奈良県といえば東大寺や法隆寺が有名ですよね。しかし、歴史が古く仏教が栄えた奈良では、それ以外にも美しい庭園や四季折々の花が楽しめる寺院があります。また、寺社仏閣が多いだけでなく、奈良県の中部や南部では雄大な自然やのどかな田園風景が広がっています。南北に長い奈良県には、エリアによってそれぞれ異なる魅力があるのです。そこで、奈良県のおすすめの観光スポットをエリアごとにご紹介します。2018年10月30日作成
寺社仏閣が多く、鹿がいることでも人気の奈良。国内外からの観光客で賑わいますが、どこか穏やかな空気が漂っているのも魅力です。
歴史が古い奈良県では、県のあちこちに史跡や寺院があります。また、県の中部・南部は田園風景や豊かな自然も見所で、それぞれの場所ごとに異なる魅力があります。
そこで、エリアごとにおすすめの観光スポットをまとめました。穴場スポットもご紹介しますので、新たな見所を見つけてくださいね。
大仏や仁王像があることで有名な東大寺。大仏が安置されている大仏殿は世界最大の木造建築で、その大きさを見ると大仏との出会いへの期待が高まります。
国の安寧や人々の幸福を願って造られた大仏。その大きさと迫力は何度訪れても見ごたえがあります。
広大な境内にはかわいい鹿たちもたくさん!鹿せんべいをあげるときに、お辞儀をするということでも有名です。
創建1250年と古い歴史がある春日大社。観光客はもちろん、初詣や七五三など地元の人々にも親しまれています。
春日大社の見どころの一つが釣灯篭。回廊の朱と緑青のコントラストが美しいですね。春日大社にはこの釣灯篭が約1000基もある他、石燈籠の約2000基と合わせて燈籠の数は日本一を誇ります。
春日大社のお社の隣にあるのが萬葉植物園。万葉集の中で詠まれた植物が植えられています。特に見事なのが藤で、見頃を迎える4月下旬~5月初旬には多くの人が訪れます。
近鉄奈良駅のすぐ近くにあり、アクセスのしやすさも魅力の興福寺。五重塔やお堂の他、国宝の仏像や仏画の数々が展示されている国宝館もあり仏像好きの方は必見です。
国宝館にある代表的な仏像が阿修羅像。少年のような面立ちとそれぞれ異なる表情をした3つの顔は人々を魅了し、かつて東京の国立博物館で行われた阿修羅展には約100万人が訪れました。
興福寺とその南にある猿沢池は通年ライトアップされています。夜は神秘的な姿が楽しめますよ。
江戸時代末期~明治にかけての町家が残るならまち。古民家をリノベーションしたカフェや雑貨店などかわいいお店がたくさんあるエリアです。
ならまち格子の家は、町家の暮らしを垣間見ることができる施設。格子や箱階段、土間など、当時の暮らしの知恵に感心させられます。
江戸時代から奈良で手績み手織りの麻織物を扱ってきた「中川政七商店」。そのテキスタイルブランド「遊 中川」の本店では、「鹿草木(しかくさき)」など奈良をモチーフにした商品が並んでいます。ハンカチや巾着などの雑貨の他、お菓子も取り扱われており、奈良のお土産を探すのにはぴったり。
世界最古の木造建築である法隆寺。聖徳太子が建立したことでも有名ですね。五重塔は興福寺など他のお寺にもありますが、古い時代のものほど上層と下層の大きさに差が設けられているため、この世界最古の五重塔は上に行くほど小さくなっているのがよく分かります。
法隆寺のすぐ近くにある中宮寺。そこに安置されているのが弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)です。穏やかで上品な微笑みと、美しく柔らかな指の動きが見る人の心を魅了し、モナリザ・スフィンクスと共に世界三大微笑像の一つとなっています。
千利休が完成させたことで有名な「侘び茶」ですが、その発祥は実は奈良。この慈光院は寺院でありながら、境内全体が茶席であるという考えのもとに造られています。そのため、建物はもちろん、門や建物までの道、庭園など全てが茶の湯のための演出となっています。
美しく整えられた庭園を眺めながら、頂く抹茶は格別。高台にあるため、大和平野を見下ろすこともできます。
奈良市内ではあるものの、東大寺・ならまちエリアからは離れており、斑鳩エリアからも電車ではアクセスしにくいのが西ノ京エリア。しかし、世界遺産の薬師寺や唐招提寺などを始め魅力的なスポットがあります。
観光バスを使うことで斑鳩エリアと西ノ京エリアの両方を一日で観光することができます。ご紹介した法隆寺・中宮寺・慈光院の他、薬師寺・唐招提寺と平城宮跡・朱雀門を巡るコースとなっています。
奈良県中部に位置する明日香村。その代表的な歴史スポットが石舞台古墳です。聖徳太子と共に政治を行った蘇我馬子の墓とされていて、日本最大級の石室古墳です。石室の中には入ることもできますよ。
東大寺のものほど大きくはありませんが、明日香村の飛鳥寺にも大仏があります。飛鳥大仏と呼ばれており、日本最古の仏像です。
のどかな田園風景が広がる明日香村。その中でも特に美しいのが稲渕の棚田です。歴史的景観として国に重要文化的景観指定もされています。
秋にはたくさんの彼岸花が畦に沿って咲き誇ります。めずらしい白や黄色の彼岸花も見られますよ。
他のエリアに比べると知名度は低いものの、桜井市にも魅力的な観光スポットが点在しています。長谷寺は四季折々の景観が美しい寺院。特にあじさいは3000株、牡丹は150種類・7000株が植えられていて咲き誇る姿は見事です。
日本最古の神社とされている大神神社(おおみわじんじゃ)。通常の神社では、拝殿の後ろに御神体を安置する本殿がありますが、大神神社の場合はは三輪山に神様が宿っているため、本殿ではなく三輪山に向かってお参りをすることになります。
「三人寄れば文殊の知恵」の文殊菩薩が祀られている安倍文殊院。池に浮かぶお堂の他、四季折々の花も美しく、秋にはコスモスで作られた迷路を楽しむことができます。
十津川の上にかかる高さ54m・長さ297mの吊り橋。周囲を山に囲まれ、美しい自然が広がります。鉄線で造られているものの、歩くたびに揺れるのでスリルも楽しめます。
エメラルドグリーンの水面と荒々しい岩肌が織り成す見事な景色が堪能できる瀞峡。川舟に乗ってゆったりと巡ることができます。
大正時代に開業したホテルを改装したカフェ「瀞ホテル」。瀞峡の素晴らしい眺めを楽しみながら、ランチやお茶をすることができます。
約3万本の桜がある吉野山。約200種類あるため、様々な色味の花がそれぞれ咲き誇る様子は圧巻。ふもとから頂上までを「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と分けて呼ばれており、下から順に見頃を迎えていくため、長期間花見を楽しめるのも特徴です。
桜だけでなく紅葉の名所でもある吉野山。中でも特にもみじが美しいのが、奥千本にある高城山展望台です。散ったもみじがまるで赤い絨毯のようですね。
お坊様のご案内付きや、早朝の貸切など特別な拝観ができるのが「奈良うまし冬めぐり」。東大寺、興福寺などを始め、様々な寺院や神社で特別な体験ができるキャンペーンです。
ご紹介した慈光院でのランチや、人気のイタリアンレストランで雅楽を楽しみながらのディナーなどといったグルメ体験もあります。開催期間は2018年11月~3月です。
寺社仏閣だけでなく、美しい花々や雄大な自然も魅力の奈良県。ぜひ四季折々の景色を見に行ってみてくださいね。
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寺社仏閣が多く、鹿がいることでも人気の奈良。国内外からの観光客で賑わいますが、どこか穏やかな空気が漂っているのも魅力です。