南小国町は、熊本県阿蘇郡に位置する人口約4000人弱の町です。標高945メートルから430メートルの高原からなる南小国町からは、阿蘇五山や九重連山を見渡すことができ、町の中は景勝地の宝庫となっています。

南小国町での魅力は、高原だけではありません。中原川沿いには、原生林が生い茂る渓谷が続いており、格好のハイキングスポットとして人気を集めています。

南小国町では、良質な温泉が湧き出す黒川温泉があります。高原での散策に疲れたら、温泉に浸かって、のんびりと疲れを癒してみるのもおすすめです。

瀬の本高原は、南小国町の最東端から、大分県にまたがる高原地帯です。

標高850メートルから900メートルに位置する瀬の本高原では、天気に恵まれると、眼下に広がる一面の雲海を見渡すことができます。

空気が澄みわたり、街燈が無い瀬の本高原では、日が暮れると空には満天の星々が煌めきます。天の川が見える星空は、まるで天然のプラネタリウムのようです。

押戸石の丘には、阿蘇北外輪山の草原に大小合わせて数百個からなる巨石群があります。広大な丘に、人工的に置かれた巨石群は、独特の風貌をしており、訪れる人に忘れることができない強烈な印象を与えます。

押戸石の丘の頂点からの眺めは絶景そのものです。遮るものが無い、広大な丘の上からは、阿蘇五山、九重連山を360度の大パノラマで見渡すことができます。

中原川上流に位置するマゼノ渓谷では、およそ5キロメートルに及ぶ原生林が鬱蒼と茂っています。渓谷中央を流れる清流と、切り立った岩肌が織りなす渓谷美は傑出しており、大勢の観光客がこの地を訪れています。

黒川温泉は、南小国町を代表する観光スポットの一つです。田の原川渓谷沿いには、落ち着いた雰囲気の温泉街が広がっており、温泉旅館のほかに共同浴場などもあります。

湯あかりが開催されると、温泉街は壮麗な姿へと変貌します。シャンパンゴールドに輝く灯りが、温泉街と渓谷をやさしく照らし、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

南小国町のお隣、小国町には白いヴェールのように優美で洗練された美しさを持つ鍋ヶ滝を見る事ができます。

「裏見の滝」となっている鍋ヶ滝では、滝の裏側に入ることができます。ひんやりと静かな滝野の裏側からは、水のヴェールに包まれた森と渓谷を見渡すことができます。

ライトアップされた鍋ヶ滝の美しさは、傑出しています。白い水瀑が光を浴びて七色に輝く様は神秘的で、いつまで眺めていても飽きることはありません。