古代文化が息づく《明日香村》。レンタサイクルで歴史に触れる旅

古代文化が息づく《明日香村》。レンタサイクルで歴史に触れる旅

秋の行楽シーズン、日本の歴史が息づく奈良でサイクリングなんていうのも粋ですね。奈良の中心地から少し離れたところにある《明日香村》は、飛鳥時代から築き上げられた日本の文化が色濃く残る古代の村です。そんな明日香村で秋におすすめしたいサイクリングコースをご紹介します。2019年11月14日作成

カテゴリ:
旅行・お出かけ
キーワード
近畿奈良県カフェ寺社仏閣サイクリング
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“令和”で話題の万葉集ゆかりの地「明日香村」

古代文化が息づく《明日香村》。レンタサイクルで歴史に触れる旅
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古くは都がおかれ、日本人の心の礎を築いた「明日香村」。万葉集にも詠われたこの地には、いにしえの人々が守り、私たちも大切に繋げていきたい「まほろば」がぎゅっとつまっています。はるか昔から残る景色や、お花が有名なお寺など、サイクリングでゆったりと流れる古代の風を感じながら、いにしえの人々に想いを馳せて巡ってみませんか?

目次

飛鳥文化が息吹く美しい名所たち

奈良県立万葉文化館

「奈良県立万葉文化館」は、知識がなくても万葉の奥深い世界に連れて行ってくれる仕掛けたっぷりの魅力あふれる施設です。館内には、万葉集の歌をもとに描かれたという日本画やミュージアムショップ、繊細な五感を持つ当時の人々が見聞きしていたとされる星空や自体音を体感できるスペースがあります。
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「奈良県立万葉文化館」は、知識がなくても万葉の奥深い世界に連れて行ってくれる仕掛けたっぷりの魅力あふれる施設です。館内には、万葉集の歌をもとに描かれたという日本画やミュージアムショップ、繊細な五感を持つ当時の人々が見聞きしていたとされる星空や自体音を体感できるスペースがあります。

こちらは万葉庭園。「万葉植物」とよばれる万葉集に登場した植物およそ170種類のうち、梅や山吹、ナデシコや椿など、約40種類を鑑賞することできます。
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こちらは万葉庭園。「万葉植物」とよばれる万葉集に登場した植物およそ170種類のうち、梅や山吹、ナデシコや椿など、約40種類を鑑賞することできます。

秋にはカエデが見頃ですが、季節ごとのお花を楽しめるので何度訪れてもうれしい発見があります。
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秋にはカエデが見頃ですが、季節ごとのお花を楽しめるので何度訪れてもうれしい発見があります。

敷地内には、奈良時代から受け継がれる万葉集を後世に伝えるため、実際の和歌を刻みつけた5基の「万葉歌碑」を見つけることができます。ちなみにこの和歌は、聖武天皇の時代に詠まれた、人々の限りある命に対する祈りを詠ったものとされています。訪れた際にはぜひ見つけてみてくださいね。
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敷地内には、奈良時代から受け継がれる万葉集を後世に伝えるため、実際の和歌を刻みつけた5基の「万葉歌碑」を見つけることができます。ちなみにこの和歌は、聖武天皇の時代に詠まれた、人々の限りある命に対する祈りを詠ったものとされています。訪れた際にはぜひ見つけてみてくださいね。

奈良県立万葉文化館

甘樫丘

万葉集にも詠まれたこの地には、標高148mのなだらかな丘が広がります。「甘樫丘」にはかつて7世紀ごろ、時の有力者であった蘇我蝦夷・入鹿親子が権力を示すために築いた大きな住居があり、645年に起きた乙巳の変の舞台ともいわれています。聞いたことがあるという方は、自然と歴史の深さを感じられるのではないでしょうか?
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万葉集にも詠まれたこの地には、標高148mのなだらかな丘が広がります。「甘樫丘」にはかつて7世紀ごろ、時の有力者であった蘇我蝦夷・入鹿親子が権力を示すために築いた大きな住居があり、645年に起きた乙巳の変の舞台ともいわれています。聞いたことがあるという方は、自然と歴史の深さを感じられるのではないでしょうか?

先人たちもきっとここから明日香村を眺めていたのでしょう。今も見晴らしがよく、美しい大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)を一望することができます。
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先人たちもきっとここから明日香村を眺めていたのでしょう。今も見晴らしがよく、美しい大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)を一望することができます。

付近には散策路や登山道も整備されています。ゆっくり時間をとって、丘からの景色を想像しながらわくわく歩くのも楽しみ方の一つです。
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付近には散策路や登山道も整備されています。ゆっくり時間をとって、丘からの景色を想像しながらわくわく歩くのも楽しみ方の一つです。

夕景も美しい甘樫丘。沈んでゆく太陽に身をまかせて、いつまでも佇んでいたくなるほどの景色が広がります。
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夕景も美しい甘樫丘。沈んでゆく太陽に身をまかせて、いつまでも佇んでいたくなるほどの景色が広がります。

甘樫丘周辺地区の主な見どころ | 国営飛鳥歴史公園

川原寺

「川原寺」は日本書紀にも登場するほどの歴史深いお寺です。天智天皇が建立したのではないかと言われていますが、成り立ちに関しては今も多くの謎に包まれています。
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「川原寺」は日本書紀にも登場するほどの歴史深いお寺です。天智天皇が建立したのではないかと言われていますが、成り立ちに関しては今も多くの謎に包まれています。

日本書紀には「川原寺」が日本初の写経が行われた場所であると記述されており、現在もその場所には写経道場がおかれています。写経体験には本堂拝観とは別料金がかかりますが、3種類からお経の内容を選ぶことができ、さらにお抹茶がセットになっています。
出典:www.photo-ac.com

日本書紀には「川原寺」が日本初の写経が行われた場所であると記述されており、現在もその場所には写経道場がおかれています。写経体験には本堂拝観とは別料金がかかりますが、3種類からお経の内容を選ぶことができ、さらにお抹茶がセットになっています。

境内には、元々中金堂がおかれていた場所に瑪瑙(めのう)の礎石が一部残されており、中金堂の柱の土台に瑪瑙(大理石)が使われていたことがうかがえます。実際に手に触れてみることができる、貴重な遺構です。
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境内には、元々中金堂がおかれていた場所に瑪瑙(めのう)の礎石が一部残されており、中金堂の柱の土台に瑪瑙(大理石)が使われていたことがうかがえます。実際に手に触れてみることができる、貴重な遺構です。

毎年9月の2~3日間秋の風物詩「飛鳥 光の回廊」では、明日香村の代表的な史跡やお寺を夜のライトアップと約2万本のろうそくで彩るイベントが行われます。写経道場内も提灯の優しい光に照らされ、いつもとは違った厳かな雰囲気を感じることができます。
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毎年9月の2~3日間秋の風物詩「飛鳥 光の回廊」では、明日香村の代表的な史跡やお寺を夜のライトアップと約2万本のろうそくで彩るイベントが行われます。写経道場内も提灯の優しい光に照らされ、いつもとは違った厳かな雰囲気を感じることができます。

想・感・願 ~1400年の時を越えた寺~

岡寺

「岡寺」は2019年5月、日本最古の巡礼として知られる「西国三十三所」のうちの第7番目として文化庁から日本遺産に認定された、創建1300年以上の歴史あるお寺です。本堂には重要文化財であるご本尊の如意輪観音坐像が安置されていますが、その大きさは約4.85mほどもあり、見事な存在感から日本三大仏の一つともいわれています。
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「岡寺」は2019年5月、日本最古の巡礼として知られる「西国三十三所」のうちの第7番目として文化庁から日本遺産に認定された、創建1300年以上の歴史あるお寺です。本堂には重要文化財であるご本尊の如意輪観音坐像が安置されていますが、その大きさは約4.85mほどもあり、見事な存在感から日本三大仏の一つともいわれています。

こちらの三重宝塔は、昭和61年に再建されたものです。普段は見ることのできない内部に美しく装飾された扉絵・壁画は、毎年10月第3日曜日の開山忌に、年に一度だけ公開されます。紅葉の時期の三重宝塔は、さらに色が映えて美しく見えます。
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こちらの三重宝塔は、昭和61年に再建されたものです。普段は見ることのできない内部に美しく装飾された扉絵・壁画は、毎年10月第3日曜日の開山忌に、年に一度だけ公開されます。紅葉の時期の三重宝塔は、さらに色が映えて美しく見えます。

「岡寺」は花の寺として知られ、毎年4月中旬~5月上旬にかけて石楠花まつりが行われたり、5月のGW頃には境内の池や手水舎にダリアが浮かべられるなど、満開の時期にはいたる所で参拝者を楽しませてくれます。
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「岡寺」は花の寺として知られ、毎年4月中旬~5月上旬にかけて石楠花まつりが行われたり、5月のGW頃には境内の池や手水舎にダリアが浮かべられるなど、満開の時期にはいたる所で参拝者を楽しませてくれます。

正式には「龍蓋寺」といい、龍との関係が深いお寺です。「龍玉願い珠」とよばれるこのお寺独自の授与品も、龍が手に持つ如意宝珠のような形をしており、こちらに願い事を書いた紙を入れると、願いが叶うといわれています。
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正式には「龍蓋寺」といい、龍との関係が深いお寺です。「龍玉願い珠」とよばれるこのお寺独自の授与品も、龍が手に持つ如意宝珠のような形をしており、こちらに願い事を書いた紙を入れると、願いが叶うといわれています。

秋に行われる「飛鳥 光の回廊」期間中には、和傘を使った幻想的な雰囲気も見どころです。
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秋に行われる「飛鳥 光の回廊」期間中には、和傘を使った幻想的な雰囲気も見どころです。

日本最初やくよけ霊場・西国第七番 岡寺

流れる時間もゆっくり感じる明日香村の「カフェ」

カフェ ことだま

築およそ200年の酒蔵を自らリノベーションされたという「カフェ ことだま」。2階席もある店内はこだわりの調度品で整えられており、どこか趣深いなつかしさがあります。
出典:

築およそ200年の酒蔵を自らリノベーションされたという「カフェ ことだま」。2階席もある店内はこだわりの調度品で整えられており、どこか趣深いなつかしさがあります。

名物の「ことだまランチ」は2週替わり制。地元の農家さんから仕入れたこだわりの野菜や、豆腐や醤油まで「明日香村産」にこだわり抜いた身体に優しいメニューとなっています。古代米を食べられる点も人気があり、事前の予約がおすすめです。
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名物の「ことだまランチ」は2週替わり制。地元の農家さんから仕入れたこだわりの野菜や、豆腐や醤油まで「明日香村産」にこだわり抜いた身体に優しいメニューとなっています。古代米を食べられる点も人気があり、事前の予約がおすすめです。

奈良県のブランドいちご「あすかルビー」を使ったスイーツスペシャルセット。いちごを使ったスイーツは12月~5月ごろまでの期間限定です。他にもぶどうやメロンなど、季節ごとの果物を使ったパッピンスやパフェを楽しむことができます。
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奈良県のブランドいちご「あすかルビー」を使ったスイーツスペシャルセット。いちごを使ったスイーツは12月~5月ごろまでの期間限定です。他にもぶどうやメロンなど、季節ごとの果物を使ったパッピンスやパフェを楽しむことができます。

店内にはTE・HI・TO~「才伎」(てひと)というギャラリーがあり、さまざまなジャンルを持つ作家さんの繊細な手仕事によるガラスや陶芸の食器、手織の小物など、どれもこだわりの逸品を販売しています。お腹が満たされたあとはお買い物を楽しめるのも良いですね♪
出典:

店内にはTE・HI・TO~「才伎」(てひと)というギャラリーがあり、さまざまなジャンルを持つ作家さんの繊細な手仕事によるガラスや陶芸の食器、手織の小物など、どれもこだわりの逸品を販売しています。お腹が満たされたあとはお買い物を楽しめるのも良いですね♪

明日香村caféことだま
公式ホームページはこちらです。
cafe ことだま
飛鳥 / カフェ
住所
高市郡明日香村岡1223
営業時間
[月]
 10:00 - 17:00(L.O. 16:30)
[火]
 定休日
[水]
 10:00 - 17:00(L.O. 16:30)
[木]
 10:00 - 17:00(L.O. 16:30)
[金]
 10:00 - 17:00(L.O. 16:30)
[土]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)
[日]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)
[祝日]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)

■ 定休日
第三水曜 (祝日の場合は問い合わせ)
定休日
火曜日
平均予算
¥1,000~¥1,999
データ提供:

珈琲「さんぽ」

町屋のような趣のある「珈琲 さんぽ」。自家焙煎されたコーヒーの香り引き立つ店内で過ごすひとときは、旅でちょっぴり疲れた体を癒してくれます。
出典:

町屋のような趣のある「珈琲 さんぽ」。自家焙煎されたコーヒーの香り引き立つ店内で過ごすひとときは、旅でちょっぴり疲れた体を癒してくれます。

ランチには海南鶏飯(ハイナンチキンライス)が人気メニューとして知られており、売り切れてしまうこともしばしば。
ふんわりと蒸された鶏の柔らかい食感を楽しむことができます。
出典:

ランチには海南鶏飯(ハイナンチキンライス)が人気メニューとして知られており、売り切れてしまうこともしばしば。
ふんわりと蒸された鶏の柔らかい食感を楽しむことができます。

こちらは抹茶のシフォンケーキ。他にも紅茶シフォンやフレンチトーストなど、スイーツはどれも珈琲との相性が良いものばかり。
出典:

こちらは抹茶のシフォンケーキ。他にも紅茶シフォンやフレンチトーストなど、スイーツはどれも珈琲との相性が良いものばかり。

お店自慢の珈琲豆の販売もおこなっているため、旅のお土産にいかがでしょうか?
出典:

お店自慢の珈琲豆の販売もおこなっているため、旅のお土産にいかがでしょうか?

珈琲「さんぽ」
公式ホームページはこちらです。
珈琲 さんぽ
飛鳥 / カフェ
住所
高市郡明日香村岡55-4
営業時間
[月]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)
[火]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)
[水]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)
[木]
 定休日
[金]
 定休日
[土]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)
[日]
 10:00 - 18:00(L.O. 17:30)

■ 営業時間
冬季(10月~2月)10:00~17:00(L.O.16:30頃)
夏季(3月~9月) 10:00~18:00(L.O.17:30頃)

定休日
木曜日、金曜日
平均予算
¥1,000~¥1,999
データ提供:

明日香村をサイクリングしよう

古代文化が息づく《明日香村》。レンタサイクルで歴史に触れる旅
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明日香村をサイクリングする際には、近鉄飛鳥駅から降車すぐの「明日香レンタサイクル」や「レンタサイクルひまわり」で借りることができますので、料金などご自分に合ったところをチェックしておくことをおすすめします。ふだん乗り慣れていない方など不安な場合には、電動自転車を借りることもできますので、安全にゆったり旅しながらお気に入りの場所を見つけてみてくださいね。
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