栗の里、小布施(おぶせ)
室町時代、酸性土で農作物に不向きな土壌であった小布施を、栗の生育には好都合であることに着目した荻野常倫氏が、旧領であった丹波(京都)の栗の苗木を取り寄せて栗を植林したのが始まりとされています。
江戸時代にはこの地方は幕府の直轄領となり、厳選された「献上栗」が将軍家に上納されるようになり、栗菓子も盛んに作られるようになりました。その頃、菜種油や綿布の生産で財をなした豪農、豪商たちが、葛飾北斎などの文化人を招いて、栗菓子でもてなしたことも需要を増やし、小布施の名物として定着したと言われています。小布施で晩年を過ごしたという葛飾北斎をはじめ、歴史的遺産を活かした風情ある町づくりでも人気を呼んでいます。
そんな栗のまち小布施には、地場8軒の栗菓子店が味を競っています。秋の新栗の季節の現在、地元はじめ全国の産地から続々と入荷する生栗を一次加工して保管する新栗の「仕込み」がそれぞれのお店で行われる、1年で最も重要な季節。どのお店も新栗が店頭に並び、1年で最も小布施が賑わっています。
個性を生かしながら、様々な菓子を作り出している老舗栗菓子店を、厳選してご紹介します♪
個性を生かしながら、様々な菓子を作り出している老舗栗菓子店を、厳選してご紹介します♪
竹風堂 小布施本店
竹風堂と言えば「栗おこわ」
本店のみの期間限定!「栗子餅」
リピーター続出の「栗あんソフトクリーム」
小布施堂 本店
話題沸騰!栗の点心「朱雀(すざく)」
もう一つの朱雀、「モンブラン 朱雀」
手土産にも喜ばれる、新栗の「栗むし」
桜井甘精堂 本店
栗の優しい甘みをいただく、「新栗茶巾絞り 栗きんとん」
お茶請けに人気の「純栗もなか」
長年愛され続ける、栗の木テラスの「モンブラン」
気軽に楽しめる「モンブランソフトクリーム」
終わりに・・・
いかがでしたか?名産品である栗を使った多彩なお菓子を販売する老舗菓子店が作りだす、今しか食べられない新栗メニューの数々。歴史情緒溢れる町並みと、名所を尋ねながら、新栗で秋を思い切り堪能しませんか♫
長野県北部千曲川東岸に位置する、長野県で一番面積の小さな市町村の小布施町は「栗と北斎と花のまち」として、年間120万人を超える観光客が訪れる観光地として脚光を浴びています。