ほっこり名湯ざんまい。九州の温泉旅行に出かけませんか?
出典: 「日頃の忙しさを忘れて、ゆったり癒やされる旅がしたい…」ふとそんな願望がわいてきたら、九州へ、温泉をめぐる旅に出かけませんか? 身も心もリラックスさせてくれる名湯の数々に、上質なおもてなしや由緒あるお宿、季節ごとのみずみずしい自然が待っています。
出典: ひとつひとつの旅館は「離れ部屋」。そして、旅館をつなぐ小径は「渡り廊下」。
と表する熊本県・黒川温泉郷は、温泉街全体が一つの旅館のよう。その言葉通り、なつかしい里山の風景と三十軒の宿がひとつになって街づくりに携わり、温かなお湯とどこまでも心地よい風景で訪れる人を迎えてくれます。
出典: 「ひとつの宿」のような一体感でも、温泉は個性豊か。弱酸性の単純泉をはじめ、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉…など、豊富な泉質に恵まれています。それを自由に楽しめるのが、一枚で3軒の温泉をめぐることができる「温泉手形」。
出典: こちらは温泉街にあり、創業三百年の歴史を誇る「黒川温泉 御客屋」。多彩な湯船のひとつ「里の湯」は2本の竹につかまり、深い湯船に立って入る「立ち湯」です。
出典: こちらは、温泉街から離れた「山みず木」。内湯が2か所、露天風呂が2箇所あるほか、客室露天風呂も備えています。それぞれの宿が内湯・露天風呂に趣向をこらしているので、宿泊と、手形を持ってのそぞろ歩きの両方で、湯めぐりをたっぷりと堪能したいですね。
出典: 懐かしさを感じる街並みは、温泉街の人々が大切に作り上げ、丁寧に手をかけながら守り続けている景観です。おみやげ屋さんやカフェなどの休憩スポットもたくさんあるので、浴衣と雪駄でのんびり散策を楽しみましょう。
出典: 近くで訪れたい名所が、車で20分ほどの小国町にある「鍋ヶ滝」。美しい光芒が差す滝は、流れの裏側に回ることができる「裏見の滝」としても知られています。春には期間限定でライトアップもされるそうです。
出典: 優美な姿を見せる由布岳のふもとに広がる由布院温泉。「湯布院」とも書かれる通り、「湯」の郷として知られた名湯です。泉質は単純温泉。全国2位の豊富な湯量をいかし、温泉宿の他にも日帰りで立ち寄れる共同温泉がたくさんあります。金鱗湖周辺の「下ん湯」には、観光客も多く訪れます。
出典: 湯布院温泉では開発規制を行い、歓楽街や巨大旅館などを作らずに、静かで牧歌的な街並みを守リ続けてきました。雑貨店やカフェ、美術館など、女性がくつろいで楽しめる施設が多いのも魅力です。
由布岳の眺めと、上質な時間を過ごせる離れ宿「ゆふいん花由」
出典: ロビーや露天風呂などから、ランドマークである由布岳を望めるお宿も。こちらは「朝霧のみえる宿 ゆふいん花由」。宿泊エリアが離れになっており、客室露天風呂つきのお部屋も。喧騒を忘れて、お忍び気分で静かにくつろげます。
時を忘れそうな、150畳の大露天風呂「山のホテル 夢想園」
出典: 「山のホテル 夢想園」は、三つの大きな露天風呂が魅力。女性専用の湯は、150畳もの広さの「空海の湯」、源泉そのままの「弘法の湯」。自然と一体になれるお湯で、ほんとうに夢見心地になれそうです。
出典: 複数の美術館があり、音楽やアートなどのイベントも多い由布院温泉。そんな由布院の魅力を伝える人気のお土産が、ピアノの鍵盤の形をした「ジャズ羊羹」。カットすると、中にはワインに漬け込んだ香り高いドライいちじく。大切な方へのお土産にぜひどうぞ。
出典: 温泉天国・九州を象徴する、もくもくと湯けむりが上がる風景で名高いのが、大分県・別府温泉。源泉数、湧出量ともに日本一を誇ります。JR別府駅周辺に位置する温泉街を「別府温泉」と呼ぶほか、さらに市内にある8つの温泉郷、浜脇温泉・観海寺温泉・堀田温泉・明礬温泉・鉄輪温泉・柴石温泉・亀川温泉を加えた「別府八湯」を総称して呼ぶこともあります。年間800万人を迎えるという、日本を代表する温泉地です。
出典: JR別府駅から徒歩で10分ほど。明治12年に建てられた唐破風造りの堂々とした建物が、別府温泉のシンボル的存在「竹瓦温泉」。こちらはだれでも入れる公共のお湯で、なんと入湯料(普通浴)は100円です。中に入るとこちらも、まるで時が止まったような空間。時間があるなら、別料金の砂風呂を楽しむのもいいかも。
出典: 別府に来たなら、オーシャンビューと海の幸、ふたつの贅沢を味わいたい!そんな願いをかなえてくれるホテルのひとつが、こちら「潮騒の宿 晴海」。海と一体になれるような露天風呂で極上のひととき、そして、名物関サバをはじめ、心づくしのお料理を楽しめます。
出典: 別府の観光名所といえば「地獄めぐり」。写真の「白池地獄」のほか、真っ赤なお湯の「血の池地獄」、灰色の熱泥がボコボコと沸く「鬼石坊主地獄」「海地獄」「龍巻地獄」「鬼山地獄」「かまど地獄」と7つの地獄があります。その内4か所に足湯があるほか、鬼石坊主地獄の奥には日帰り浴場もあるので気軽に立ち寄れますね。
出典: 大分名物といえば「とり天」。元祖となる「レストラン東洋軒」は、創業大正15年の老舗です。下味をつけた鶏肉を天ぷらの要領でさっくりと揚げます。お店ごとの秘伝の酢醤油やタレも食が進みます。
出典: 嬉野温泉は、古くは「肥前風土記」(713年)にも記され、湯治場として知られてきた歴史を持ち、栃木県の「喜連川温泉」、島根県にある「斐乃上温泉」に並んで「日本三大美肌の湯」と称されています。 美肌に効果があるといわれる無色透明の重曹泉がお肌をなめらかにし、みずみずしい肌によみがえらせてくれると評判。銘茶・嬉野茶や、陶器の肥前吉田焼の産地としても知られています。
出典: こちらは森の中の離れ宿「嬉野温泉 大正屋 椎葉山荘」。美肌の湯をゆったり静かに堪能するなら、お部屋に檜風呂があるこんなお宿もいいですね。
出典: 香り高くまろやかな嬉野茶はお土産にもおすすめ。「中島美香園」は、直営の茶園を持つ嬉野茶専門店です。直営店の「茶家 六地蔵」では緑茶・抹茶のドリンクやスイーツはもちろんのこと、嬉野のお茶「やぶきた」から作られた「うれしの紅茶」もいただくことができます。
出典: 嬉野温泉名物といえば、忘れてはいけないのが「湯どうふ」。温泉水で豆腐を炊くことで豆腐の表面が溶けて、豆乳のようなつゆと柔らかでトロトロの豆腐の食感を楽しめます。弱アルカリ性の温泉水だからこそできる、この土地だけのお料理です。
出典: 海の神であるワタツミの娘、トヨタマヒメを祀った豊玉姫神社。トヨタマヒメは竜宮城の乙姫様でもあり、子孫繁栄や水の恵みを司る、そして、美肌の神様としても知られています。美肌になりたい方は、境内の白磁のなまず様にお参りを忘れずに。
出典: 九州の南端・鹿児島県で、独特の温泉文化を持つのが指宿温泉です。名高いのはなんといっても、全身に砂をかけて温まる「砂むし温泉」。体が芯からあたたまり、気持ちよく汗をかけるのが魅力。美しい形から薩摩富士と呼ばれる開聞岳をはじめ、絶景や歴史を楽しめる名所もいっぱいです。
出典: 全身に砂をかけて温まる「砂むし温泉」。普段は汗をかかないという人も、10分ほどで汗がふきだします。立ち寄りで砂むしを楽しむなら「砂むし会館砂楽」へ。気候が良く大潮等の干潮時には、波打ち際で砂むしを楽しめます。普段は屋根のある、全天候型のスペースでの砂むしとなります。
砂むしと湯浴み、どちらも楽しめるお宿「指宿シーサイドホテル」
出典: 指宿温泉には、館内に砂むしの施設を備えたお宿もあります。写真は「指宿シーサイドホテル」。砂むしのあとは、海を見わたす大浴場や、部屋付きの露天風呂でゆったりと湯浴みを楽しめます。
出典: 指宿に面した錦江湾には、小さな無人島「知林ヶ島(ちりんがしま)」が浮かんでいます。3月から10月にかけての大潮又は中潮の干潮時には、長さ約800mの砂州(砂の道)が出現します。ここを歩いて、島に渡ることができるんですよ。
出典: 指宿は、大河ドラマの題材にもなった江戸時代の才女・篤姫ゆかりの地でもあります。周辺には今和泉島津家ゆかりの屋敷が並んだ風情を残す町割が残っており、幼少期に過ごしたとされる今和泉島津家別邸跡(現・今和泉小学校)には於一(篤姫の幼名)像が建立されています。
出典: 九州の主な温泉地と、人気のお宿、名物や名所などをご紹介しました。こんこんと湧き出るお湯に癒やされたら、おいしいものや美しい景色で元気をチャージ。身も心もリフレッシュできる九州の温泉旅、ぜひお出掛けしてみてくださいね。
*ご紹介した温泉などの情報は2019年1月調べ。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください
「ひとつの宿」のような一体感でも、温泉は個性豊か。弱酸性の単純泉をはじめ、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉…など、豊富な泉質に恵まれています。それを自由に楽しめるのが、一枚で3軒の温泉をめぐることができる「温泉手形」。