大台ケ原ビジターセンター
シオカラ谷
ビジターセンターから日ノ出岳方面とは反対側に、急勾配の坂道を下ってゆくとシオカラ谷にたどり着きます。
シオカラ谷をとうとうと流れる清流の傍には豊かな森が生い茂っています。四季折々で美しい景色を見せてくれるシオカラ谷ですが、落葉樹が紅葉する秋の美しさは格別です。
大蛇嵓（だいじゃぐら）
目が眩むような切り立った絶壁の岩場につながれた鎖をしっかりと摑みながら勇気をだして先端まで歩んでみましょう。
高さ800メートルを誇る断崖絶壁の下を覗き込んでみると、その名の通り大蛇の頭のような形をした巨岩、「大蛇嵓」が見えます。
晩秋には、大蛇嵓を覆う樹々が色鮮やかに紅葉します。深紅、朱色、黄色、緑といった色とりどりの樹々に覆われた大蛇嵓は、錦をまとっているかのような美しさです。
牛石ヶ原
開けた眺望の牛石ヶ原は、起伏が少なく、大台ケ原の中でも歩きやすい場所です。また、牛石ヶ原をハイキング途中の休憩スポットにするのもおすすめです。
正木峠
立ち枯れの木に覆われた正木峠は、訪れる人に忘れることのない強烈な印象を与える場所です。「森の墓場」を彷彿とさせるこの地は、わずか50年前までは、トウヒが豊かに生い茂る深い森でした。
地面を覆う笹を以外、正木峠で生きている木は一本もありません。風雨にさらされ無残に朽ち果ててゆく白い立ち枯れの樹々が並ぶ正木峠は、樹々が白骨化した森の墓場のようです。
大台ヶ原山（日出ヶ岳） 山頂
日本百名山の一つにも数えられる大台ケ原（日出ヶ岳）は、標高1695メートルを誇る山です。「日本の秘境100選」「日本百景」としても知られる大台ケ原は、関西有数の景勝地です。
日出ヶ岳展望台
大台ケ原山の山頂には、日出ヶ岳展望台があります。山頂まで辿りついたら、ぜひ、熊野灘まで見渡せる展望台に登ってみましょう。
空気が澄んだ晴天の日には、日出ヶ岳展望台から富士山までをも見渡すことができます。大台ケ原の豊かな自然を象徴する樹々のシルエット、果てしなく続く雲海、雲海から顔を出す日本最高峰の富士山が融和した景色は、まるで浮世絵のような素晴らしさです。
大台ケ原の森
山全体が特別天然記念物となっている大台ケ原では、豊かな原生林が生い茂っています。樹々の間から差し込む光芒と苔むした大木が織りなす景色は幻想的で神秘ささえも伝わってきます。
大台ケ原では、“森が再生している様子”を見かけることができます。天寿を全うし土に返りゆく倒木、倒木を覆う苔、その脇から顔を覗かせる幼木……。太古から繰り返し行われていた、“森の再生”が今ここで行われています。
大台ケ原は、コマドリ、オオルリ、コノハズクといった野鳥の宝庫でもあります。小鳥のさえずり声に耳を傾けながら散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
大台ケ原での夜空
夜になると、大台ケ原では満天の夜空が広がります。光り輝く空の星々を眺めていると、今にも夜空から星が舞い降りてくるのではないかと錯覚を感じます。
駐車場に隣接する大台ケ原ビジターセンターでは、大台ケ原の見どころなどが紹介されています。ハイキング前に立ち寄って、見どころを確認しておきましょう。