展を行っており、美術館では珍しく館内は写真撮影OKとなっています。岡本氏のアトリエが当時のまま残されているところや、命を吹き込まれたような愛嬌たっぷりのかわいいモニュメントたちは、見ているだけでむくむくエネルギーが湧いくるようです。
出典: 記念館入り口のすぐ左にカフェ「ア・ピース・オブ・ケーク」が併設されています。定番のパンケーキはもちろん、サクサク食感のオーガニックメープルシュガーチーズケーキ(秋頃)など、季節限定の焼菓子もおすすめです。テイクアウトもできるので、おうちで余韻を楽しみながらいただくのも◎
表参道 / カフェ
- 住所
- 港区南青山6-1-19 岡本太郎記念館 1F
- 営業時間
- [月]
11:00 - 17:30(L.O. 17:00)
[火]
定休日
[水]
定休日
[木]
11:00 - 17:30(L.O. 17:00)
[金]
11:00 - 17:30(L.O. 17:00)
[土]
11:00 - 17:30(L.O. 17:00)
[日]
11:00 - 17:30(L.O. 17:00)
- 定休日
- 火曜日、水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 《原宿》浮世絵で江戸文化に触れる「太田記念美術館」
出典: 都内でも珍しい浮世絵を専門とする太田記念美術館。肉筆画・版画に関わらずその数は12,000点にも及び、毎月テーマを決め常時80点ほどの作品展示を行っています。来館者には海外の方も多いことから、国内外問わず浮世絵への関心の高さがうかがえます。
浮世絵と聞くと難しいイメージを抱く方もいるかもしれませんが、「葛飾北斎」や「歌川広重」など、一度は耳にしたことのある有名な絵師の作品であったり、花魁ファッションがテーマになったりと、初心者でも楽しめる企画展が定期的に開かれています。
出典: これまでには、キュートな猫や鳥が描かれた「かわいい浮世絵」や、クスっと笑える「戯画」に焦点を当てた企画もあり、ふらっと見ても楽しむことができますよ♪
《渋谷》東洋のレトロな陶磁器が展示されている「戸栗美術館」
出典: 日本でも数少ない東洋の陶磁器を専門とする戸栗美術館。収蔵品は7,000を超えており、伊万里焼や鍋島焼をはじめ、中国・朝鮮のレトロな陶磁器を中心に展示しています。
出典: 年4回の企画展ではエリアや年代に分かれ、それぞれの焼き物の見ごたえをたっぷりと感じられるテーマになっています。また、毎月第4月曜日は学芸員さんとお話しながら作品を楽しめる「フリートークデー」となっているので、こちらもぜひ活用したいですね。
出典: ラウンジから見えるお庭は、四季折々の表情を見せてくれます。青々とした緑に囲まれた静謐な雰囲気のなか、ゆったり時間をとって焼き物を愛でたい方におすすめの場所です。
出典: アットホームなパリのちいさな美術館をお手本に、家具と絵画のコラボレーションを実現させている村内美術館。世界の有名家具デザイナーや、西洋・日本の現代画家の作品を主に展示しています。
出典: コンセプトごとに7部屋の展示室があり、前半は「世界の名作家具デザイン展」、後半は「東西名画展」と分かれています。その展示方法が一風変わっており、造形が美しいデザインチェアや、ポップな色がかわいい家具など、絵画の世界と家具とがうまく溶け込むよう、同じ空間に展示されているのが特徴です。
出典: こちらの絵は19世紀に活躍したフランス人画家とギュスターヴ・クールベの「田園の恋人たち」。他にも写実的な風景画で知られるバルビゾン派のフランス美術など、落ち着いた雰囲気のなかでゆっくりレトロな気分にひたることができます。
出典: ご紹介した隠れ美術館はどれも、どこか懐かしさを感じたり、普段の生活では出合えないような隠れたかわいさを持つアートがひそんでいます。普段とちょっと気分を変えて、まずはあなたが気になったところから訪れてみてくださいね。きっとそこには素敵な発見が待っているはず…♪
※鑑賞の際は、撮影・飲食禁止、筆記具の持込み等、各美術館の注意事項を事前にご確認ください。
国内外問わず、世界からぬりえのコレクションが収蔵されたぬりえ美術館。土日のみの開館となっており、毎月変わる季節にあわせた作品と年に数回の企画展が行われています。ぬりえの他にも、昔の子どもたちが使っていたレトロな遊び道具も集められており、眺めているだけで懐かしさが溢れます。