本州の次に大きな島である北海道。その玄関口と言っても過言ではない函館市は、北国としては穏やかな気候で過ごしやすく、人口約27万人の中核都市として北海道の経済を支えています。函館市は戦争や大火など数多くの歴史を経て、異文化の交流が盛んな街として栄えてきました。

その異文化交流の歴史が積み重なってきたこともあり、函館市内にはこのような和洋折衷形式の建物が数多く見受けられます。他の街にはあまりない風景が楽しめるので、カメラを片手に歩いている人が街中にはたくさんいます。

函館市内には、1階が和風・2階が洋風という和洋折衷形式の建物が多く見受けられます。これは1921年に起こった函館大火の復興後から見受けられるようになり、函館市の特徴といえます。
街並を写真におさめる観光客も多く見受けられ、函館市の特徴ある街並がいかに人気かがよくわかります。

こちらの旧函館公会堂は、1907年の大火によって焼失してしまった町会所(今でいうと町会館のような建物)を再建した建物です。回廊があったり左右対称のバルコニーがあったりと明治期の洋風建築として注目を浴びました。

大正時代にはここで舞踏会や様々な催しが開催され、たくさんの人々で賑わっていたそうです。今でもその空気を感じられるとても不思議な空間として観光客には人気のスポットです。さらに当時の人々が着用していたドレスやタキシードを再現した貸衣装もあり、記念写真を撮ることができます。

幕末時代には造船所や外国人居住地であった場所に、時代の変遷に合わせるようこの倉庫群が造られました。函館湾に面した場所にあり、毎年12月には大きなツリーがお目見えするクリスマスファンタジーも開催されています。赤レンガと函館湾という絶景のロケーションでとても人気のスポットとなります。

倉庫群の一角にあるレトロなポスト。こちらも味のあるロケーションスポットです。

JR函館駅から車で5分ほどのところにある、こちらの「茶房旧茶屋亭」は明治末期の和洋折衷建築物。1階部分は和風の建物に見えますが、2階部分は洋風に感じますね。函館市の西部地区歴史的景観条例伝統的建造物に指定されています。

外観は和洋折衷をそのまま補修保存していますが、内部は大正ロマン漂うサロンを再現。格調高い家具やインテリアに注目です。まるでタイムスリップしたような気分を味わえます。

こちらも元町エリアにある人気店、茶房菊泉です。大正建築の古民家を改築しており、囲炉裏のあるお座敷でくつろぐことができます。

店内はなんだか懐かしい雰囲気が漂っていますね！囲炉裏がいい味を出しています。ずっと大切にしたい日本ならではの雰囲気が感じられます。

外観のレトロな雰囲気を裏切らない、とてもおしゃれな店内。乙女心をくすぐられます。賑わうベイエリアからは少し離れていますが、人気店という評判どおりです。カフェメニューも充実しているので、散策のひと息にぜひ訪れていただきたいお店です。

明治41年に海産問屋として建てられた雰囲気のある建物で営んでいるこちらのいろはは、おみやげ屋としてベイエリア地区で人気があります。
店内の各種おみやげも見ていてワクワクしますが、明治時代に建てられたままの内装を活かし、電気配線や天井など当時の雰囲気を感じられるのもとても楽しいですよ♪

大正7年から昭和11年まで、実際に客車として運行していた箱館ハイカラ號も、函館の街並にしっくりと馴染むレトロなスタイルです。除雪用のササラ電車を使用し、当時の姿を復元して造られています。
実際に乗ることもできて運賃の支払いも当時を再現しているので、タイムスリップしたような気分を味わえますよ。