柳川の川下りは、お堀めぐりです。約410年前、柳川城築城のおりに、城下町を形成するために人工的に堀を掘って整備されました。「どんこ舟」で赤煉瓦の並倉や白いなまこ壁などを通りつつ、船頭の舟唄と共にのんびり舟の旅を楽しむことができます。

水面すれすれを滑るように進むという、日常なかなかできない体験ができます。“日本のヴェネツィア”なんて呼ばれる事もあるんですよ。

船は真っ赤な橋のある「松月乗船場（しょうげつじょうせんじょう）」からゆっくりと出発します。
詩集「思ひで」にもうたわれた北原白秋ゆかりの建物です。

城の防御用に築造された水門を通って、いざ川下りへ。

頭と橋がすれすれのところもスイーッと進んで行きますよ。

夏の柳川は緑豊かで川の流れが心地良く感じられます。季節によっては、鴨や亀の姿を見ることもできます。

桜が咲く頃の川下りは、一生記憶に残る思い出になるでしょう。川下りしながら、武家屋敷などの古い建物を眺めて古に思いをはせましょう。

御花の横も通って行きます。柳川藩五代藩主が当時御花畠と呼ばれていた地に築いた別邸です。
森と池は当時のまま残されており、現在の建物および庭園は、明治後期に大改修され現在は料亭旅館・資料館となっています。平成23年、敷地全体（約7,000坪）が「国指定名勝　立花氏庭園」として追加指定されました。

ここが川下りの終点地です。北原白秋の生家は徒歩5分のところにあります。

江戸時代より、「御花」は柳川藩主立花家の邸宅として使われていました。現在は料亭旅館であり、敷地全体が「立花氏庭園」として国の名勝に指定され、柳川の人気観光スポットとして人気があります。宴会やウエディングなどにも使われています。

柳川に生まれ、多感なときをこの美しいまちで暮らした白秋。生家内には白秋の著書や遺品、さらには柳川の風物にゆかりの深い資料が数多く展示されています。

写真は月明りの美しい有明海。この有明海でとれた珍しい海鮮物や、とれたての野菜が並ぶ朝市は朝8時から、元旦以外毎日開催されています。特に毎月3日は「3の市」でとても賑わいます。

御祭神に「恋命」を祀る、縁結びの聖地として有名な「恋木神社」。境内にはいたるところにハートがあります。

柳川にはうなぎのせいろ蒸し屋さんがいくつもあります。
焼いたうなぎをご飯にのせてから、せいろで蒸すことで、うなぎはふっくらほかほか。そして、つゆのうま味がご飯にしっかりとしみ込んで、うな重とはひと味違った美味しさが味わえます。
お店によって味が違うので、食べ比べするのも良いですね。

全国的に有名な「柳川鍋」も、もちろん柳川名物。土鍋にささがきごぼうを敷き、どじょうを入れ、とき卵をかけて弱火で煮た素朴な料理です。

柳川の川下り、観光スポット、グルメについてまとめてみました。いかがでしたでしょうか？ 日常を忘れてゆったり川下りをして、ほかほかのせいろ蒸しを食べて白秋ゆかりの地をのんびりお散歩…。とても贅沢な時間を過ごせると思います。
ぜひ一度、柳川観光を楽しんでみてくださいね。