出典: 太平洋に浮かぶ孤島「青ヶ島」。世界でも珍しい美しい二重カルデラの島です。
出典: 青ヶ島は、東京から南に358km、八丈島から南に70kmほど離れたところにある、広さ5.98平方kmほどの島です。島全体が火山でできているため、海岸線には砂浜がなく、切り立った崖となっています。島に発着するヘリコプターからも断崖絶壁を見ることができます。
出典: 江戸時代の書物には、青ヶ島の火山活動の記録が残されています。天明の大噴火(1785年)の際には島民全員が隣の八丈島に避難し、青ヶ島は一時無人島となりました。次に島民が青ヶ島に戻ってきたのは、半世紀後のことだったそうです。
出典: 現在は、集落は島の北側の断崖絶壁上に集中しています。人口は200人未満で、「日本一人口の少ない村」としても知られています。
青ヶ島村による、公式の観光情報サイト。みどころやイラストマップなどがあります。
出典: 青ヶ島に行くには、八丈島からヘリコプターか船を利用します(八丈島までは、羽田空港から全日空便が飛んでいます)。ヘリコプター「東京愛らんどシャトル」は毎日一往復運行しており飛行時間は片道20分ほど、船「あおがしま丸」は週4〜5回の運行(それぞれ一日一往復)で片道3時間ほどです。ヘリコプターは予約可、船は予約不要です。
出典: 青ヶ島周辺の海は黒潮の影響で荒れることが多く、船がダイヤ通りに運航されないこともあるため、注意が必要です。乗り物酔いをする人は、船は避けた方がよいかもしれません。
ヘリコプター「東京愛らんどシャトル」を運行する東邦航空のウェブサイトです。オンライン予約が可能です。
船「あおがしま丸」を運航する伊豆諸島開発のウェブサイトです。天候の影響でダイヤ通りに運行されないことも多いため、運行スケジュールや運行状況など、確認が必要です。
島内では、徒歩もしくはレンタカーでの観光になります。小さな島なので、徒歩でも一日で回ることは可能です。整備されていない道もありますので、宿などで通れる道を確認してから出かけるのがよいでしょう。
島の外輪山の北側にある「岡部地区」は、集落のあるエリアでもあります。標高が高く、カルデラ地形のパノラマビューを楽しめます。
出典: いちばんの魅力は、天明の大噴火によって形成された、雄大な二重カルデラの地形。まるで大きなプリンのような形をした内輪山(丸山)の姿は、外輪山の尾山展望公園や大凸部(おおとんぶ、標高432mの島の最高地点)などから眺めることができます。
出典: 尾山展望公園からは、晴れていれば八丈島の島影も見えることがあります。
出典: 丸山(内輪山)の周辺の池之沢地区には、火山活動による地熱を利用した施設や、丸山の周りをぐるりと散策できる遊歩道があります。
出典: 地熱を利用した「ふれあいサウナ」には、観光客だけでなく、地元の人々も集います。
出典: 「ふれあいサウナ」の近くには地熱釜(ひんぎゃ)があり、地熱による蒸気で卵やじゃがいも、くさやなどを蒸すことができます。蒸したての食べ物はとてもおいしそうですね!
サウナ、地獄釜のそばにはキャンプ場もあり、アウトドア派の方も楽しめます。地熱の影響で冬でも比較的暖かく、地上の光が少なく空気も澄んでいるので、夜の星空観察にももってこいの環境です。いつまでも見ていたくなる空ですね。
出典: 内輪山を一周できる「丸山遊歩道」は、青ヶ島の自然を身近に感じられる1周20分ほどの緑の小道です。野鳥にも出会えるかも?
出典: 宿泊施設は、集落のある岡部地区に集中しています。島には食堂がないため、基本的に3食付きになっています。地熱釜用に食材を用意してくれることもあります。また、夕食には島寿司や地元で取れた魚料理などを食べることができます。
青ケ島 / 旅館・民宿
- 住所
- 青ヶ島村無番地
- 営業時間
- ■ 営業時間
チェックイン9:00 チェックアウト翌9:00
- 定休日
- 平均予算
データ提供: 青ヶ島村の公式ウェブサイトにも、宿泊施設の案内があります。
また、青ヶ島には焼酎の工場があり、島内産の原材料を使用し芋焼酎や麦焼酎などを生産しています。ほとんどの工程が手作りで、それぞれの杜氏により作り方や分量が異なります。お酒好きの方は飲み比べてみたいですね。
青ヶ島村公式ウェブサイトの、焼酎紹介ページ。製品の一覧を見ることができます。
出典: 近くて遠い、遠くて近い、青ヶ島の魅力をご紹介しました。これからの季節、島でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
太平洋に浮かぶ孤島「青ヶ島」。世界でも珍しい美しい二重カルデラの島です。