志免鉱業所竪坑櫓
池島
軍艦島
九州には、紹介した廃坑以外にも、見ごたえのある鉱山遺構や廃墟がたくさんあります。かつては栄光の歴史に輝いたものの、現在は遺構として残された廃墟を訪れ、かつての栄華に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
明治時代から終戦後まで鉱山業は日本の近代化を促した産業の一つでしたが、エネルギー資源の変遷や海外からの鉱物資源の輸入に伴い、1970年代頃に日本の鉱山は次々と閉山となり、鉱山町は廃墟と化してゆきました。しかし、近代産業を支えた遺構として、かつての栄華を人知れずひっそりと今に伝える炭坑廃墟は日本全国にいくつも点在しています。栄枯盛衰の理を物語るノスタルジックな廃墟跡は哀愁が漂い、訪れる者に感慨深い印象を与えます。日本近代化の礎となった数々の鉱山廃墟。今回は九州にある鉱山廃墟をご紹介します。2017年04月26日作成
志免鉱業所竪坑櫓は、採掘開始から1964年に閉山されるまで、日本で唯一国営の炭鉱として日本の近代産業を支えた志免鉱業所の遺構です。