長崎のここにしかない風景。離島の「美しい教会」と市内の「歴史ある神社仏閣」の旅

長崎のここにしかない風景。離島の「美しい教会」と市内の「歴史ある神社仏閣」の旅

長崎は100以上の島々で構成されていますが、車で手軽に行くことができる離島があることをご存知ですか?今回は、鎖国の時代から今もなお、キリスト教文化が色濃く残る離島の教会と、長崎市内にある歴史深い神社仏閣にクローズアップしてみました。教会と神社仏閣が混在する「不思議の街長崎」をご紹介します。2018年03月28日作成

カテゴリ:
旅行・お出かけ
キーワード
九州長崎県観光スポット神社教会
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異国文化と寄り添いながら発展を続ける街「長崎」

日本が鎖国をしていた時代にも、港を開いていた長崎。港からは、南蛮渡来の品々とともに多様な文化が伝来しました。異国情緒が随所に残る長崎の街を訪れてみましょう。
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日本が鎖国をしていた時代にも、港を開いていた長崎。港からは、南蛮渡来の品々とともに多様な文化が伝来しました。異国情緒が随所に残る長崎の街を訪れてみましょう。

車で行ける離島 Part.1「平戸島」

島と本土をつなぐ平戸大橋により、車での移動が可能となった「平戸島」。1550年代より貿易の街として港を開き、当時は、ポルトガル、オランダなど、諸外国の船を受け入れていました。キリスト教に強く影響を受けて、独特の歴史を歩んできた島です。
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島と本土をつなぐ平戸大橋により、車での移動が可能となった「平戸島」。1550年代より貿易の街として港を開き、当時は、ポルトガル、オランダなど、諸外国の船を受け入れていました。キリスト教に強く影響を受けて、独特の歴史を歩んできた島です。

教会と寺院が1つのフレームに在る風景

平戸大橋を渡り市内へ向かって10分ほど車で走ると、城下町風情が溢れる平戸市内の街並みが現れます。海岸通りから商店街に入ると、路地の入口にこのような看板があります。
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平戸大橋を渡り市内へ向かって10分ほど車で走ると、城下町風情が溢れる平戸市内の街並みが現れます。海岸通りから商店街に入ると、路地の入口にこのような看板があります。

日本でもここだけだと言われる「寺院と教会」がワンフレームに収まる風景です。和洋が共存する不思議な景観は、見逃せないスポットのひとつです。車は、この場所から3分程の場所にある、平戸港交流広場に駐車することができます。駐車料金は2時間まで無料。※石段のルートは徒歩のみ可能。車では、入ることができません。
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日本でもここだけだと言われる「寺院と教会」がワンフレームに収まる風景です。和洋が共存する不思議な景観は、見逃せないスポットのひとつです。車は、この場所から3分程の場所にある、平戸港交流広場に駐車することができます。駐車料金は2時間まで無料。※石段のルートは徒歩のみ可能。車では、入ることができません。

「寺院と教会」の風景は、瑞雲寺・光明寺・正宗寺という3つのお寺と、丘の上の教会により成り立っています。こちらは「瑞雲寺」の山門です。重厚な門構えに、宮大工の技術が光ります。
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「寺院と教会」の風景は、瑞雲寺・光明寺・正宗寺という3つのお寺と、丘の上の教会により成り立っています。こちらは「瑞雲寺」の山門です。重厚な門構えに、宮大工の技術が光ります。

苔むした静かな石畳が歴史の深さを感じさせ、心がどこか違う空間へといざなわれるような雰囲気です。このように石を並べる技術は、当時のオランダから学び、受け継いできました。
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苔むした静かな石畳が歴史の深さを感じさせ、心がどこか違う空間へといざなわれるような雰囲気です。このように石を並べる技術は、当時のオランダから学び、受け継いできました。

寺院が立ち並ぶ横にある、上へと向かう石段を登りきると、「フランシスコザビエル記念教会」が現れます。県内でもその景観の美しさにおいて、一目置かれている存在です。無料で開放されており、内覧することが可能です。
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寺院が立ち並ぶ横にある、上へと向かう石段を登りきると、「フランシスコザビエル記念教会」が現れます。県内でもその景観の美しさにおいて、一目置かれている存在です。無料で開放されており、内覧することが可能です。

ステンドグラスから差し込む光が美しく、明るい内部。教会は、島の人の信仰の場所です。騒いだりしないように謹んだ態度を心がけましょう。
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ステンドグラスから差し込む光が美しく、明るい内部。教会は、島の人の信仰の場所です。騒いだりしないように謹んだ態度を心がけましょう。

寺院と教会の見える風景|魅力あふれる平戸の観光情報 ほっこり Hirado|長崎県 平戸市(ひらどし)ホームページ
平戸ザビエル記念教会|魅力あふれる平戸の観光情報 ほっこり Hirado|長崎県 平戸市(ひらどし)ホームページ

国内最大級・白亜の天主堂「紐差教会」

平戸島にある教会をもうひとつご紹介します。堂々とした佇まいの「紐差教会」は、ロマネスク様式の教会で、鉄川与助の設計により造られました。白亜の美しい外観と八角形ドームの屋根が特徴的なこの建物は、原爆の被害により倒壊した旧浦上天主堂がその後再建されるまで、日本で最も大きな天主堂とされていました。
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平戸島にある教会をもうひとつご紹介します。堂々とした佇まいの「紐差教会」は、ロマネスク様式の教会で、鉄川与助の設計により造られました。白亜の美しい外観と八角形ドームの屋根が特徴的なこの建物は、原爆の被害により倒壊した旧浦上天主堂がその後再建されるまで、日本で最も大きな天主堂とされていました。



白を基調とした奥行きのある内部には、ステンドグラスの鮮やかな光が立ち込めています。その様子を眺めていると、まるで中世ヨーロッパにタイムスリップをしてしまったかのような気持ちになります。神聖で厳かな雰囲気のある教会です。
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白を基調とした奥行きのある内部には、ステンドグラスの鮮やかな光が立ち込めています。その様子を眺めていると、まるで中世ヨーロッパにタイムスリップをしてしまったかのような気持ちになります。神聖で厳かな雰囲気のある教会です。

カトリック紐差教会|魅力あふれる平戸の観光情報 ほっこり Hirado|長崎県 平戸市(ひらどし)ホームページ

車で行ける離島 Part.2「生月島」

平戸島と橋で繋がっている「生月島」も、車で移動することができます。潜伏キリシタンの末裔が暮らしており、昔ながらの風習で信仰を守っています。潜伏キリシタンの歴史は、生月大橋を渡って左手にある歴史博物館「島の館」で知ることができます。
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平戸島と橋で繋がっている「生月島」も、車で移動することができます。潜伏キリシタンの末裔が暮らしており、昔ながらの風習で信仰を守っています。潜伏キリシタンの歴史は、生月大橋を渡って左手にある歴史博物館「島の館」で知ることができます。

大きなクジラのオブジェが存在感を放つ「島の館」。生月島は、捕鯨が盛んな街でした。建物の前には、かつて鯨が訪れた青い海が広がっています。
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大きなクジラのオブジェが存在感を放つ「島の館」。生月島は、捕鯨が盛んな街でした。建物の前には、かつて鯨が訪れた青い海が広がっています。

マリア様の姿を和風の観音様に模したマリア観音像。ひとつずつ違った作りで、サイズも多種多様です。
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マリア様の姿を和風の観音様に模したマリア観音像。ひとつずつ違った作りで、サイズも多種多様です。

平戸市生月町博物館 島の館公式サイト

厳粛なしきたりで温かい人々が守ってきた「山田教会」

生月島の「山田教会」は、優しい色味のレンガで造られています。大正元年に鉄川与助により設計、施工をされました。木造アーチ式天井が美しい内部は、一見の価値があります。※内部の撮影はできませんのでご注意ください。
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生月島の「山田教会」は、優しい色味のレンガで造られています。大正元年に鉄川与助により設計、施工をされました。木造アーチ式天井が美しい内部は、一見の価値があります。※内部の撮影はできませんのでご注意ください。

カトリック山田教会|魅力あふれる平戸の観光情報 ほっこり Hirado|長崎県 平戸市(ひらどし)ホームページ
生月島「塩俵の断崖」。禁教令の弾圧を逃れてたどり着いた信者にとって、荒々しくも自然豊かな安住の地となりました。
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生月島「塩俵の断崖」。禁教令の弾圧を逃れてたどり着いた信者にとって、荒々しくも自然豊かな安住の地となりました。

塩俵の断崖|魅力あふれる平戸の観光情報 ほっこり Hirado|長崎県 平戸市(ひらどし)ホームページ

島旅を終えたら一路、長崎市内へ

教会で有名な長崎ですが、歴史深い神社仏閣もあります。次は長崎市内へと向かい、その歴史を訪ねてみましょう。

ご利益がありそう!縁結びの神様「諏訪神社」

こちらは、長崎市にある「諏訪神社」の入口です。鳥居が立ち並ぶ景観は、まさに厳粛な雰囲気です。
この参道には、丸い形の「男石」(一の鳥居付近)、六角形の「女石」(四の鳥居付近)と呼ばれるふたつの敷石があります。このふたつを踏み、最後に本殿(拝殿前)にある「陰陽石」を踏むと、「縁が結ばれる」といういわれがあります。
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こちらは、長崎市にある「諏訪神社」の入口です。鳥居が立ち並ぶ景観は、まさに厳粛な雰囲気です。
この参道には、丸い形の「男石」(一の鳥居付近)、六角形の「女石」(四の鳥居付近)と呼ばれるふたつの敷石があります。このふたつを踏み、最後に本殿(拝殿前)にある「陰陽石」を踏むと、「縁が結ばれる」といういわれがあります。

諏訪神社は地元の人に「おすわさん」との愛称で親しまれ、長崎の総氏神と仰がれています。毎年10月に行われる「長崎くんち」は日本三大くんち祭りのひとつで、毎年多くの観光客が神社を訪れます。「長坂(ながさか)」と呼ばれる参道の階段を登りきったところに大門、その奥に拝殿があります。
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諏訪神社は地元の人に「おすわさん」との愛称で親しまれ、長崎の総氏神と仰がれています。毎年10月に行われる「長崎くんち」は日本三大くんち祭りのひとつで、毎年多くの観光客が神社を訪れます。「長坂(ながさか)」と呼ばれる参道の階段を登りきったところに大門、その奥に拝殿があります。


「両性合体石」と呼ばれる陰陽石は、拝殿前のわかりやすい場所にあります。「男石」「女石」「両性合体石」の三石をコンプリートして、願い事をしてくださいね。江戸時代から続いている陰陽石での縁結びには、確かなご利益がありそうです!
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「両性合体石」と呼ばれる陰陽石は、拝殿前のわかりやすい場所にあります。「男石」「女石」「両性合体石」の三石をコンプリートして、願い事をしてくださいね。江戸時代から続いている陰陽石での縁結びには、確かなご利益がありそうです!

御参りの後は諏訪神社の中にある「月見茶屋」で一息つきましょう。建物は名前の通り「茶屋」らしく、とても風情があり、人気のスポットとなっています。 名物は「かけうどん」と、きなこと餡(あん)の「おはぎ」です。
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御参りの後は諏訪神社の中にある「月見茶屋」で一息つきましょう。建物は名前の通り「茶屋」らしく、とても風情があり、人気のスポットとなっています。 名物は「かけうどん」と、きなこと餡(あん)の「おはぎ」です。

【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット

ライトアップされると異国のような景色。国宝のある「崇福寺」

長崎を代表する寺院である「崇福寺(そうふくじ)」では、中国の旧正月の時期に、中国提灯や光のオブジェを飾る「長崎ランタンフェスティバル」というお祭りが行われます。開催されている期間は、美しいライトアップが施され、まるで異国へ迷い込んだかのような幻想的な雰囲気を味わうことができます。
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長崎を代表する寺院である「崇福寺(そうふくじ)」では、中国の旧正月の時期に、中国提灯や光のオブジェを飾る「長崎ランタンフェスティバル」というお祭りが行われます。開催されている期間は、美しいライトアップが施され、まるで異国へ迷い込んだかのような幻想的な雰囲気を味わうことができます。

長崎市内鍛冶屋町にある崇福寺の入口、「赤の三門(赤門)」です。崇福寺は、当時長崎に住んでいた福州地方出身の唐人が、唐僧である超然禅師(ちょうねんぜんし)を招いて建てられた、黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院です。竜宮城を彷彿とさせる三門の佇まいは、まさに圧巻!門をくぐるだけなら無料ですが、三門より奥の拝観料は300円です。
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長崎市内鍛冶屋町にある崇福寺の入口、「赤の三門(赤門)」です。崇福寺は、当時長崎に住んでいた福州地方出身の唐人が、唐僧である超然禅師(ちょうねんぜんし)を招いて建てられた、黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院です。竜宮城を彷彿とさせる三門の佇まいは、まさに圧巻!門をくぐるだけなら無料ですが、三門より奥の拝観料は300円です。

こちらが崇福寺の国宝のひとつである「第一峰門」です。こだわり抜かれ造られた軒裏は他に類がなく、その美しい細工が国宝たる所以です。門の扉には中国の縁起物である、幸福を表す青いコウモリと、強さを表す牡丹の花を模した飾りが施されています。
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こちらが崇福寺の国宝のひとつである「第一峰門」です。こだわり抜かれ造られた軒裏は他に類がなく、その美しい細工が国宝たる所以です。門の扉には中国の縁起物である、幸福を表す青いコウモリと、強さを表す牡丹の花を模した飾りが施されています。

ライトアップされている第一峰門は、普段とはまた違った趣があります。お祭りの時期にぜひ訪れてみてくださいね。
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ライトアップされている第一峰門は、普段とはまた違った趣があります。お祭りの時期にぜひ訪れてみてくださいね。

こちらは崇福寺ふたつめの国宝である「大雄宝殿(だいゆうほうでん)」です。1646年に上梁され、長崎市では現存最古の建物となっています。軒下の「擬宝珠(ぎぼし)付き垂花柱(すいかちゅう)」は珍しく、この建物の大きな特徴となっています。
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こちらは崇福寺ふたつめの国宝である「大雄宝殿(だいゆうほうでん)」です。1646年に上梁され、長崎市では現存最古の建物となっています。軒下の「擬宝珠(ぎぼし)付き垂花柱(すいかちゅう)」は珍しく、この建物の大きな特徴となっています。

お祭りの時期に、大雄宝殿の朱色と極彩色のランタンが美しく光る夕暮れどきの風景です。開かれた港から訪れ来る新しい文化、人、その全てを受け入れてきた長崎という街の温かみが感じられます。
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お祭りの時期に、大雄宝殿の朱色と極彩色のランタンが美しく光る夕暮れどきの風景です。開かれた港から訪れ来る新しい文化、人、その全てを受け入れてきた長崎という街の温かみが感じられます。

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海・島・信仰。長崎が独自に守り育んできたキリシタン信仰文化と、キリスト教伝来以前よりそこに建立している神社仏閣が共存する姿。神秘的で平和な街・長崎をぜひ1度、訪れてみてください。
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海・島・信仰。長崎が独自に守り育んできたキリシタン信仰文化と、キリスト教伝来以前よりそこに建立している神社仏閣が共存する姿。神秘的で平和な街・長崎をぜひ1度、訪れてみてください。

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