春旅は、パワー&アートが集う『諏訪湖』周辺エリアへ
出典: 都内から車で約2時間半、新幹線・電車利用でも約3時間ほどで行ける、長野県中央部の諏訪市。
この諏訪は、諏訪盆地と、それを取り囲む八ヶ岳・霧ヶ峰といった山々からなる地方で、その諏訪盆地の真ん中にある「諏訪湖」は、信州一の大きさ!晴れた日に眺める景色はこのように壮大で、爽快な気分を味わえます。
今回は、この「諏訪湖」周辺エリアへ、ショートトリップをご提案♪もちろん、一番のお目当ては…。
出典: 強力パワースポット「諏訪大社」への参拝です。
全国各地に約25,000社ある諏訪神社の総本社であり、国内にある最も古い神社の一つとされている「諏訪大社」。その歴史の深さは、古事記、日本書紀に登場するほど。日本屈指のエネルギーに満ちた場所として、広く知られています。
出典: そのほかにも、「諏訪湖」周辺には、おすすめスポットが盛りだくさん。日本で愛される作家を紹介する「絵本美術館」や、居心地のよい古民家カフェ、さらには世界的アーティストも感嘆したという、ユニークな石仏も…。きっと特別な思い出が作れるはずです。
開運、知的好奇心、癒しを満たしてくれる『諏訪湖』エリアで、パワーチャージの旅を楽しみませんか。
【パワースポット】いにしえから信仰を集める「諏訪大社」へ。
*始めに* 諏訪大社は1箇所ではなく、諏訪湖周辺に4箇所あります。
出典: 全国各地に点在する諏訪神社の、総本社である「諏訪大社」。諏訪湖周辺にある4箇所の神社――すなわち、諏訪湖を挟んで南側にある「上社本宮」「上社前宮」、北側にある「下社春宮」「下社秋宮」という、この二社四宮を総じて「諏訪大社」とされています。
出典: 祭神は、古くから諏訪地方を守るタケミナカタノカミ(建御名方神)と、その妃・ヤサカトメノカミ(八坂刀売神)。元は巨石・巨木信仰といった、自然崇拝から発したものと言われています。 この地を支配下においた武田信玄も深く崇拝し、戦勝祈願に訪れていたそうです。
4箇所まわるのもよいですが、今回の記事では、諏訪湖北側にある下社の、「秋宮」「春宮」をピックアップしてご紹介します。この二宮は、諏訪を代表する建築流派二派がその技を競って建立されました。それゆえ、同じ絵図を元に建てられたので構造や配置は同じですが、細部の彫刻などが違って、見ごたえがありますよ。違いを楽しみながらまわってみましょう。
*もちろん、それぞれの神社で御朱印を受けることができます。
JR・下諏訪駅から徒歩約20分ほどのところにある「春宮」。
二社四宮の中でも、最初の鎮座地とされています。立派な楼門を持つ拝殿は、重要文化財指定。拝殿の後ろにある杉の木が御神体で、本殿と呼ばれる建物がない、原初の神社形態であることが特徴です。
出典: こちらは「縁結びの杉」と言われる御神木。根元が一本で先が二又にわかれている巨杉です。
「春宮」は家庭運、結婚運をもたらすとともに、新しいことを始めたり、立ち上げる力を与えるパワースポットとして注目を集めています。
出典: こちらは7年に一度、諏訪地方をあげての一大イベントとなる「御柱祭(おんばしらさい)」で曳建てられた御柱です。御柱は各宮にそれぞれ4本ずつあり、四宮すべてで計16本あります。
御柱となるのは、樹齢150年を超えるモミの木の巨木のみ。ぜひ各宮で御柱を見つけて、その神秘的な雰囲気を感じてみてください。
出典: JR・下諏訪駅から徒歩約10分の場所に位置する「秋宮」。ちなみに「春宮」と「秋宮」は徒歩約15分程度で、行き来できる距離にあります。
大注連縄が圧倒的存在感の神楽殿。こちらも重要文化財に指定されています。
狛犬は、体長は1.7メートルで、存在感抜群。青銅製のものでは、日本で一番大きいとされていますよ。
「秋宮」も家庭運、結婚運のご利益で有名。また、今やっている事を発展させる力をもたらしてくれるとも言われています。
出典: 参集殿の前には、「君が代」の歌詞に出てくるさざれ石があります。何万年もの長い月日を経て、雨水で溶解された小石が、岩になったものとのことです。歴史の深さに圧倒されますね。
鳥居を入って正面に見える大きな木は、「根入の杉」と呼ばれる樹令約800年の御神木です。古くから言い伝えがあり、「丑三つ時になると枝先を下げて寝入り、いびきが聞こえ、さらに子供に木の小枝を煎じて飲ませると夜泣きが止まる」とのこと。不思議な力を感じさせる木です。
出典:www.flickr.com(@Satoshi KINOKUNI) 秋宮の手水は「御神湯」と呼ばれ、竜をかたどった口から流れ出るのは温泉です。手水が温泉の神社は全国的にもめずらしいのではないでしょうか。「長寿湯」とも言われていますので、ご利益がありそうですね。
【モーニング・ランチ】古民家カフェ「エリックスキッチン」
出典: 上でご紹介した「春宮」、「秋宮」、それぞれから徒歩圏内にある「エリックスキッチン(Eric's Kitchen)」。カナダ人のエリックさんがオーナーを務めるカフェで、モーニングは朝8時~提供しているとのこと。早朝の新鮮な空気のなか二宮めぐって、お腹をすかせてモーニング利用するのもよいですね。
出典: 65年以上前の古民家をリノベーションした店内。すっきりとした空間に自然の草花が飾られており、気持ちよく過ごせます。
出典: ローストビーフサンドや、野菜の味わいを活かしたポタージュスープなど…。色んなハーブやスパイスなど、エリックさんならではの料理のエッセンスを取り入れた、見た目もおしゃれなプレートを堪能できますよ。
また手作りケーキやマフィンも絶品。参拝後に、さらに体が元気になれるスポットです。
出典: 諏訪大社「下社春宮」の近くに佇む「万治の石仏(まんじのせきぶつ)」。「太陽の塔」で有名な芸術家、岡本太郎氏が絶賛したことで、一躍その名を知られるようになりました。なんとも不思議な佇まいをしています。
この石仏が作られた背景としては、「諏訪大社に大鳥居を奉納するために大きな石にノミを打ち入れると、その石から血が流れ出たことから、霊を納めるために阿弥陀様を刻んだ」という、言い伝えが残されています。“万治”という名の通り、「物事をうまくおさめてくれる」「万病に効く」ご利益があるそうですよ。
出典:www.flickr.com(@Hideki MACHIDA) そのご利益を得るための参拝方法ですが…少し変わっています。まず正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じます。次に願い事を心で唱えながら石仏の周りを時計回りで3周します。最後に「よろずおさめました」と唱えてから一礼します。正しく参拝して、ご利益が得られるといいですね。
JR・下諏訪駅から徒歩約10分、「秋宮」のご近所にある「タロウ珈琲弐号店」で、ちょっと休憩しませんか。NHKの番組でも紹介されたことがある、趣あふれる古民家カフェです。
15席程度でこじんまりとしていますが、地元の方々が交流する憩いの場。おしゃれにリノベーションされた和モダンの店内は、笑いの絶えないあたたかな空間です。
コーヒーだけでなく、クラフトビールや日本酒など、お酒も楽しむことができます。オーナーさんはドイツで暮らしたことがあり、ソーセージといったドイツ料理もメニューに並びます。
お店にいる方とおしゃべりする中で、旅の情報を聞いてみたりと、楽しく過ごせそうですね。
【アート鑑賞】やさしい物語の世界に誘う「小さな絵本美術館」
出典: JR・下諏訪駅からバスで約7分のところにあるのは、絵本専門の私立美術館「小さな絵本美術館」。こちらは岡谷市の本館で、そのほか、八ケ岳の麓に分館があります。
出典: 主宰されているのは、「ばばばあちゃんのおはなし」シリーズの著者である絵本作家・さとうわきこさん。さとうさんをはじめ、現在活躍中の作家、亡くなられた先人たちなど…国内外の絵本原画や 絵画、古い絵本などの展示が行われています。
出典: おはなし会や水彩画レッスンなど、子どもと一緒に楽しめるイベントも企画されています。ホームページにイベントスケジュールがアップされていますので、チェックしてから行ってみるといいかもしれませんね。
お帰りの際は、「ぜひばばばあちゃん」の一筆箋や食器など、ここでしか手に入れることができないオリジナルグッズも要チェック♪
【アート鑑賞】昔懐かしく、ちょっぴりシュール*「イルフ童画館」
出典: JR・下諏訪駅のお隣にある、岡谷駅から徒歩約6分。「小さな絵本美術館」から、岡谷駅のほうへ車で約10分ほどのところにあるのは、「イルフ童画館」。岡谷市出身の童画家・武井武雄さんのの童画、「かいじゅうたちのいるところ」の作者・モーリス・センダックさんの原画を多く収集。そのほか国内外問わず、様々な絵本の童画を紹介しています。
出典: 武井武雄さん、ご存知でしょうか?
児童文学者、童画家としてのみならず、デザイナーとしても活躍されました。実は「童画」という言葉をつくったのも、武井さん。童話の添え物として軽視されがちだった子供向けの絵を、作品として昇華させたのです。
出典: このような昭和レトロな魅力あふれるカルタも、絵札から読札の文字まで、手がけておられます。レトロ好きな方、絵本好きな方は、ぜひこちらの「イルフ童画館」にも立ち寄ってみてくださいね。喫茶室やミュージアムショップもあり、ゆっくりと楽しめますよ。
【アート鑑賞】アール・ヌーボーの巨匠に出会える「北澤美術館」
出典: 諏訪湖を地図で見たときの上、すなわち北側の下諏訪駅エリアから、時計回りに、東湖畔エリアへ移動しましょう。
JR・上諏訪駅から徒歩で15分ほどのところに、ガラス工芸品を展示する美術館「北澤美術館」があります。フランスのガラス工芸家、エミール・ガレの作品を主に展示しており、アール・ヌーヴォー期の華やかな世界を堪能することができます。
出典: エミール・ガレは日本の芸術に強い影響を受け、ジャポニズムの作品を数多く生み出しました。こちらは「鯉文双魚形花瓶(こいもんそうぎょがたかびん)」とういう作品です。西洋ならではのセンスと融合した、美しく繊細な作品たちをご覧ください。
出典: エミール・ガレに並ぶ巨匠として名高い、ルネ・ラリックの作品も。ガラス工芸作家のみならず、ジュエリーデザイナーとしても活躍したラリックは、ガレとは異なる優美な魅力を放ちます。
時期によっては、若手作家の作品や、日本画などの展示も行っているそうです。
出典: 美術館にはカフェも併設されています。鑑賞にちょっと疲れたら、コーヒーをゆっくりいただいて、一休みしてはいかがでしょう。カフェからは美しい諏訪湖を一望できます。
【お花散策】歴史と自然がもてなす、諏訪の浮城「高島城」
出典: 1598年に築城された高島城。城の際まで諏訪湖の水が迫り、湖上に浮いて見えたことから「諏訪の浮城」とも呼ばれたお城です。明治維新で廃却され、一時は石垣と堀のみになりましたが、地元の人々の要望により天守閣や門などが現在までに再建されました。
出典: 高島城はソメイヨシノなど、桜の名所として有名です。ですが、見ごろを迎えた後でも、ご安心を。5月中旬には藤の花を楽しめますよ。お城と花のコラボレーションを楽しんでくださいね。
【お土産探し】ほぼ隣り合う「SUWAガラスの里」&「諏訪湖SA」へ
出典: 諏訪湖の南湖畔に佇む、大きな三角屋根が目印の大きな複合施設が「SUWAガラスの里の美術館」。日本最大級のガラスショップとミュージアム、製作体験もできるガラス工房、そしてレストランで構成されています。
出典: ガラスショップはお土産探しにぴったり。ガラス作家の一点ものから、日常使いしやすいアクセサリーや雑貨、器など…。色とりどりで、キラキラとしたガラスが美しく、見ているだけでも心が潤いますよ。
「SUWAガラスの里の美術館」の近くにあるのが、こちらの「諏訪湖サービスエリア」。信州のB級グルメや、気楽に食べられるものが豊富に販売されています。ドライブ旅行の方なら、車の中で食べるおやつを買うのに最適です。このサービスエリアは温泉もついていますので、疲れを癒してから帰るのもいいですね。
出典: 信州と言えば、おやき。サービスエリア内にはおやきの専門店も入っていますのでぜひ買って帰ってくださいね。一番人気の野沢菜おやきや、季節限定おやきなどがありますよ。
出典: いかがでしたか?諏訪エリアは、諏訪湖の美しい自然とともに、歴史的に価値の高い建造物が今も大切に残されているところです。ぜひ、長野の大自然やアートにパワーをいただく、春の旅行を楽しんでくださいね。
都内から車で約2時間半、新幹線・電車利用でも約3時間ほどで行ける、長野県中央部の諏訪市。
この諏訪は、諏訪盆地と、それを取り囲む八ヶ岳・霧ヶ峰といった山々からなる地方で、その諏訪盆地の真ん中にある「諏訪湖」は、信州一の大きさ!晴れた日に眺める景色はこのように壮大で、爽快な気分を味わえます。
今回は、この「諏訪湖」周辺エリアへ、ショートトリップをご提案♪もちろん、一番のお目当ては…。