都心から電車で約2時間。池袋を経由すれば、アクセスも楽に訪れられる「秩父」。美しい山々、川や渓谷...1年を通じて四季折々の豊かな自然の表情を楽しむことができます。
出典: 岩畳やライン下りで有名な長瀞渓谷。夏や秋はたくさんの人がキャンプにも訪れます。清らかな清流と穏やかな空気に心が癒されます。
出典: 真冬に現れる巨大な氷柱。奥秩父の名勝としても名高い「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」は、幅が約30mにもなるスケールの大きさ。見頃は、1月~2月中旬頃まで。夜はライトアップされ、幻想的な光景が浮かび上がる様も見事!厳しさと美しさ、両方が共存する秩父の自然はすばらしく感動的です。
出典: 色とりどりの芝桜が眩しい羊山公園。4月の桜の開花時期には遠方からも多くの人々が訪れ賑わいます。秩父の名山、武甲山の麓にあり、公園から周りを見渡せば、また絶景。石灰採掘で山肌が削られた武甲山の武骨な姿の前に、華やかな芝桜のピンクがより際立ちます。
山々に囲まれた秩父は、温泉にも恵まれた場所。活動的に動いた後は、いいお湯で疲れを癒すのが、最高の贅沢です。また、時には、1番の目的を温泉にしてしまうというのも一興。‛日帰りするも1泊するも気分次第’、お気に入りのスポットをいくつかストックしておきましょう。
■旅の拠点にしたい!『西武秩父駅前温泉 祭りの湯』
出典: 西武鉄道、西武秩父駅前にある「祭りの湯」は、秩父の大きな特徴の1つである「祭り」をコンセプトにした複合温泉施設。温泉だけではなく、フードエリア、物販エリアも併設され、秩父の魅力を伝えるべく様々な工夫が凝らされています。温泉は、男女別の内湯の他、露天風呂、岩盤浴など、内容も充実。秩父旅の拠点にしたくなるおすすめスポットです。
出典: 広々とした物販エリアには、秩父の名産品や土産物がずらり。定番のしゃくしな漬けや豚肉の味噌漬け、ちちぶ餅をはじめ、地酒やワイン、雑貨まで、ラインナップは様々です。また、お酒好きにはたまらない「ちょいのみコーナー」なるものも!旅の最後に立ち寄って、電車の時間までのんびり過ごしたり...使い勝手が良いところも魅力です。
出典: 西武鉄道、横瀬駅を下車して、10分ほどの距離にある「武甲温泉」。広々とした駐車場にはたくさんの車が並び、地元の人々が足繁く通っている様子がうかがえます。羊山公園や武甲山、大きな道の駅や果樹園がある芦ヶ久保など、周辺のアクティビティに恵まれているところも魅力です。
出典: 男女共に、大きな内風呂に、ジェットバス、炭酸泉、サウナ、露天風呂を完備している入浴スペース。男性用は檜風呂、女性は岩風呂と設えの異なる露天風呂はどちらもゆったりしていて開放的。内と外、交互に出入りしながら、時間をかけて入浴するのもおすすめです。また、お風呂上りに寛げる大広間もあり、さらに軽食を食べられる食事処も。そばやもつ煮込み...地元の人々に人気のメニューがとても美味しいと評判です。
■清流を眺めながら楽しむ美肌の湯。『大滝温泉 遊湯館』
出典: 秩父三大神社の1つ「三峯神社」近くの道の駅、「大滝温泉 遊湯館」。施設の対岸には、自然木が豊かな山並みが迫り、眼下にあるのは荒川の清流。奥秩父の自然を堪能できる絶好のロケーションがとても贅沢です。
出典: 美肌の湯として親しまれているだけあり、関東でも1、2を争う高濃度のイオン成分が含まれた温泉が自慢。1階には桧風呂、地階には露天風岩風呂と2種類の浴槽を用意しており、雄大な自然を目前に温泉を堪能することができます。個室(別料金)や郷土料理を提供する食事処もあるので、家族連れでもゆったり過ごすことができます。
■奥長瀞の滝を目前に、源泉を満喫!『秩父温泉 満願の湯』
出典: 奥長瀞に位置する「満願の湯」は、全国有数の高いアルカリ性とまろやかさが特徴の温泉を楽しめる施設。内風呂、露天風呂共に、源泉100%というのも魅力です。秩父の自然をイメージした庭園や美しい露天風呂など、随所にお客を楽しませようとする心配りがなされているのもすばらしい。秩父旅を濃く印象付けてくれる素敵なスポットです。
出典: 露天風呂から望む「満願の滝」は必見!渓流のせせらぎに、心身が深く癒されます。たっぷりのマイナスイオンを浴びて、すっきりリフレッシュしましょう。
出典: 秩父の伝統的な郷土料理から季節料理まで、常に30種類以上のメニューが用意されているというのもすばらしい。はるか昔、慶運5年(708年)の頃に、時の帝が「黄金(こがね)めし」と名付けて喜んだ秩父元祖の料理を食べられるというから、驚きます。「満願の湯」を訪れたら、秩父の歴史や文化を感じさせるお料理もぜひ味わうべきでしょう。
■全室露天風呂付き!の贅沢な温泉旅館『ちちぶ温泉 はなのや』
出典: 2014年にリニューアルオープンした奥秩父の温泉旅館「「ちちぶ温泉 はなのや」。大浴場もありますが、温泉旅館としての特別な思い入れを感じさせるのは、客室。それぞれタイプの異なる客室には、露天風呂が設備されているという贅沢さ。宿泊も料理付き、朝食のみ、素泊まりプラン...とバリエーションが豊富で、こんなに贅沢なのに手頃な価格で利用できるというのも嬉しい。サービスの質も申し分なく、記念日など特別な機会にも訪れたくなる温泉旅館です。
出典: こちらは和洋室タイプ。モダンながらも木の温もりを感じさせるお部屋。広さもたっぷり、ゆとりがあるので、とても開放的に過ごせます。
出典: 部屋付の露天風呂にしては、かなり本格的な造り。全室、露天風呂の設えも異なるので、他の部屋はどんな造りか気になります。次回は別のお部屋に...とリピートするのも楽しみになる旅館です。
■絶品料理を堪能できる隠れ家風の温泉宿『柴原温泉 手打ちそばの宿 柳屋』
出典: 江戸末期に創業したという「柴原温泉 柳屋旅館」は、奥秩父の中でも老舗中の老舗と呼ぶにふさわしい趣ある佇まいが魅力。全室12室の小さな旅館ではありますが、各部屋は手入れがしっかり行き届いており、お風呂の質はもとより、ご主人が真心込めて作るお料理が絶品と評判です。
出典: 柳屋旅館の井戸からくみ上げられた源泉を使った檜風呂もまた趣深くて素敵です。秩父七湯の1つにも数えられ、江戸時代より湯治場として多くの人々に親しまれてきた柴原温泉。心静かに辺りの空気を味わいつつ、お湯に浸かる。このシンプルな過ごし方が、特別贅沢に感じられます。
出典: さらに、楽しみにしたいのは、旬の食材を使った手の込んだお料理。また、特筆すべきはご主人が打つ手打蕎麦。口に入れれば木の芽の香りが広がり、なんとも上品な美味しさです。豪華でなかなか食べきれないと思われがちな旅館のお料理が、するする口に入るのも、優しい味わいに、この宿のおもてなしの心が表れているからでしょう。
豊かな自然に豊かな温泉、そして美味しい郷土料理...秩父は、まさに思いっきりリフレッシュするのに最適なところ。四季折々の表情がとても魅力的な土地でもあるので、時期を変えて訪れるのもおすすめです。さあ、思い立った時に秩父旅!あなたも出かけてみませんか?
岩畳やライン下りで有名な長瀞渓谷。夏や秋はたくさんの人がキャンプにも訪れます。清らかな清流と穏やかな空気に心が癒されます。