通称「目黒不動尊」で親しまれている「瀧泉寺」とは
「目黒不動尊」は、今から約1200年前の平安時代（808年）に十五歳の慈覚大師・円仁（後の天台座主第三祖）が、故郷の下野国から比叡山の伝教大師・最澄のもとへ向かう途中、目黒の地に立ち寄った折りに、不動明王の夢告を得て自ら不動尊像を彫刻して安置したことに始まる。
昭和37年（1962年）再建の朱塗りの仁王門には、開口（阿）那羅延金剛と、閉口（吽）密迹金剛、そして階上には韋駄天が祀られています。
本堂へ続く石段下の左手にある「独鈷の滝」は、開山以来涸れずに流れている霊水として有名です。このように境内には見所がいっぱいあるので、ゆったり時間をかけて回るのも良さそう。
先ほどの仁王門をくぐった先には急な石段があり、石段を登った先に建つ入母屋造の大本堂は、昭和56年（1981年）に再建されました。大本堂内部の天井には日本画家である川端龍子氏作の「波涛龍図」が描かれているのでお見逃しなく。
大本堂の背後に鎮座まします、天和3年（1683年）作の銅製の大日如来像。大本堂にお参りしたら引き返さずに、裏手に回ってみてくださいね。
目黒不動尊へのアクセス
都心のおしゃれなイメージが強い目黒ですが、目黒不動尊の境内は緑がいっぱい。アクセスは東急目黒線「不動前」より徒歩 約12分。またはJR「目黒駅」より徒歩約20分。バスを使う場合は、JR五反田駅の西口から、東急バス渋谷行に乗り「目黒不動尊境内」で下車すればすぐです。
寒さに負けない体を目指す！ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
こちらも気になる！不動公園
目黒不動尊の裏山に隣接している「不動公園」は、目黒区で最も古い公園で、小さなお子様連れの方や、お天気の良い日に外でランチを食べたい方におすすめ。
それほど大きな公園ではありませんが、公園は上の広場と下の広場に分かれており、それをつなぐ大きなすべり台や、子供が喜びそうな遊具もたくさんあります。さらに木陰も多いので外気が心地よい日に、公園でのんびりするのも良さそう。
目黒不動尊近所の美味しい老舗名店
八つ目や にしむら
目黒不動尊から徒歩5分ほどの場所に位置する、老舗のうなぎ専門店「八つ目や にしむら」。創業は大正年間。当時は目黒ではなく、巣鴨で 川魚料理の専門店として営業していました。
その後、昭和35年(1960年)に、目黒不動尊近くでうなぎ専門店として開店し、今では目黒の美味しい鰻屋さんとして多くの客で賑わっています。趣のある店内にはテーブル席の他に座敷もあり、ゆったりくつろげそう。
「うなぎ」は、千住の川魚問屋「松本」から仕入れている国産の最高級品。店内でいただくうな重定食の特上は、中串2枚が乗る豪華さ。蒲焼き2枚でも良いし、蒲焼きと白焼きの2種類でも注文できるので、2種類食べ比べてみてはいかがでしょうか。
当店でお出ししている「うなぎ」は、千住の川魚問屋「松本」から 充分に吟味した国産の最高級品を直接仕入れております。
秘伝のたれと紀州備長炭で焼き上げた蒲焼きは、 昔ながらの店造りとともに東京の味名所として皆様に愛されております。
残念ながら時間がないという方は持ち帰りもできます。蒲焼き、白焼き、うな重の他、肝焼きも持ち帰れるので、家族のお土産にしても喜ばれそう。
海老民 本店
目黒不動の門前、目黒不動商店街にある、1928年創業の老舗の蕎麦屋「海老民（えびたみ） 本店 」。
モダンな雰囲気が漂う店内は、シックな色合いで統一されており、落ち着いて食事を楽しむことができそう。
長野県飯島町の契約農家から「玄そば」を直送し、自家製粉しているそば。喉越しや風味はもちろんのこと、添えられているわさびにもこだわりがあり、こちらは中伊豆直送本わさびを使用しているそう。
また、店名通りに海老にもこだわりがあり、車海老を使用した贅沢なおそばの他、海老天丼も人気があります。店内でいただく他、こちらも持ち帰りが可能なので、歩き疲れた日は持ち帰りにして、おうちでゆったりと老舗のおそばを味わうのも良いかもしれませんね。
大久保だんご
目黒不動尊から、桜で有名な目黒川に向かう途中の首都高速手前にある「大久保だんご」。
こちらのお店は、店名にもあるだんごや、大福といった和菓子の販売だけでなく、店内でラーメンやカレーライスなどの軽食をいただけるんです。
お餅のやわらかさが評判のおだんご。目黒不動尊に行く前に買って、不動公園の緑の下で、のんびりおやつタイムを満喫するのも良さそう。
もしくは、目黒不動尊の帰りに立ち寄って、おうちへお土産にしたり、桜の時期は目黒川まで出て、桜の下でおだんごや、桜餅を味わうのも風情があって◎。
不動前駅近くの美味しいお店
ハナファームキッチン MEGURO （HanafarmKitchen）
東急目黒線の不動前駅周辺にも美味しいお店はたくさんあります。こちらは不動前駅より徒歩5分、目黒不動尊に向かう途中にあるモダンな外観の「ハナファームキッチン MEGURO」。
隻数37席の、こじんまりとしていながら、シンプルでオシャレな居心地の良い空間。こちらは野菜の創作料理が人気で、野菜それぞれの特性に合った調理法により、一番おいしい食べ方で野菜を提供してくれます。
本店は埼玉県の本庄市にあり、そこで無化学減農薬栽培で作られた新鮮な野菜が直送されています。直送なので収穫の次の日のものが届き、新鮮な野菜を味わうことができるんです。
食事だけでなく、スイーツも美味しいと評判。こちらはハナファームオリジナルフレンチトースト 。他に野菜がふんだんに使用されたランチメニューや、夜のコースも人気があります。午後から目黒不動尊を訪れたときは、帰りがけに新鮮野菜のコースを堪能するのも素敵な思い出になりそう。
カフェ ショコラパン （Cafe ChocoLapin）
東急目黒線 不動前駅から徒歩3分の距離にある「カフェ ショコラパン」。
木の温もりが心地よい店内の片側一面は、足元からのガラス張りとなっていて、明るく開放的な空間は居心地抜群です。
人気メニューは、フルーツたっぷりのふわふわフレンチトーストと、スペシャルティコーヒー。休日のブランチや、ランチ代わりにも良さそう。
目黒不動尊近くのお店でランチを済ませて来たばかりという方は、ケーキとコーヒーでティータイムはいかがでしょうか。店内の心地よさと美味しいスイーツに、おしゃべりも弾みそう。
おわりに
いかがでしたか？緑に囲まれた目黒不動尊と、目黒区最古の公園である不動公園。この２つを訪れるだけでも半日ゆったりできそう。その後、近くの老舗の名店で美味しい料理をゆったり味わったり、外気が心地よい季節は、テイクアウトをして公園でピクニック気分で老舗の味をいただいたり、そんな贅沢な時間を過ごせば日ごろの疲れも一気にリフレッシュできるかも。
東京都目黒区下目黒にある、天台宗の寺院「瀧泉寺（りゅうせんじ）」。不動明王を本尊とし、開創は大同3年 (西暦808年)の歴史あるお寺です。「目黒不動尊」の通称で呼ばれており、関東最古の不動霊場であり、熊本県の木原不動尊、千葉県の成田不動尊と併せ、日本三大不動の一つでもあります。