夏休みは鹿児島へ
「森の学校で会いましょう」
森の中の自然あふれる「かわなべ森の学校」で過ごす1日。
音楽、食、デザイン、クラフトなどジャンルを超えたクリエイティブを満喫する、大人とこどもの夏休み。
今年で8回目の開催になるグッドネイバーズ・ジャンボリーは、クリエイティブな活動を森のなかの廃校で楽しむ参加型のフェスティバルです。音楽、クラフト、アート、食、文学、映画、などなど、ジャンルをこえて行われるたくさんのプログラムは大人も子どももさまざまな形で参加できるようにデザインされています。
鹿児島県南九州市川辺町にある「かわなべ森の学校(旧:長谷小学校)」は、1990年に廃校になりました。
森に囲まれたひっそりとした山合いに佇む、風情ある美しい木造校舎、築100年に迫る古い講堂、校庭に立つ大きなクスノキが目印。森の学校は、そんな思わず世間を忘れてしまうような、ちょっぴり不思議な場所にあるのだそう。
「森の学校を使っていくことがこの場所を守っていくということかもしれないね。」
廃校から年月が経った今でも、お盆になると卒業生が学校に顔を出す、みんなの心のよりどころのような場所になっているといいます。思い出がつまった心のふるさとのような場所だからこそ、使い続けることで建物の老朽化から守っていきたい。そんな想いが集まる場所で毎年行われる夏祭りがグッドネイバーズ・ジャンボリー。「森の学校で会いましょう」は、夏が近づくとよくささやかれはじめる合言葉なのだそう。
イベントを主宰するのは、鹿児島県出身の音楽家・坂口修一郎さん
鹿児島県出身の坂口さんは、東京を拠点にミュージシャン・イベントのオーガナイザーとして活動されています。ミュージシャンとしての音楽活動や野外フェスティバルの出演経験も豊富な坂口さんは、故郷である鹿児島でも何かやってみたいと思い始め、地元のコミュニティを活かした「フェス=お祭り」を立ち上げました。
2010年より始まったグッドネイバーズ・ジャンボリーでは、みんながフラットに自分ができることを持ち寄って参加し交流するような、フェスというよりも本当の意味でのお祭りみたいなもの。「グッドネイバーズ」の意味は、“善き隣人たち”。個々がそれぞれ自立しながらお互いを尊重し合う関係がまさしく「グッドネイバーズ」であり、GNJが目指しているあり方なんです。
お祭りはみんなでつくって、みんなで楽しむもの。つくる過程も含めて「お祭り」なんですよね。だからこそ、グッドネイバーズ・ジャンボリーは、他のフェスとはひと味もふた味も違うんです。
聞く、見る、学ぶ、つくる、食べる、つながる・・・
音楽を楽しむ
自然溢れる森の学校で、一日中音楽を楽しむことができます。GNJのステージを賑わしてくれるのは、県外からのゲストや、鹿児島で活動する音楽家たち。
見て、聞いて、体験する。音楽に溢れた時間を緑の中で深呼吸しながら味わえる贅沢は、フェスならでは!
2017年のゲストアーティストは、“cero”と“クラムボン”の原田郁子さん!
毎年開催されているゲストミュージシャンを迎えてのスペシャルゲストライブでは、昨年は歌手の“UA(ウーア)”が出演しました。2017年は、今勢いに乗る東京発のバンド“cero(セロ)”がフルバンド編成で森の学校のステージに登場します。
さらに2017年は、“クラムボン”の原田郁子さんの参加も決定。これからも続々と最新情報が更新されていくので、チェックしてみて!
otto&orabu(しょうぶ学園)
鹿児島市にある障害者支援施設「しょうぶ学園」の主宰するotto(おっと)は、「心地よい不揃いの音」という独自の表現スタイルをコンセプトに、2001年に民族楽器を中心に結成したパーカッションバンドです。足並みがそろわない頑強にずれる音、パワーのある音、不規則な音が自由に、そして純粋に楽しくセッションすることによって、心地よい不揃いの音が生まれます。またヴォイスグループorabu (おらぶ=鹿児島弁で「叫ぶ」の意)は、叫びのコーラス。ottoのリズムとorabuのヴォイスが絶妙のコラボレーション空間を創造します。
心の琴線に触れる圧倒的な演奏に、涙する人も。
食べる
GNJでは、地元食材を使ったローカルフードから世界中のメニューまで、食事をお酒やコーヒーと一緒に味わえるのが楽しみのひとつになっています。環境を配慮して、なるべくマイはし・マイ皿をお願いしているそう。
マイはし・マイ皿を推奨する背景には、工芸が盛んな地元の器を知ってもらい、好きになって使ってもらいたいという想いもあるそうです。
出店しているフードがどこもおいしいのはGNJの大きな特徴です。今年はどんなお店が出店するのかワクワクしますね!ぜひお腹を減らして行きましょう。
買う
マーケットプレイスには、クラフトや古本、雑貨、洋服などなど、この日ならではの選りすぐりのお店がジャンボリー内に大集結!グッドネイバーズ・ジャンボリーのオフィシャルグッズも買えちゃいます。
学ぶ
学びの場もたっぷり用意されています。毎年人気のレクチャーシリーズ、“グッドネイバーズ・カレッジ”は、写真家、建築家、音楽家などなど様々なジャンルで活躍中のゲストのトークをアットホームな雰囲気の中で聞けるチャンスです。
つくる・体験する
2016年は、わらべうた、カホン、ドラムのワークショップなど、音楽を親子で楽しめる機会もたくさんありました。
ものづくりのワークショップも充実しています。昨年は、真鍮スプーン、ろくろ陶芸、石鹸、モビール、器作り、金つぎ銀つぎ、染めもの、シルクスクリーンハンドプリントetc...今年も盛りだくさんのコンテンツが揃います。どうぞお楽しみに!
参加する
参加してこそのお祭り!GNJではボランティアサポーターの「GNJクルー」も毎年募集しています。会場をつくったり、当日スタッフとして一緒にフェスティバルを盛り上げたり、より深くGNJを楽しむことができますよ。※2017年の応募は締め切りました。ご了承ください。
GNJは、地球に優しい「かわなべ式」
ゴミの分別が20種類!
2010年の第1回目から再生エネルギーの利用や、発生するゴミの完全分別など地域と一体になった取り組みも続けられています。グッドネイバーズ・ジャンボリーは、川辺(かわなべ)式で20種類のゴミの分別を行います。容器は洗い、生ゴミはしっかりと水切りし、瓶は、種類や色ごとに分けています。
かわなべでゴミの分別が20種類になったのは、1990年代後半にゴミのダイオキシン問題が話題になった時でした。ダイオキシンの問題を隠そうとする市町村が多い中、川辺町長は情報をすべて公開するという英断をします。「道路一本造るより人の命が大切」と野焼きや埋め立てを中止し、ゴミの分別を20種類に増やしたのだそうです。
おわりに
地域を愛する心、故郷を大切に想う気持ち、地球と未来へ繋がること・・・そしてみんなで楽しみ分かち合うことの素晴らしさ。そんな想いが溢れてひとつになったのがグッドネイバーズ・ジャンボリー。
音楽には、人の心をひとつにしてくれる力があります。
気がつけば、良き隣人が増えていく。そんな自然あふれる鹿児島の「かわなべ森の学校」で夏の1日を過ごしてみてはいかがでしょう。
今年の夏は森の学校で会いましょう。
グッドネイバーズ・ジャンボリー2017の前売り入場チケットは7月1日(土)から発売開始!
今年は、2017年8月19日(土)開催!チケットはSOLD OUTする前に早めにゲットしてくださいね。
九州の最南端、鹿児島。東京、大阪、名古屋から直行便が出ています。観光は鹿児島のシンボル、桜島が有名ですよね。噴火活動や様々な温泉など豊かな自然が魅力です。2017年春の国内旅行者数の上昇率では、前年比28.4%増と国内3位の人気ぶり。南国情緒と人情味あふれる注目の国際観光都市です。