【萌木の村】は、1万坪の森の中に、オルゴールミュージアム「ホールズ・オブ・ホールズ」を中心に、森に調和したカフェ／レストラン、クラフトショップ、工房、雑貨屋さん、宿泊施設が点在するエリアです。

緑色の車体に黄色のホイールが鮮やか。清里開拓のシンボル・アメリカ・ジョンディア社製のトラクター。まちの随所にディスプレイされています。

こちらは“レギュラー”サイズ。いずれもレーズンバターがトッピングされています。（筆者撮影）

『甲斐サーモングリル』。“甲斐サーモン”とは、大型の虹鱒（ニジマス）を養殖した山梨県のグルメ食材で、くせのないおいしさが特徴です。

他にはステーキやハンバーグなどのメニューが。

スイーツメニューでは『クリームフロート』『アップルデニッシュ』など。

寒い季節には火が焚かれ、焼きマシュマロも楽しめる大きな囲炉裏。

室内からメリーゴーラウンドは望めませんが、窓から森の眺めを楽しむことができます。

テラス席、室内、どちらもわんちゃんと一緒にくつろげる稀少なお店です。

山梨県のブランド豚「甲州信玄豚ロースカツ」を店の特製ソースにからめた『カツサンド』に・・・

前出の「フランク」のジューシーなベーコンを2枚載せた『厚切りベーコンカレー』など。
※フランク：カフェから20kmほどにある名水のまち・白州町に1968年創業したソーセージ・ハム・ベーコンの専門店。

1970年代、東京・下北沢で創業後、同じ県内の韮崎市を経て、2000年頃にこの地に移転・オープンしました。シンプルな原料と地元の旬の果物や野菜を用いた食事がモットーで、ケーキにはベーキングパウダーを使わないそう。
地ビール『タッチダウン』（八ヶ岳ブルワリー）のラインナップも。

サラダとワンプレートになった『トマトカレー』。白米と玄米のちょうど中間にある5分づき米が使われています。

『キッシュ＆サラダ』（フィリングはベーコン、サーモン、きのこ、野菜）。

酸味を効かせた生クリームを使った『チーズケーキとカラメルアイス』。フィリングは、春はいちご、他の季節はキウイと使い分けているそうです。

紅茶はティーコゼーにくるまれたポットで提供されます。

飾らずカジュアルなお店の中。森を見ながらお食事できます。

パルミジャーノの中にパスタを投入。チーズを削りながらパスタと混ぜるパフォーマンスを見せてくれます。

ピッツァは『ダブルチーズとベーコン』『マルゲリータ』『タップナード』ほか♪

車好きにもおすすめ。

ドライバーへの配慮がうれしい。ノンアルコールワインのメニューあり☆

“ともにこ”とは、みんなが「ともに」「にこっ」と笑顔でいられるように、との意味を込めて名付けられました。

牧場を望む丘に立地する「清里ジャム」の工房とカフェ。

また、こちらでは、メーカー製品にかかわらずジャムの空き瓶を無償で引き取り、瓶のリサイクル工場に送付する活動に参加しています（使用後のジャム瓶は耐熱性や強度が減少するとしてリユースはしていません）。

カフェは屋内外あわせて40席。テラスはペットOk。

3つのスコーン+3種類のジャム付き。トーストは厚切りが1枚+3種類のジャム付き。
スコーンもトーストもショップで販売しています。

季節によって、レモン・いちご・ルバーブ・さくらんぼ・プラム・もも・ブルーベリー・りんご・ラフランスのジャムが店頭に並びます。青トマトや玉ねぎも素材に。

カフェに隣接して、ガラス張りのジャム工房があります。
古くからぶどうや桃の一大産地として知られる山梨県。地元の提携農家から仕入れた果物や野菜を、国産ビートグラニュー糖を加え、低温・短時間で炊き上げてジャムに仕上げます。※ペクチン、防腐剤、保存料不使用。

カフェスペース。

窓やテラスからの眺望も素敵なのですが・・・

端正な美しいケーキに目を奪われます。この地に別荘を持つ人たちにもファンの多い店で、県内のコンテストで受賞するなど幅広く活動されています。
ラインナップには、地の農産物を用いたコンフィチュールもあります。

都会のように数多く焼かないため、予約が必要な時もあるそう。

『苺のタルト』は例年4月半ばごろに登場。

『キャラメルとチョコレートのケーキ/La Fedra』。コーヒーは、長野県小海町「焙煎工房2+1」の豆を使っているそう。

放牧中のジャージー牛。清泉寮の濃厚なソフトクリームにミルクを提供してくれます。

「清泉寮 本館」は1938年に建てられ、以降、高原農場開拓の拠点となりました。現在の建物は1957年の竣工。年輪と温もりを感じさせる木造です。お店は2階に。

画像は臭みの少ない山梨県のブランド鶏・健味鶏（けんみどり）を使った『健味鶏のグリル』。

このほか『富士桜ポークのロースト』、季節の食材をふんだんに使ったパスタ、カレーなどがあります。子ども向けメニューも。

イキイキした夏野菜をご覧ください。地の高原野菜の美味しさは格別★

ジャージーミルクを使った『ミルクプリン』は普段食べ慣れているものとは異なるこっくりとした味わい。あのソフトクリームの濃厚さを知っている方なら、こちらもリピートしたくなるかも。

アンティークなたたずまいの中、ゆっくりと食後のコーヒーを味わって＊（筆者撮影）

紅葉の時期までオープンするそう。カフェへのアクセスは、リフトに乗って。

標高は2000m近く。真夏といえども、羽織るものを1枚持っていくことをおすすめします。

寒冷地ゆえ、米作のできない不毛の地とされた清里。80年前にひとりのアメリカ人が率先した開拓によって、レタスなどの高原野菜やブルーベリーなどの果物、寒さに強いジャージー牛の牧畜が日本人に新しい農業の扉を開いた歴史があります。

そんなルーツも心の片すみに、初夏の清里へ1dayトリップしてみませんか。